2級建築施工管理技士 第一次検定「施工管理法」のうち、試験・検査の問題です(重要度A)。一問一答8問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★★☆
問1:公共建築工事標準仕様書によれば、荷卸し地点におけるスランプを18cmと定めた普通コンクリートのスランプの許容差は、±1.5cmである。
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正解:×
スランプが8cm以上18cm以下の場合の許容差は±2.5cmです。±1.5cmはスランプ21cmの場合の許容差(呼び強度27以上で高性能AE減水剤を使用する場合は±2cm)です(標準仕様書6.5.2、表6.5.1)。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:公共建築工事標準仕様書によれば、荷卸し地点の空気量を4.5%と定めた普通コンクリートで、受入れ時の空気量の測定値が3.2%であった場合、空気量は許容差の範囲内である。
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正解:○
空気量の許容差は±1.5%です。4.5%に対して許容される範囲は3.0%(4.5−1.5)から6.0%(4.5+1.5)までなので、3.2%は範囲内です(標準仕様書6.5.3、6.3.2)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:公共建築工事標準仕様書によれば、構造体コンクリート強度の判定のための圧縮強度試験は、打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、300m³以下にほぼ均等に分割した単位ごとに1回行う。
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正解:×
構造体コンクリート強度の判定のための試験は、打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m³以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行います。300m³ではありません(標準仕様書6.9.3、表6.9.2)。
重要度:A 難易度:★★☆
問4:公共建築工事標準仕様書によれば、構造体コンクリート強度の判定に用いる1回の試験の供試体3個は、1台の運搬車から採取した試料で同時に作製する。
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正解:×
構造体コンクリート強度の判定では、適切な間隔をあけた3台の運搬車からそれぞれ試料を採取し、1台につき1個(合計3個)の供試体を作製します。1台の運搬車から採取した試料で同時に3個作製するのは、調合管理強度の判定の場合です(標準仕様書6.9.3、表6.9.2)。
重要度:A 難易度:★★☆
問5:公共建築工事標準仕様書によれば、鉄筋のガス圧接部の外観試験は全ての圧接部について行い、特記がない場合に行う超音波探傷試験は、1組の作業班が1日に行った圧接箇所を1ロットとし、1ロットにつき30か所を無作為に抜き取って行う。
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正解:○
外観試験は全ての圧接部が対象です。超音波探傷試験又は引張試験の適用は特記により、特記がなければ超音波探傷試験とします。超音波探傷試験は、1組の作業班が1日に行った圧接箇所を1ロットとし、1ロットから30か所を無作為に抜き取って行います(標準仕様書5.4.10)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問6:公共建築工事標準仕様書によれば、トルシア形高力ボルトの締付け後の確認では、ピンテールが破断していることに加え、一次締めの際につけたマークのずれにより、共回り又は軸回りが生じていないことを確認する。
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正解:○
トルシア形高力ボルトは、ピンテールの破断と、一次締めの際につけたマークのずれによる共回り・軸回りの有無を確認します。このほか、ナット回転量(各ボルト群の平均回転角度±30°の範囲)とボルトの余長(ねじ1山から6山まで)も確認します(標準仕様書7.4.8)。
重要度:A 難易度:★★☆
問7:公共建築工事標準仕様書によれば、鉄筋のガス圧接部の外観試験で、圧接部のふくらみにおける圧接面のずれが規定値を超えていた場合は、再加熱し、加圧して修正する。
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正解:×
圧接面のずれが規定値を超えた場合は、圧接部を切り取って再圧接します。再加熱・加圧して修正するのは、ふくらみの直径又は長さが規定値に満たない場合です(標準仕様書5.4.11)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問8:公共建築工事標準仕様書によれば、屋外のセメントモルタルによる壁タイル張りの引張接着試験の試験体の個数は、100m²ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上とする。
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正解:○
屋外のタイル張り等の引張接着試験の試験体は、100m²ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上とし、位置は監督職員の指示によります(標準仕様書11.1.7)。
四肢択一
重要度:A 難易度:★★☆
問9:公共建築工事標準仕様書による、普通コンクリートの受入れ時のフレッシュコンクリートの試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- コンクリートに含まれる塩化物量は、塩化物イオン量で0.60kg/m³以下であることを確認する。
- フレッシュコンクリートの試験に用いる試料は、原則として、工事現場の荷卸し地点で採取する。
- 空気量及びコンクリート温度の試験は、強度試験用の供試体を作製するときに行うほか、打込み中に品質の変化が認められた場合にも行う。
- 塩化物イオン量が0.30kg/m³を超える値が測定された場合は、次の運搬車から連続して試験を行い、0.30kg/m³以下であることを確認した後に使用する。
