測量士補|TS距離測定・定数補正・基準面補正

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「TS距離測定・定数補正・基準面補正」の問題集です。一問一答6問、五肢択一6問。各問題の「正解・解説を見る」を開いて答えを確認してください。

このページの略称:準則=作業規程の準則(国土交通省告示)

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★1

問1 ○×

光波測距の気象補正では、空気の屈折率に影響する気温を考慮します。

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正解:○

正しいです。付録6の式に気温tが含まれます。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第37条第2項第一号ヘ https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
準則付録6 計算式集 基準点測量2.1.1(PDF p.2~3) https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf

重要度:A 難易度:★1

問2 ○×

光波測距の空気屈折率は、気圧には依存しません。

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正解:×

誤りです。付録6の式は気圧Pも含みます。3・4級の標準大気圧使用の例外と区別します。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第37条第2項第一号ヘ https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
準則付録6 計算式集 2.1.1 https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf

重要度:A 難易度:★1

問3 ○×

準則は測距時の気温・気圧の測定を、測距開始直前又は終了直後に行うものとしています。

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正解:○

正しいです。「又は」であり、常に両時点必須という意味ではありません。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第37条第2項第一号ヘ(1)~(3)(PDF p.19) https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf

重要度:A 難易度:★1

問4 ○×

距離読定をd=L+cとする加算定数誤差cは、真距離Lに比例して増加します。

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正解:×

誤りです。cは距離と独立な加算項です。比例成分は乗算定数です。
根拠:計算で検証:距離読定モデルd=(1+a)L+c
準則付録2 公共測量における測量機器の現場試験の基準 p.1のC:ゼロ点補正量 https://www.gsi.go.jp/common/000258736.pdf

重要度:A 難易度:★1

問5 ○×

同じ乗算定数誤差なら、距離に比例する誤差成分は距離を2倍にすると2倍になります。

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正解:○

正しいです。a×10⁻⁶×Lという比例項です。
根拠:計算で検証:モデルd=(1+a×10⁻⁶)L+cと単位換算
準則付録2 公共測量における測量機器の現場試験の基準 p.1第3項:スケール誤差と変調周波数の点検 https://www.gsi.go.jp/common/000258736.pdf

重要度:A 難易度:★1

問6 ○×

位相差式の測距モデルでは、変調信号の往復伝搬による位相差だけでなく、整数周回分も含めて距離を求めます。

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正解:○

正しいです。D=λm/2×(N+φ/(2π))。一つの位相だけでは整数Nの不定が残ります。
根拠:計算で検証:往復時間τ=2D/vと変調角周波数ω:φ+2πN=ωτ、λm=2πv/ω
準則付録2 公共測量における測量機器の現場試験の基準 p.1第3項:光波測距儀の変調周波数点検 https://www.gsi.go.jp/common/000258736.pdf

五肢択一

重要度:A 難易度:★2

問7 正しいもの

一直線上にA-B-Cの順で点を置き、同じ機器・反射鏡の組合せで測りました。乗算誤差はなく、読定モデルをd=L+cとします。AB=45.012 m、BC=75.012 m、AC=120.012 mの読定から、各読定に加える補正量をmm単位の整数で答えてください。 指定した位へ四捨五入してください。

  1. +12
  2. −12
  3. −24
  4. 0
  5. −0.012
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正解:2

正解は2です。c=45.012+75.012−120.012=+0.012 m。加える補正量は−c=−12 mmです。
根拠:計算で検証:距離読定モデルd=(1+a)L+c
準則付録2 公共測量における測量機器の現場試験の基準 p.1のC:ゼロ点補正量 https://www.gsi.go.jp/common/000258736.pdf
計算で検証:3式を足して真距離消去

選択肢1:誤りです。加算誤差cの値を補正量として同符号で使っています。
選択肢2:正しいです。読定へ加える量は加算誤差の負値です。
選択肢3:誤りです。2本の短距離に定数があることだけを見て差をさらに2倍しています。
選択肢4:誤りです。定数を含む読定同士の差0.012 mを無視しています。
選択肢5:誤りです。mの補正値をmmへ換算していません。

