共通前提:当社の会計期間は ×1年4月1日〜×2年3月31日である。
共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)
現金 / 当座預金 / 現金過不足 / 通信費 / 受取手数料 / 雑損 / 雑益 / 売掛金 / 売上
重要度:A/難易度:初級 論点:現金不足の発見(差額の算定を含む) 2027年度から
問1(初級)
×1年10月15日 青森商事が金庫の現金を数えたところ、実際有高は ¥48,000 であった。帳簿残高は ¥50,000 である。差額の原因は不明である。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金過不足 | 2,000 | 現金 | 2,000 |
解説
- 取引の読み取り:実際有高が帳簿残高より少ない(不足)。
- 金額の計算:50,000 − 48,000 = ¥2,000
- 貸方の理由:帳簿を実際有高に合わせるため、現金(資産)を減少させる。
- 借方の理由:原因が不明なので、相手科目は仮の勘定である現金過不足。
- 間違いやすい科目:雑損。雑損は決算まで原因が分からなかった場合の科目(C14-T09)であり、発見時には使いません。
- 使用科目:現金過不足/現金
重要度:A/難易度:初級 論点:現金超過の発見(差額の算定を含む) 2027年度から
問2(初級)
×1年11月8日 青森商事が現金を実査したところ、実際有高は ¥91,000 であった。帳簿残高は ¥88,000 である。差額の原因は不明である。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金 | 3,000 | 現金過不足 | 3,000 |
解説
- 取引の読み取り:実際有高が帳簿残高より多い(過剰)。問1と向きが逆になる。
- 金額の計算:91,000 − 88,000 = ¥3,000
- 借方の理由:帳簿を実際有高に合わせるため、現金(資産)を増加させる。
- 貸方の理由:原因が不明なので現金過不足。
- 間違いやすい科目:雑益。発見時には使いません。また、不足のときと同じ向きで書いてしまう誤りにも注意してください。現金過不足は現金の相手側に立ちます。
- 使用科目:現金/現金過不足
重要度:A/難易度:初級 論点:原因判明(費用の記帳漏れ) 2027年度から
問3(初級)
×1年10月22日 以前発生した現金不足 ¥2,000 について調査したところ、そのうち ¥1,500 は通信費を現金で支払った際の記帳漏れであることが判明した。なお、現金は不足発見時にすでに実際有高へ修正済みである。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 通信費 | 1,500 | 現金過不足 | 1,500 |
解説
- 取引の読み取り:原因の一部が判明した。現金は調整済みなので触らない。
- 借方の理由:記帳漏れだった通信費(費用)の計上。
- 貸方の理由:現金過不足の借方残高を、判明した分だけ取り崩す。
- 間違いやすい科目:現金。「(借)通信費/(貸)現金」としてしまう誤りです。現金は発見時に減らし済みで、ここで動かすと二重に減ります。
- 使用科目:通信費/現金過不足
重要度:A/難易度:初級 論点:原因判明(収益の記帳漏れ) 2027年度から
問4(初級)
×1年11月20日 以前発生した現金超過 ¥3,000 について調査したところ、その全額が受取手数料の記帳漏れであることが判明した。なお、現金は超過発見時にすでに実際有高へ修正済みである。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金過不足 | 3,000 | 受取手数料 | 3,000 |
解説
- 取引の読み取り:超過の原因が収益の記帳漏れと判明した。問3と向きが逆になる。
- 借方の理由:現金過不足の貸方残高を取り崩す。
- 貸方の理由:記帳漏れだった受取手数料(収益)の計上。
- 間違いやすい科目:売上。受取手数料は商品売買以外の役務提供の対価であり、売上とは区別します。
- 使用科目:現金過不足/受取手数料
重要度:A(2026年度受験者)/難易度:初級 論点:他人振出小切手の受取り(通貨代用証券) 2027年度から
問5(初級) 【2026年度(~2027年3月)受験の方】
×1年12月8日 青森商事は、得意先から売掛金 ¥30,000 の回収として、同店振出しの小切手を受け取った。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金 | 30,000 | 売掛金 | 30,000 |
解説
- 取引の読み取り:売掛金の回収。受け取ったのは他人振出小切手。
- 借方の理由:他人振出小切手は通貨代用証券なので、現金(資産)の増加として処理する。
- 貸方の理由:売掛金(資産)の減少。
- 間違いやすい科目:当座預金。当座預金が動くのは自分が小切手を振り出したときです。受け取る側は現金で処理します。「小切手=当座預金」という機械的な連想に注意してください。
- 補足:商品を売り上げて先方振出しの小切手を受け取った場合も同じで、借方は現金、貸方が売上になります。
【2027年度(2027年4月~)受験の方】 紙媒体の小切手を用いる取引は3級の出題対象から外れるため、本問は解く必要がありません。ただし当座預金という勘定科目そのものは2027年度も出題対象です(C04-T02)。
- 使用科目:現金/売掛金
重要度:A/難易度:標準 論点:原因の一部判明(費用と収益が同時に判明)
問6(標準)
×1年12月18日 現金不足 ¥7,000 を現金過不足で処理していたところ、そのうち ¥5,000 は通信費を現金で支払った際の記帳漏れ、¥1,200 は受取手数料の記帳漏れであることが判明した。残額の原因は引き続き調査中である。判明分についての仕訳を示しなさい。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 通信費 | 5,000 | 現金過不足 | 3,800 |
| 受取手数料 | 1,200 |
解説
- 取引の読み取り:不足の原因として、費用の記帳漏れと収益の記帳漏れが同時に判明している。条件が2つ重なる。
- 考え方:判明した2つをそれぞれ本来の科目へ計上し、現金過不足はその差額だけ動く。
- 通信費の記帳漏れ ¥5,000 … 現金過不足を ¥5,000 減らす方向(貸方)
- 受取手数料の記帳漏れ ¥1,200 … 現金過不足を ¥1,200 増やす方向(借方)
- 差引 5,000 − 1,200 = ¥3,800 が現金過不足の貸方に立つ
- 検算:借方 5,000 = 貸方 3,800 + 1,200 ✓
- 残額の確認:現金過不足の借方残高 7,000 − 3,800 = ¥3,200 が調査中として残る。
- 間違いやすい科目:現金。判明時に現金を動かす誤りです。また、通信費と受取手数料を同じ方向に書いてしまう誤りにも注意してください。費用の記帳漏れと収益の記帳漏れでは、現金過不足を動かす向きが逆になります。
- 使用科目:通信費/現金過不足/受取手数料
重要度:B/難易度:標準 論点:即時判明(仮勘定を経由しない)
問7(標準)
×2年1月20日 青森商事は、現金の実際有高が帳簿残高より ¥1,500 少ないことを発見し、直ちに調査したところ、全額が通信費の支払いの記帳漏れであることがその場で判明した。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 通信費 | 1,500 | 現金 | 1,500 |
解説
- 取引の読み取り:発見と同時に原因が判明したケース。現金過不足を経由する必要がない。
- 考え方:現金過不足は「原因が分からないあいだ」の仮の勘定です。最初から原因が分かっているなら、本来あるべき仕訳(通信費/現金)をそのまま行えば足ります。
- 判断のサイン:問題文の「直ちに」「その場で判明」が、仮勘定を経由しなくてよい合図です。
- 間違いやすい科目:現金過不足。機械的に経由して2本の仕訳を書く誤りです。結果は同じになりますが、問題が1本の仕訳を求めている場合は正解になりません。
- 使用科目:通信費/現金

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