2級建築施工管理技士 第一次検定「施工管理法」のうち、品質管理の基礎・用語の問題です(重要度A)。一問一答6問 → 四肢択一・五肢択一3問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:品質管理のPDCAサイクルにおいて、C(Check)は、実施した結果を計画と比べて確認・評価する段階であり、A(Act)は、その確認の結果に基づいて処置や改善を行う段階である。
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正解:○
PDCAサイクルは、P(Plan:計画)、D(Do:実施)、C(Check:確認・評価)、A(Act:処置・改善)の順に回します。Cでは実施結果と計画との差を確認してその原因を調べ、Aではその原因に対して処置を行います(品質管理検定4級の手引き1.5節、東京大学OCW「経営管理」第14回)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問2:品質管理では、工程での管理を必要最小限とし、完成後の検査を厳しくして不良品を取り除くことに重点を置く。
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正解:×
品質管理では、検査で不良品を取り除くことよりも、工程(プロセス)を適切に管理して品質を作り込み、不良の発生そのものを防ぐことを重視します(品質管理検定4級の手引き2.1節、東京大学OCW「経営管理」第14回)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:品質管理の用語で、測定値の平均値と真の値との差を「ばらつき」といい、同じ条件で測定しても測定値の大きさがそろわない程度を「かたより」という。
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正解:×
説明が逆です。かたよりは測定値の平均と真の値(参照値)との差を表し、かたよりが小さいほど真度(正確さ)が高くなります。ばらつきは測定値どうしの不ぞろいの程度を表し、ばらつきが小さいほど精度(精密さ)が高くなります(産業技術総合研究所「測定の不確かさ入門」、環境省の精度管理資料)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:抜取検査は、ロットから無作為に抜き取ったサンプルを試験し、その結果によってロット全体の合否を判定する検査である。
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正解:○
抜取検査は、ロットからサンプルを無作為に抜き取って試験し、その結果でロット全体の合否を判定します。対象のすべてを検査する全数検査とは区別されます。標準仕様書でも、鉄筋のガス圧接部の超音波探傷試験(特記がない場合に行う試験)は、1ロットから30か所を無作為に抜き取り、全ての試験箇所が合格した場合にそのロットを合格としています(品質管理検定4級の手引き1.9節、標準仕様書5.4.10)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:品質管理の用語で、トレーサビリティとは、同一の条件で生産又は施工された製品や施工箇所のまとまりのことをいう。
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正解:×
トレーサビリティとは、材料や製品などの履歴や移動・所在を追跡できること(追跡可能性)をいいます。同一条件で生産・施工されたもののまとまりは「ロット」です(農林水産省・埼玉県のトレーサビリティの説明、品質管理検定4級の手引き2.2節、標準仕様書14.1.3)。
重要度:A 難易度:★★☆
問6:公共建築工事標準仕様書によれば、品質管理の結果、疑義が生じた場合は、監督職員と協議する。
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正解:○
標準仕様書では、品質計画に基づき適切な時期に必要な品質管理を行い、必要に応じて監督職員の検査を受け、品質管理の結果、疑義が生じた場合は監督職員と協議することとしています(標準仕様書1.3.6)。「協議」とは、監督職員と受注者等が結論を得るために合議し、その結果を書面に残すことをいいます(標準仕様書1.1.2(オ))。
四肢択一・五肢択一
重要度:A 難易度:★☆☆
問7:品質管理の用語に関する次の文の(A)〜(C)に当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
「調べようとする対象の集団全体を(A)といい、(A)から取り出してデータを得るための一部を(B)という。また、同一の条件で生産又は施工されたもののまとまりを(C)といい、抜取検査ではその単位で合否を判定する。」
- A:ロット B:母集団 C:サンプル
- A:母集団 B:ロット C:サンプル