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。コンクリートに含まれる塩化物量は、塩化物イオン量で0.30kg/m³以下とします。0.60kg/m³以下とする記述が不適当です(標準仕様書6.3.2、6.5.4、表6.9.1)。
1:不適当です。塩化物量の上限は塩化物イオン量で0.30kg/m³です(標準仕様書6.3.2)。
2:適当です。試料の採取場所は工事現場の荷卸し地点が原則です。荷卸しから打込み直前までに許容差を超えるような品質変動のおそれがある場合は、その品質を代表する箇所で採取します(標準仕様書6.9.2)。
3:適当です。空気量と温度の試験は、強度試験の供試体の作製時に行うほか、打込み中に品質変化が認められた場合にも行います(標準仕様書表6.9.1)。
4:適当です。0.30kg/m³を超えた場合は次の運搬車から連続して試験し、0.30kg/m³以下を確認してから使用します。連続して10台が0.30kg/m³以下であれば、その後は通常の頻度に戻ります(標準仕様書6.5.4)。
重要度:A 難易度:★★☆
問10:鉄骨の溶接部の試験に関する記述として、最も適当なものはどれか。ただし、公共建築工事標準仕様書によるものとし、完全溶込み溶接部の超音波探傷試験は特記により行うものとする。
- 溶接部の試験を行う技能資格者は、当該工事の鉄骨製作工場に所属し、その工場で溶接部の品質管理の試験を行っている者とする。
- 工場溶接の完全溶込み溶接部の超音波探傷試験は、全ての溶接部について行う。
- 工事現場溶接の完全溶込み溶接部の超音波探傷試験は、全ての溶接部について行う。
- 超音波探傷試験の結果が不合格となった部分は、その部分を除去せずに、上から補修溶接を行う。
【第10問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。工事現場溶接の完全溶込み溶接部の超音波探傷試験は、全ての溶接部について行います(標準仕様書7.6.12)。
1:不適当です。溶接部の試験を行う技能資格者は試験機関に所属し、当該工事の鉄骨製作工場に所属せず、かつ、当該工事の溶接部の品質管理の試験を行っていない者とします(標準仕様書7.6.11)。
2:不適当です。工場溶接の場合は抜取りで行い、ロットごとにサンプル20箇所を試験して合否を判定します(標準仕様書7.6.12、表7.6.2、表7.6.3)。
3:適当です。工事現場溶接の場合は、全ての溶接部について試験を行います(標準仕様書7.6.12)。
4:不適当です。超音波探傷試験の結果が不合格の部分は、除去した後、再溶接を行います(標準仕様書7.6.13)。
重要度:A 難易度:★★☆
問11:公共建築工事標準仕様書による構造体コンクリート強度の判定について、次の文の(A)〜(C)に当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
「構造体コンクリート強度の判定のための試験は、打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、(A)m³以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行う。1回の試験の供試体は、(B)作製する。標準養生供試体による場合は、材齢28日の1回の試験の結果が(C)以上であれば合格とする。」
- A:150 B:1台の運搬車から採取した試料で同時に3個 C:調合管理強度
- A:300 B:適切な間隔をあけた3台の運搬車からそれぞれ1個ずつ、合計3個 C:調合管理強度
- A:150 B:1台の運搬車から採取した試料で同時に3個 C:設計基準強度
- A:150 B:適切な間隔をあけた3台の運搬車からそれぞれ1個ずつ、合計3個 C:調合管理強度
【第11問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。(A)は150、(B)は適切な間隔をあけた3台の運搬車からそれぞれ1個ずつ合計3個、(C)は調合管理強度です(標準仕様書表6.9.2、6.9.5)。
1:誤りです。(B)の「1台の運搬車から同時に3個」は、調合管理強度の判定の場合の作製方法です(標準仕様書表6.9.2)。
2:誤りです。(A)は300ではなく150m³です(標準仕様書表6.9.2)。
3:誤りです。(B)は調合管理強度の判定の作製方法です。また、標準養生供試体による判定の基準は設計基準強度ではなく調合管理強度です(標準仕様書表6.9.2、6.9.5)。
4:正しいです。150m³以下にほぼ均等に分割した単位ごとに、3台の運搬車から1個ずつ供試体を作製し、標準養生・材齢28日の1回の試験の結果(3個の平均値)が調合管理強度以上であれば合格です(標準仕様書表6.9.2、6.9.3、6.9.5)。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:公共建築工事標準仕様書による試験・検査に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径が規定値に満たない場合は、再加熱し、加圧して所定のふくらみに修正する。
b.トルシア形高力ボルトのセットで、締付け後の確認の結果、合格とならなかったものは、ナットを緩めて締め直し、同じセットを再使用する。
c.外部に面するシーリング材の簡易接着性試験では、シーリング材が被着体との界面で剥離(接着破壊)した場合を合格とする。
d.セメントモルタルによる屋外の壁タイル張りの引張接着試験では、引張接着強度が0.4N/mm²以上、かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下の場合を合格とする。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものはaとdの2つです。bは新しいセットへの取替えが必要で、cは凝集破壊又は薄層凝集破壊が合格条件のため、不適当です(標準仕様書5.4.11、7.4.8、9.7.5、11.1.7)。
1:誤りです。適当なものはaとdの2つです。
2:正しいです。a:ふくらみの直径又は長さの不足は、再加熱・加圧して修正します(標準仕様書5.4.11)。b:合格とならなかったセットは新しいものに取り替え、一度使用したセットは再使用しません(標準仕様書7.4.8)。c:簡易接着性試験は、シーリング材が凝集破壊又は薄層凝集破壊した場合に合格です(標準仕様書9.7.5)。d:セメントモルタルによるタイル張りの判定基準のとおりです(標準仕様書11.1.7、表11.1.2)。
3:誤りです。bとcは不適当なので、適当なものは2つです。
4:誤りです。bとcは不適当なので、適当なものは2つです。
「施工管理法」の他の論点
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