重要度:A 難易度:★3

問8 正しいもの

A標高20.000 m、器械高1.650 m、Bの反射鏡高1.850 mです。補正済み斜距離100.000 m、高低角+30°、sin30°=0.5、cos30°≈0.866025とします。曲率・屈折を無視する局所平面モデルで、水平距離及びB標高を0.001 m位で示す正しい組を選んでください。 指定した位へ四捨五入してください。

  1. 水平距離50.000 m、B標高69.800 m。両高さはmm単位で測定。
  2. 水平距離86.603 m、B標高70.200 m。両高さはmm単位で測定。
  3. 水平距離86.603 m、B標高69.800 m。両高さはmm単位で測定。
  4. 水平距離86.603 m、B標高70.000 m。両高さはmm単位で測定。
  5. 水平距離86.603 m、B標高69.800 m。両高さは10 cm単位の測定で準則に適合。
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正解:3

正解は3です。水平距離=100×0.866025≈86.603 m、HB=20+100×0.5+1.650−1.850=69.800 mです。器械高と反射鏡高はmm単位で測定する別の量です。
根拠:計算で検証:直角三角形
計算で検証:視線端点標高HA+i、HB+t
作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第37条第2項第一号イ https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf

選択肢1:誤りです。水平距離にsin30°を使っています。
選択肢2:誤りです。器械高と反射鏡高の符号を逆にしています。
選択肢3:正しいです。水平化・高さの符号・測定単位が一致します。
選択肢4:誤りです。器械高と反射鏡高の差−0.200 mを省いています。
選択肢5:誤りです。第37条はmm単位で測定すると規定しています。

重要度:A 難易度:★3

問9 正しいもの

往A→Bの高低角+5°、復B→Aは−5°で、相互の器械・目標高は整合済みです。付録6の平均斜角(α1−α2)/2(α1は往、α2は復)と、準則の気象測定について正しい組を選んでください。400 m条件は別の1級観測として判断し、3・4級の気圧代替とは分けて考えます。

  1. 平均斜角5°。3・4級は標準大気圧による気圧測定の代替可。1級で標高差400 m以上なら観測点・反射点の気温と気圧を測定し、反射点側は計算で求めることも可。
  2. 平均斜角0°。3・4級は標準大気圧による気圧測定の代替可。1級で標高差400 m以上なら両点の気温と気圧を測定し、反射点側は計算も可。
  3. 平均斜角5°。3・4級でも標準大気圧による気圧測定の代替不可。1級で標高差400 m以上なら両点の気温と気圧を測定し、反射点側は計算も可。
  4. 平均斜角5°。3・4級は標準大気圧による気圧測定の代替可。1級で標高差400 mちょうどなら反射点側の気象値は不要。
  5. 平均斜角5°。3・4級は標準大気圧による気圧測定の代替可。1級で標高差400 m以上なら反射点側も必ず実測し、計算で求めることは不可。
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正解:1

正解は1です。平均斜角=(5−(−5))/2=5°です。3・4級では標準大気圧を使えます。別の1級観測で観測点と反射点の標高差が400 m以上なら両点の気温と気圧が必要ですが、反射点側は計算で求めることができます。級別の例外、400 m以上の境界、反射点の計算代替を区別します。
根拠:準則付録6 計算式集 2.1.3(PDF p.3) https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf
計算で検証:方向符号と等高の器械/目標の場合の三角形
作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第37条第2項第一号ヘ https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
準則付録6 計算式集 2.1.1 https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf
作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第37条第2項第一号ヘ(1)~(3)(PDF p.19) https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf

選択肢1:正しいです。逆方向の差平均、3・4級の代替、400 m以上の両点測定と反射点の計算代替が一致します。
選択肢2:誤りです。(5−(−5))/2=5°で、和を平均した0°ではありません。
選択肢3:誤りです。3・4級は第37条第2項第一号ヘ(1)で標準大気圧を用いることができます。
選択肢4:誤りです。400 m以上には400 mちょうどを含み、反射点側の気温と気圧も必要です。
選択肢5:誤りです。反射点側の気温と気圧は計算によることもできます。

重要度:A 難易度:★3

問10 正しいもの

基準面化成の局所同心円モデルD0=D R/(R+h)を使います。現地水平距離D=800.000 m、平均曲率半径R=6400000 m、楕円体高h=800 mです。D0を0.001 m位で答えてください。あわせて準則の標高代替について正しい説明を選んでください。 指定した位へ四捨五入してください。