- A:母集団 B:サンプル C:ロット
- A:サンプル B:母集団 C:ロット
【第7問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。母集団は調べようとする対象の集団全体、サンプル(標本)はその母集団から取り出した一部で、サンプルのデータから母集団の性質を推測します。同一条件で生産・施工されたもののまとまりはロットで、抜取検査ではロット単位で合否を判定します(品質管理検定4級の手引き1.9節・2.2節、岐阜県統計課資料、標準仕様書5.4.10・14.1.3)。
1:誤り。Aは母集団、Bはサンプル、Cはロットです。ロットは生産・施工のまとまりであり、調べる対象全体を指す用語ではありません。
2:誤り。Bのロットと、Cのサンプルが逆です。抜取検査で合否を判定する単位はロットです。
3:正しい。母集団・サンプル・ロットの関係を正しく示しています。
4:誤り。母集団とサンプルが逆です。サンプルは母集団から取り出した一部です。
重要度:A 難易度:★★☆
問8:公共建築工事標準仕様書における品質計画、品質管理及び記録に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 工事の施工に当たり試験を行った場合は、工事の完成時に、それまでの試験の結果をまとめて記録を作成すればよい。
- 品質管理とは、品質計画における目標を施工段階で実現するために行う管理の項目、方法等をいう。
- 品質計画では、設計図書で要求された品質を満たすため、使用予定の材料、仕上げの程度、性能、精度等の目標、品質管理及び体制を具体的に示す。
- 工事の進捗により隠ぺい状態となり、後日の目視による検査が容易でない部分の施工を行う場合は、施工の記録、工事写真、見本等を整備する。
【第8問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。標準仕様書では、工事の施工に当たり試験を行った場合は、直ちに記録を作成することとしています(標準仕様書1.2.4(3))。工事の完成時にまとめて作成するのではありません。
1:不適当。試験を行った場合は、直ちに記録を作成します(標準仕様書1.2.4(3))。
2:適当。品質管理の定義のとおりです。品質計画で定めた目標を、施工段階で実現するための管理の項目・方法等をいいます(標準仕様書1.1.2(シ))。
3:適当。品質計画の定義のとおりです(標準仕様書1.1.2(サ))。
4:適当。隠ぺい部分など後日の目視による検査が不可能又は容易でない部分の施工を行う場合は、施工の記録、工事写真、見本等を整備します(標準仕様書1.2.4(4))。
重要度:A 難易度:★★☆
問9:品質管理及び検査に関する記述として、最も適当なものはどれか。ただし、検査の扱いは公共建築工事標準仕様書によるものとする。
- 工事現場に搬入した材料の検査で合格した材料と同じ種別の材料は、監督職員の指示を受けた場合を除き、以後、抽出検査とすることができる。
- 工事現場に搬入した材料の検査で不合格となった材料は、監督職員と協議のうえ、工事現場内の所定の場所に区分して保管する。
- 一工程の施工を完了したときは、施工が設計図書に適合することの確認を監督職員が行うので、受注者等は確認を行わずに監督職員に報告すればよい。
- 品質管理は、完成後の検査で不良品を見つけ出して取り除くことを中心に行い、工程の管理は最小限にとどめる。
- 抜取検査では、ロットから抜き取ったサンプルの試験結果によって、試験したサンプルだけの合否を判定し、ロット全体の合否は判定しない。
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。標準仕様書では、工事現場に搬入した材料は種別ごとに監督職員の検査を受け、その検査で合格した材料と同じ種別の材料は、以後、抽出検査とすることができます。ただし、監督職員の指示を受けた場合は、この限りではありません(標準仕様書1.4.4(1)(2))。
1:適当。標準仕様書1.4.4(2)のとおりです。施工の検査についても、合格した工程と同じ材料・工法による部分は以後、抽出検査とすることができます(1.5.5(2))。
2:不適当。検査で不合格となった材料は、直ちに工事現場外に搬出します(標準仕様書1.4.4(3))。
3:不適当。一工程の施工を完了したときは、受注者等がその施工が設計図書に適合することを確認し、適時、監督職員に報告します。確認及び報告は、監督職員の承諾を受けた者が行います(標準仕様書1.5.4)。
4:不適当。品質管理では、検査で不良品を取り除くことよりも、工程で品質を作り込み、不良の発生を防ぐことを重視します(品質管理検定4級の手引き2.1節、東京大学OCW「経営管理」第14回)。
5:不適当。抜取検査は、サンプルの試験結果によってロット全体の合否を判定する検査です(品質管理検定4級の手引き1.9節、標準仕様書5.4.10)。
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