2級建築施工管理技士 第一次検定「施工管理法」のうち、工程表(バーチャート等)の問題です(重要度A)。一問一答6問 → 四肢択一3問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:バーチャート工程表は、縦軸に作業名を、横軸に日数をとり、各作業の実施期間を横線で表す。
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正解:○
バーチャート(横線式工程表)は、縦軸に作業名(工種)を並べ、横軸に日数をとって、各作業の実施期間を横線で表します。横線の始まりが開始、終わりが終了、長さが期間を示します(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-3、静岡県「土木・農林土木工事 現場実務の手引き」第3章の作成例)。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:バーチャート工程表は、作成に手間がかかり、計画を修正することも難しい。
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正解:×
バーチャート工程表は、作成が容易で、進捗状況が直観的にわかり、修正も容易であることが長所です。作成に手間がかかり修正が比較的難しいのは、ネットワーク式工程表の短所です(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-3、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:座標式(斜線式)工程表は、トンネル工事のように、進捗が距離で表される工事の工程管理に適している。
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正解:○
座標式(斜線式)工程表は、進捗が距離で表される工事に適しており、施工場所と施工時期の進捗や日程のずれが直観的にわかります。トンネル工事がその代表例です(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-3、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章)。
重要度:A 難易度:★★☆
問4:曲線式工程表は、工事全体の出来高の累計によって進捗を管理するため、各作業の手順や、工期に影響する作業を把握しやすい。
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正解:×
曲線式工程表は、工事全体の出来高(総合出来高金額)で管理するので、作業進行の度合いはわかりやすい反面、作業の手順が不明確で、各作業に必要な日数や工期に影響する作業はつかみにくいとされています。このため、バーチャートと併用するとこれらの欠点をある程度補えます(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-3、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:工程を組む際には、労務・資材・機械の投入量が工期中の一部の時期に偏らないように調整し、手待ちの発生も避けるようにする。
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正解:○
工程計画では、労務・資材・機械の投入量が特定の時期に集中しないよう工期全体で平らにし(平準化)、手待ちも生じないように工程を調整します(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-2、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章)。バーチャートに各作業の作業員数を書き込めば、日ごとの合計から集中の有無を確認できます。
重要度:A 難易度:★★☆
問6:工程計画では、まず各種の工程表を作成し、その工程表をもとに各工種の施工手順と施工期間を決定する。
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正解:×
順序が逆です。工程計画では、施工手順(作業の順序)を決め、各工種の施工期間を定め、工期内に収まるよう工種間を調整し、労務・資材・機械を平準化したうえで、各種の工程表を作成します(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-2、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章)。
四肢択一
重要度:A 難易度:★★★
問7:次の表は、ある工事のバーチャート工程表の内容を示したものである。この工程表に関する記述として、正しいものはどれか。
ただし、日数は着工日を第1日として数え、各作業は開始日と終了日を含めて毎日行うものとし、休日はないものとする。また、各作業の1日当たりの作業員数は、その作業の期間中一定とする。
作業名|開始日|終了日|1日当たりの作業員数
作業A|第1日|第4日|5人
作業B|第3日|第7日|4人
作業C|第6日|第10日|6人
作業D|第8日|第12日|5人
作業E|第13日|第15日|3人
- この工事の工期は、14日である。
- 第7日に行われている作業はBとCの2作業で、その日の作業員数の合計は10人である。
- 第12日に行われている作業はDとEの2作業である。
- 1日当たりの作業員数の合計が最も多くなるのは、第3日から第4日である。
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。第7日は、作業B(第3日〜第7日)の最終日で、作業C(第6日〜第10日)の期間中です。作業A(第4日終了)と作業D(第8日開始)は含まれないので、作業員数の合計は4+6=10人です(バーチャート工程表の読み取り。農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章)。
1:誤り。工期は、第1日から最後に終わる作業Eの終了日(第15日)までの15日です。15−1=14と引き算すると1日少なくなります。
2:正しい。第7日はBとCの2作業で、4+6=10人です。
3:誤り。作業Eは第13日に始まるので、第12日に行われているのは作業Dだけです(作業員数5人)。
4:誤り。第3日〜第4日はA+B=5+4=9人です。最も多いのは作業CとDが重なる第8日〜第10日で、6+5=11人です。
重要度:A 難易度:★★★
問8:次の表は、ある内装工事のバーチャート工程表の内容を示したものである。この工程表から読み取れる(A)・(B)の組合せとして、正しいものはどれか。
ただし、日数は着工日を第1日として数え、各作業は開始日と終了日を含めて毎日行うものとし、休日はないものとする。また、各作業の1日当たりの作業員数は、その作業の期間中一定とし、工期は第1日から最後の作業が終了する日までとする。
作業名|開始日|終了日|1日当たりの作業員数
作業P|第1日|第6日|4人
作業Q|第4日|第9日|3人
作業R|第7日|第12日|5人
作業S|第11日|第16日|2人
作業T|第18日|第19日|2人
(A)この工事の工期
(B)第11日の作業員数の合計
- A:19日 B:7人
- A:19日 B:10人
- A:18日 B:7人
- A:18日 B:10人
【第8問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。(A)最後に終わる作業Tの終了日が第19日なので、工期は19日です。作業のない第17日も工期に含まれます。(B)第11日に行われている作業は、R(第7日〜第12日)とS(第11日〜第16日)です。Q(第9日終了)は含まないので、5+2=7人です(バーチャート工程表の読み取り。農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章)。
1:正しい。工期19日、第11日はR+S=5+2=7人です。
2:誤り。Bの10人は、第9日に終わった作業Q(3人)まで足した値です。
3:誤り。工期は第19日までの19日です。作業のない第17日を除いたり、19−1と計算したりすると18日になります。
4:誤り。工期は19日、第11日の作業員数は7人です。
重要度:A 難易度:★★☆
問9:工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- バーチャート工程表は、各作業の開始と終了の時期を横線で示すので、作業ごとの実施期間がわかりやすい。
- バーチャート工程表に進捗率の累計曲線を記入しておくと、計画と実際の工程を対比しやすくなる。
- 全体工程表は、全体工程の中から重要な部分だけを取り出して作成し、その部分を重点的に管理するための工程表である。
- 座標式工程表は、施工場所と施工時期の進捗状況が直観的にわかる。
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。全体の中から重要な部分を取り出して重点管理するために作るのは、部分工程表(細部工程表)です。全体工程表は、工事の主要な工程ごとに区分して工事全体を示すものです(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-2・2-3、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章)。
1:適当。バーチャートは横線で各作業の開始・終了を示し、実施期間がわかりやすい工程表です(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-3、神戸市「施工計画書作成要領」2.)。
2:適当。工程表に進捗率曲線を記入すると、計画と実際の工程の対比が容易になります(静岡県「土木・農林土木工事 現場実務の手引き」第3章)。曲線式はバーチャートとの併用で欠点を補えるとされています(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-3)。
3:不適当。説明は部分工程表のものです。全体工程表は主要な工程ごとに区分して工事全体を示します。
4:適当。座標式(斜線式)は、施工場所と施工時期の進捗や日程のずれが直観的にわかります(農林水産省「土木工事施工管理基準の手引き」第2章 2-3、千葉県「土木工事施工管理基準の手引き(農業農村整備事業)」第2章)。
「施工管理法」の他の論点
- 施工計画・事前調査
- 仮設計画
- 材料の保管・取扱い
- 申請・届出
- 工程管理
- ネットワーク工程表
- 品質管理の基礎・用語
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