2級建築施工管理技士 施工管理法 一問一答・四肢択一(全6問)|ネットワーク工程表

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2級建築施工管理技士 第一次検定「施工管理法」のうち、ネットワーク工程表の問題です(重要度B)。一問一答2問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:B 難易度:★★☆

問1:ネットワーク工程表において、ある作業のフリーフロートは、その作業のトータルフロートより大きくなる場合がある。

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正解:×

フリーフロートは、その作業を遅らせても後続作業の最早開始時刻に影響しない余裕で、トータルフロート(工期を遅らせない最大の余裕)の一部です。そのため、フリーフロートは常にトータルフロート以下(FF≦TF)となり、トータルフロートより大きくなることはありません。トータルフロートがあってもフリーフロートが0の作業はあります(平成国際大学「経営科学 第14回」、米国GAO Schedule Assessment Guide「Definitions of Total Float and Free Float」)。


重要度:B 難易度:★☆☆

問2:バーチャート工程表は、各作業の相互関係が明確であり、ある作業に部分的な変更があった場合に、それが工事全体に及ぼす影響を把握しやすい。

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正解:×

バーチャート(横線式)工程表は作成や修正が容易な反面、作業の相互関係が不明確で、部分的な変更が工事全体に及ぼす影響がわかりにくいという短所があります。作業の相互関係が明確で、部分的な変更の影響を数量的に把握できるのは、ネットワーク工程表の長所です(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 表2-1、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章 表2-1)。

四肢択一

重要度:B 難易度:★★☆

問3:ネットワーク工程表に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. クリティカルパスは、工事の開始から終了までの経路のうち、所要日数の合計が最も短い経路である。
  2. ダミーは、作業の前後関係だけを示すために用いるもので、所要日数をもたない。
  3. ネットワーク工程表は、バーチャート工程表に比べて作成が容易であり、計画の修正もしやすい。
  4. トータルフロートとは、その作業を遅らせても、後続作業の最早開始時刻に影響を与えない余裕日数をいう。
【第3問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。ダミー(擬似作業)は実際の作業ではなく、作業間の前後関係(順序の制約)だけを表すために用いるもので、所要時間は0です。図では点線の矢線で表します(Consortium for Educational Communication「Construction and Project Management Lecture 3」、National Open University of Nigeria「MPA 823 Module 3」、宮城県「工程計画管理基準(案)」)。

1:不適当。クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち所要日数の合計が最も長い経路で、この長さが工期を決めます(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章、King Saud University GE 404 Lecture 6)。

2:適当。ダミーは前後関係だけを示し、所要日数をもちません。

3:不適当。ネットワーク工程表は、作業の相互関係が明確である一方、作成に手間がかかり、修正も比較的難しいという短所があります。作成・修正が容易なのはバーチャート工程表です(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 表2-1、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章 表2-1)。

4:不適当。記述はフリーフロートの説明です。トータルフロートは、その作業を遅らせても工事全体の工期を遅らせない最大の余裕日数です(平成国際大学「経営科学 第14回」、米国GAO Schedule Assessment Guide)。


重要度:B 難易度:★★★

問4:次の表に示す作業A〜Gからなる工事がある。この工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
ただし、工事の開始時刻を0日とし、各時刻は工事開始からの経過日数で表す。各作業は、その先行作業がすべて完了した時点で開始でき、休日は考慮しない。工期は、すべての作業を最も早く完了できる日数とする。
作業名|先行作業|所要日数
作業A|なし|4日
作業B|なし|5日
作業C|作業A|6日
作業D|作業A|2日
作業E|作業B・作業D|4日
作業F|作業C|3日
作業G|作業E・作業F|2日

  1. この工事の工期は、15日である。
  2. この工事のクリティカルパスは、作業A→作業C→作業F→作業Gである。
  3. 作業Bのトータルフロートは4日、フリーフロートは1日である。
  4. 作業Dは、フリーフロートが3日あるので、最早開始時刻から3日遅れて開始しても、後続の作業Eの最早開始時刻には影響しない。
【第4問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。前進計算(先行作業が複数あるときは最大値)で最早開始時刻(ES)・最早完了時刻(EF)を求めると、A:0→4、B:0→5、C:4→10、D:4→6、E:max(5,6)=6→10、F:10→13、G:max(10,13)=13→15で、工期は15日です。後退計算(後続作業が複数あるときは最小値)で最遅完了時刻(LF)を求めると、G:15、F:13、E:13、C:10、D:9(作業Eの最遅開始13−4=9)、B:9、A:min(10−6, 9−2)=4です。作業Dのトータルフロート=LF−ES−所要日数=9−4−2=3日、フリーフロート=後続作業Eの最早開始時刻−作業Dの最早完了時刻=6−6=0日です。作業Dのフリーフロートは0日なので、3日遅れて開始すると作業Eの最早開始時刻は6日から9日に遅れます(トータルフロートの範囲内なので工期15日は変わりません)。日程計算の方法は名古屋大学OCW「システム工学」講義ノート2、平成国際大学「経営科学 第14回」によります。

