宅地建物取引士 権利関係 択一式(初級) 第19問〜第21問|総則

重要度:A 論点:停止条件と解除条件

問19:「宅建試験に合格したら甲土地を贈与する」という契約に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:この契約は停止条件付きの契約であり、合格した時から効力を生ずる。
  • B:この契約は解除条件付きの契約であり、合格した時に効力を失う。
  • C:この契約の効力は、条件成就の時ではなく契約締結の時に遡って生ずる。
【第19問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい。効力の発生が条件にかかる=停止条件。成就の時から効力発生。【試験対策】「停止=(効力が)始まる/解除=(効力が)終わる」の対応と「不遡及(特約で遡及可)」の2点。条件成就により不利益を受ける者の妨害=成就とみなす、もセットの頻出論点。
・B:誤り。効力を失わせる条件が解除条件。本問は効力を発生させる停止条件。
・C:誤り。条件成就の効果は原則として遡及しない。


重要度:B 論点:期限の利益

問20:期限の利益に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:期限の利益は、債権者のために定めたものと推定される。
  • B:債務者が担保を滅失させ、または損傷・減少させたときは、債務者は期限の利益を主張できない。
  • C:債務者が破産手続開始の決定を受けても、期限の利益は失われない。
【第20問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。期限の利益は「債務者」のために定めたものと推定される。
・B:正しい。担保の滅失・損傷・減少は期限の利益の喪失事由。【試験対策】喪失3事由=「破産手続開始の決定」「担保の滅失損傷減少」「担保供与義務の不履行」。いずれも債務者の信用悪化の徴表であり、『貸し続ける前提が崩れたら直ちに返させる』趣旨で覚える。
・C:誤り。破産手続開始の決定は喪失事由の筆頭。


重要度:C 論点:制限行為能力者の詐術

問21:未成年者Aが、成年者であると偽ってBと売買契約を締結した場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:Aは、未成年者であることを理由に契約を取り消すことができる。
  • B:Aが単に未成年者であることを黙秘していただけの場合も、常に詐術に当たり取消権を失う。
  • C:Aが行為能力者であることを信じさせるため詐術を用いた場合、Aは契約を取り消すことができない。
【第21問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:誤り。詐術を用いた制限行為能力者は取消権を失う。
・B:誤り。単なる黙秘は原則として詐術に当たらない(他の言動と相まって誤信させた場合は詐術になりうる=判例)。「常に」という全称表現。
・C:正しい。詐術による取消権の喪失。【試験対策】「積極的に偽る=詐術/単なる黙秘=原則詐術でない/黙秘+他の言動=詐術になりうる」の3段階。保護に値しない者から取消権を奪う趣旨。


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