  1. 800.100 m。3・4級は標高代替可。
  2. 799.900 m。全ての級で標高代替可。
  3. 800.000 m。3・4級は標高代替可。
  4. 0.100 m。3・4級は標高代替可。
  5. 799.900 m。3・4級は標高代替可。
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正解:5

正解は5です。800×6400000/6400800=799.900012… m≈799.900 m。h>0で短くなります。第40条第三号で3・4級は楕円体高に代えて標高を使用できます。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第40条第一号 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
準則付録6 計算式集 2.1.3(PDF p.3) https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf
計算で検証:同一中心角の同心円弧の比(局所近似)
作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第40条第三号(PDF p.23) https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf

選択肢1:誤りです。化成係数を逆にし800×(R+h)/Rとしています。
選択肢2:誤りです。標高代替の条件を全級へ広げています。
選択肢3:誤りです。高さによる化成を省いています。
選択肢4:誤りです。補正量の大きさだけを化成後距離として答えています。
選択肢5:正しいです。化成距離と第40条の例外の適用級が一致します。

重要度:A 難易度:★2

問11 正しいもの

高さによる基準面化成を終えた距離D0=400.000 mを、局所一定の投影縮尺係数m=0.9998で平面直角座標系へ投影します。投影距離を0.001 m位で答え、二つの補正の関係が正しいものを選んでください。 指定した位へ四捨五入してください。

  1. 400.080 m。基準面化成と投影縮尺補正は別です。
  2. 399.920 m。投影縮尺補正は高さによる基準面化成と同じ補正です。
  3. 0.080 m。基準面化成と投影縮尺補正は別です。
  4. 399.920 m。基準面化成と投影縮尺補正は別です。
  5. 400.000 m。高さの化成を終えれば投影縮尺の考慮は不要です。
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正解:4

正解は4です。投影距離=mD0=0.9998×400=399.920 m。高さによる基準面化成と地図投影の縮尺補正は別です。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第40条第一号 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
準則付録6 計算式集 2.1.3(PDF p.3) https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf
計算で検証:同一中心角の同心円弧の比(局所近似)
作業規程の準則(令和7年3月31日改正) 第40・41条 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
準則付録6 計算式集 基準点測量の平面直角座標系諸公式 https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf
計算で検証:定義した局所投影係数による長さ換算

選択肢1:誤りです。400/0.9998と逆数を掛けています。
選択肢2:誤りです。数値は合いますが二つの補正を同一視しています。
選択肢3:誤りです。距離の減少量だけを答えています。
選択肢4:正しいです。与えられた局所係数を基準面距離へ掛けます。
選択肢5:誤りです。投影の長さ変化を省いています。

重要度:A 難易度:★3

問12 正しいもの

距離読定モデルをd=(1+a×10⁻⁶)L+c器械+c反射鏡とします。既に設定した補正はなく、a=+5 ppm、c器械=+4 mm、c反射鏡=−10 mm、真距離L=200 mです。読定誤差d−Lをmm単位の整数で答えてください。 指定した位へ四捨五入してください。

  1. −6
  2. −5
  3. +15
  4. +5
  5. +1
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正解:2

正解は2です。乗算成分=5×10⁻⁶×200 m=1 mm、合成加算定数4−10=−6 mm、合計−5 mmです。メーカー設定の符号を推測せず、指定した誤差モデルを使います。
根拠:計算で検証:距離読定モデルd=(1+a)L+c
準則付録2 公共測量における測量機器の現場試験の基準 p.1のC:ゼロ点補正量 https://www.gsi.go.jp/common/000258736.pdf
計算で検証:モデルd=(1+a×10⁻⁶)L+cと単位換算
準則付録2 公共測量における測量機器の現場試験の基準 p.1第3項:スケール誤差と変調周波数の点検 https://www.gsi.go.jp/common/000258736.pdf
計算で検証:d=L+c器械+c反射鏡と設定補正の加減

選択肢1:誤りです。加算項だけで乗算誤差+1 mmを省いています。
選択肢2:正しいです。距離比例成分と機器・鏡の加算項を足します。
選択肢3:誤りです。反射鏡定数−10 mmを+10 mmとして使っています。
選択肢4:誤りです。読定誤差でなく読定に加える補正量の符号です。
選択肢5:誤りです。乗算誤差だけで加算項を省いています。


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