連結会計の基礎と支配獲得日の資本連結 仕訳問題 第1問〜第5問

問1

2027年4月1日、P社はS社の発行済株式の100%を2,500,000円で一括して取得し、支配を獲得した。同日のS社の資本は、資本金2,000,000円、繰越利益剰余金500,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。

支配獲得日の連結修正仕訳を示しなさい。

使用可能勘定科目

子会社株式/のれん/非支配株主持分/資本金/繰越利益剰余金/現金

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解答・解説

正答

借方 金額 貸方 金額
資本金 2,000,000 子会社株式 2,500,000
繰越利益剰余金 500,000

解説

子会社資本は2,000,000+500,000=2,500,000円です。100%取得なので親会社持分は2,500,000×100%=2,500,000円、非支配株主持分は0円です。

のれんは2,500,000-2,500,000=0円なので計上しません。

借方に子会社の資本金と繰越利益剰余金を全額置き、貸方に子会社株式の取得原価を置きます。非支配株主もいないため、貸方は子会社株式だけです。 借方合計2,500,000円と貸方合計2,500,000円が一致します。


問2

2027年4月1日、P社はS社の発行済株式の80%を4,500,000円で一括して取得し、支配を獲得した。代金は現金で支払った。同日のS社の資本は、資本金3,000,000円、繰越利益剰余金2,000,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。

P社の個別帳簿における株式取得時の仕訳を示しなさい。

使用可能勘定科目

子会社株式/のれん/非支配株主持分/資本金/繰越利益剰余金/現金

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解答・解説

正答

借方 金額 貸方 金額
子会社株式 4,500,000 現金 4,500,000

解説

P社は自社の帳簿に、取得した株式を子会社株式(資産)として計上し、支払った現金を減らします。取得原価4,500,000円をそのまま計上します。

この仕訳は P社の帳簿に実際に記帳します。 連結修正仕訳とは区別してください。連結修正仕訳は個別帳簿には記帳せず、連結財務諸表を作るための調整として扱います。

この段階では、のれんも非支配株主持分も出てきません。それらは連結の手続で認識するものです。


問3

2027年4月1日、P社はS社の発行済株式の80%を4,500,000円で一括して取得し、支配を獲得した。同日のS社の資本は、資本金3,000,000円、繰越利益剰余金2,000,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。

支配獲得日の連結修正仕訳を示しなさい。

使用可能勘定科目

子会社株式/のれん/非支配株主持分/資本金/繰越利益剰余金/現金

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解答・解説

正答

借方 金額 貸方 金額
資本金 3,000,000 子会社株式 4,500,000
繰越利益剰余金 2,000,000 非支配株主持分 1,000,000
のれん 500,000

解説

子会社資本:3,000,000+2,000,000=5,000,000円
親会社持分:5,000,000×80%=4,000,000円
非支配株主持分:5,000,000×20%=1,000,000円
のれん:4,500,000-4,000,000=500,000円

借方には子会社の資本金・繰越利益剰余金を全額置きます。持分比率を掛けた金額ではありません。全額を消したうえで、親会社以外の株主の分1,000,000円を非支配株主持分として貸方に立て直します。

借方合計3,000,000+2,000,000+500,000=5,500,000円、貸方合計4,500,000+1,000,000=5,500,000円で一致します。

のれんの償却期間10年は与えられていますが、この単元は支配獲得日直後の資本連結を扱うため、この時点ではのれんの償却仕訳を行いません。


問4

2027年10月1日、P社はS社の発行済株式の75%を3,400,000円で一括して取得し、支配を獲得した。代金は現金で支払った。同日のS社の資本は、資本金2,500,000円、繰越利益剰余金1,500,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。

P社の個別帳簿における株式取得時の仕訳を示しなさい。

使用可能勘定科目

子会社株式/のれん/非支配株主持分/資本金/繰越利益剰余金/現金

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解答・解説

正答

借方 金額 貸方 金額
子会社株式 3,400,000 現金 3,400,000

解説

P社の個別帳簿では、取得原価3,400,000円をそのまま子会社株式として計上し、現金を減らします。持分比率75%は、この仕訳には関係しません。 取得原価の全額が子会社株式です。

比率が使われるのは、連結の手続で親会社持分と非支配株主持分を按分するときです。

この仕訳は P社の帳簿に実際に記帳します。


問5

2027年10月1日、P社はS社の発行済株式の75%を3,400,000円で一括して取得し、支配を獲得した。同日のS社の資本は、資本金2,500,000円、繰越利益剰余金1,500,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。

支配獲得日の連結修正仕訳を示しなさい。

使用可能勘定科目

子会社株式/のれん/非支配株主持分/資本金/繰越利益剰余金/現金

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解答・解説

正答

借方 金額 貸方 金額
資本金 2,500,000 子会社株式 3,400,000
繰越利益剰余金 1,500,000 非支配株主持分 1,000,000
のれん 400,000

解説

子会社資本:2,500,000+1,500,000=4,000,000円
親会社持分:4,000,000×75%=3,000,000円
非支配株主持分:4,000,000×25%=1,000,000円
のれん:3,400,000-3,000,000=400,000円

借方合計2,500,000+1,500,000+400,000=4,400,000円、貸方合計3,400,000+1,000,000=4,400,000円で一致します。

親会社持分3,000,000円と非支配株主持分1,000,000円を足すと子会社資本4,000,000円になります。この確認で、比率の按分が正しいことが分かります。


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