1:適当。最終の作業Gの最早完了時刻は15日で、工期は15日です。

2:適当。経路の所要日数は、A→C→F→G=4+6+3+2=15日、A→D→E→G=4+2+4+2=12日、B→E→G=5+4+2=11日で、最も長いA→C→F→Gがクリティカルパスです。

3:適当。作業BはES=0、EF=5、LF=9(作業Eの最遅開始時刻)なので、トータルフロート=9−0−5=4日、フリーフロート=作業EのES6−作業BのEF5=1日です。

4:不適当。作業Dの余裕3日はトータルフロートで、フリーフロートは0日です(作業Eの最早開始時刻6日=作業Dの最早完了時刻6日)。3日遅れると作業Dの完了が9日になり、作業Eの最早開始時刻が9日に遅れます。


重要度:B 難易度:★★☆

問5:工程表に関する次の記述のうち、適当なものはいくつあるか。
ア バーチャート工程表は、作業の相互関係がわかりにくく、部分的な変更が工事全体に及ぼす影響を把握しにくい。
イ ネットワーク工程表は、部分的な作業の変更が工事全体に及ぼす影響を、数量的に把握できる。
ウ 工期を最長経路の所要日数とした場合、クリティカルパス上の作業のトータルフロートは0である。
エ ネットワーク工程表で最遅完了時刻を求める計算では、終了側から逆算し、後続作業が複数ある場合は、それぞれから求めた値のうち最も大きい値をとる。

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ
【第5問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。適当なものはア・イ・ウの3つです。アはバーチャート工程表の短所、イはネットワーク工程表の長所です(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 表2-1、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章 表2-1)。ウは、クリティカルパスが余裕のない最長経路であることによります(平成国際大学「経営科学 第14回」、King Saud University GE 404 Lecture 6)。エは誤りで、後退計算では最も小さい値をとります(名古屋大学OCW「システム工学」講義ノート2、平成国際大学「経営科学 第14回」)。

1:誤り。適当なものはア・イ・ウの3つです。

2:誤り。適当なものはア・イ・ウの3つです。

3:正しい。ア・イ・ウが適当で、エが不適当です。エ:後退計算で後続作業が複数ある場合は、最も小さい値をとります。大きい値をとると、どれかの後続作業が遅れて工期に影響してしまいます(最早開始時刻を求める前進計算では、最も大きい値をとります)。

4:誤り。エが不適当なので、4つではありません。


重要度:B 難易度:★★★

問6:次の表に示す作業A〜Gからなる工事がある。この工事の工期(ア)と、作業Cのトータルフロート(イ)の組合せとして、最も適当なものはどれか。
ただし、工事の開始時刻を0日とし、各時刻は工事開始からの経過日数で表す。各作業は、その先行作業がすべて完了した時点で開始でき、休日は考慮しない。工期は、すべての作業を最も早く完了できる日数とする。
作業名|先行作業|所要日数
作業A|なし|3日
作業B|なし|5日
作業C|作業A|6日
作業D|作業A・作業B|4日
作業E|作業B|2日
作業F|作業C・作業D|5日
作業G|作業D・作業E|7日

  1. (ア)16日 (イ)2日
  2. (ア)16日 (イ)0日
  3. (ア)14日 (イ)2日
  4. (ア)14日 (イ)0日
【第6問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。前進計算で最早開始時刻(ES)と最早完了時刻(EF)を求めます。A:0→3、B:0→5、C:3→9、D:max(3,5)=5→9、E:5→7、F:max(9,9)=9→14、G:max(9,7)=9→16となり、工期は16日です(クリティカルパスはB→D→G=5+4+7=16日)。作業Cの後続は作業Fだけで、作業Fの最遅完了時刻は16日、最遅開始時刻は16−5=11日なので、作業Cの最遅完了時刻は11日です。作業Cのトータルフロート=11−3−6=2日です。なお、作業Cのフリーフロートは、作業Fの最早開始時刻9日−作業Cの最早完了時刻9日=0日です。日程計算の方法は名古屋大学OCW「システム工学」講義ノート2、平成国際大学「経営科学 第14回」によります。

1:適当。工期16日、作業Cのトータルフロート2日です。

2:不適当。0日は作業Cのフリーフロート(作業FのES9日−作業CのEF9日)です。トータルフロートは最遅完了時刻11日から求め、2日です。

3:不適当。14日は経路A→C→F(3+6+5)などの日数です。最も長い経路はB→D→G(5+4+7=16日)で、工期は16日です。

4:不適当。工期は最長経路の16日です。また、作業Cのトータルフロートは2日で、0日はフリーフロートの値です。

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