共通前提:当社は取引銀行と借越限度額 ¥100,000 の当座借越契約を結んでいる。以下は、本教材で扱う3級の基本パターン(期中の入出金は当座預金勘定で記録し、決算日に貸方残高が残れば負債へ振り替える)によるものとする。決算日は×2年3月31日であり、以下はいずれも期中の取引である。
共通語群
買掛金 / 売掛金 / 当座預金 / 当座借越 / 普通預金 / 現金
注意:この共通前提のもとでは、語群に「当座借越」があっても期中の仕訳では使用しません。 問題文で処理方法や勘定科目が個別に指定される場合は、その指示を優先します。
重要度:A/難易度:標準 論点:当座借越の期中処理(残高を超える支払い)
問1(標準)
×1年7月25日 買掛金 ¥45,000 を当座預金口座から支払った。なお、支払直前の当座預金残高は ¥30,000 であった。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 買掛金 | 45,000 | 当座預金 | 45,000 |
残高の確認:30,000 − 45,000 = △15,000(当座預金勘定は貸方残高 ¥15,000 になる)
解説
- 着眼点:残高を超える支払いです。この問題の共通前提では、期中は当座預金勘定で全額を処理します。
- 手順:買掛金という負債が減るので借方45,000円。当座預金という資産が減るので貸方45,000円。これで完成です。
- 貸方残高の意味:当座預金勘定は貸方残高 ¥15,000 になります。この15,000円は、当座借越契約により銀行から借り入れている金額です。借越額15,000円は限度額100,000円の範囲内です。
- 注意したい誤り:貸方を「当座預金 30,000・当座借越 15,000」と分けること。この問題の共通前提では、期中は当座預金勘定で全額を記録し、決算日に残った貸方残高の振替はC14-T09で扱います。
- 使用科目:買掛金/当座預金
重要度:A/難易度:初級 論点:借越状態の口座への入金
問2(初級)
×1年8月10日 売掛金 ¥60,000 が当座預金口座に振り込まれた。なお、振込直前の当座預金勘定は ¥15,000 の貸方残高(借越の状態)であった。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 当座預金 | 60,000 | 売掛金 | 60,000 |
残高の確認:60,000 − 15,000 = 借方残高 ¥45,000
解説
- 着眼点:借越状態の口座への入金です。それでも仕訳は通常の入金とまったく同じです。
- 手順:当座預金という資産が増えるので借方60,000円。売掛金という資産が減るので貸方60,000円。
- 残高がどうなるか:貸方残高15,000円が解消され、借方残高45,000円になります。借りていた15,000円がまず返済され、残りの45,000円が会社の預金になった、と考えられます。
- 注意したい誤り:「当座借越 15,000・当座預金 45,000/売掛金 60,000」と分けること。この問題の共通前提では、期中の入金は当座預金勘定で全額を記録します。 借越を解消するための別仕訳は行いません。
- 使用科目:当座預金/売掛金

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