2級建築施工管理技士 法規 一問一答・四肢択一(全12問)|労働基準法

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2級建築施工管理技士 第一次検定「法規」のうち、労働基準法の問題です(重要度A)。一問一答8問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★★☆

問1:労働基準法令上、使用者は、労働契約の締結に際して明示する労働条件のうち、賃金の決定、計算及び支払の方法に関する事項については、口頭で明示すれば足りる。

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正解:×

賃金の決定、計算及び支払の方法は、労働時間に関する事項などとともに、書面の交付により明示しなければならない事項です(昇給に関する事項を除きます)。労働者が希望した場合はファクシミリや電子メール等による明示も認められますが、口頭だけで足りるわけではありません(労働基準法第15条第1項、労働基準法施行規則第5条第1項・第3項・第4項)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:使用者は、労働契約の不履行について違約金を定める契約をしてはならないが、損害賠償額を予定する契約をすることは禁止されていない。

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正解:×

労働基準法第16条は、労働契約の不履行について、違約金を定める契約と損害賠償額を予定する契約の両方を禁止しています。一方だけが禁止されているわけではありません(労働基準法第16条)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:使用者は、労働者に貸し付けた前借金について、その労働者が返済を終えるまでの間に限り、毎月の賃金と相殺することができる。

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正解:×

使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはなりません。返済が終わるまでの間に限って相殺を認めるといった例外はありません(労働基準法第17条)。


重要度:A 難易度:★★☆

問4:使用者が労働者を解雇しようとする場合、天災事変その他やむを得ない事由のため事業の継続が不可能となった場合や、労働者の責に帰すべき事由に基づいて解雇する場合を除き、少なくとも30日前に予告しなければならないが、15日分の平均賃金を支払えば、15日前に予告すればよい。

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正解:○

解雇の予告は少なくとも30日前に行うのが原則ですが、予告の日数は、1日について平均賃金を支払った日数分だけ短縮できます。15日分の平均賃金を支払えば、15日前の予告で足ります(労働基準法第20条第1項・第2項)。


重要度:A 難易度:★★☆

問5:労働基準法令上、使用者は、満18歳に満たない者を、高さが3mの場所で墜落により危害を受けるおそれのあるところにおける業務に就かせてはならない。

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正解:×

満18歳に満たない者を就かせてはならない業務として定められているのは、高さが5m以上の場所で墜落により危害を受けるおそれのあるところにおける業務です。高さ3mの場所の業務は、この規定による就業制限の対象ではありません(労働基準法第62条、年少者労働基準規則第8条第24号)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問6:使用者は、満18歳に満たない者について、その年齢を証明する戸籍証明書を事業場に備え付けなければならない。

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正解:○

使用者は、満18歳に満たない者について、年齢を証明する戸籍証明書を事業場に備え付けなければなりません。学校長の証明書や親権者又は後見人の同意書の備付けが必要になるのは、第56条第2項により使用する児童の場合です(労働基準法第57条)。


重要度:A 難易度:★☆☆

問7:賃金は毎月1回以上支払うのが原則であるが、労働者の同意を得れば、臨時に支払われる賃金や賞与以外の通常の賃金についても、2か月分をまとめて2か月に1回支払うことができる。

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正解:×

賃金は、毎月1回以上、一定の期日を定めて支払わなければなりません。この原則の例外は、臨時に支払われる賃金、賞与その他これに準ずるもので厚生労働省令で定める賃金に限られ、労働者の同意によって通常の賃金を2か月ごとにまとめて支払うことはできません(労働基準法第24条第2項)。


重要度:A 難易度:★★☆

問8:労働基準法上、工作物の建設の事業については、令和8年1月1日の時点でも、36協定で定める時間外労働の限度時間(1か月45時間、1年360時間)等の上限規制は適用されていない。

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正解:×

工作物の建設の事業等に対する時間外労働の上限規制の適用猶予は、令和6年3月31日まで(その日をまたぐ36協定については、協定期間の初日から1年を経過する日まで)でした。その後は、建設業にも限度時間(1か月45時間・1年360時間)や年720時間以内などの上限規制が適用されています。なお、災害時における復旧及び復興の事業に限っては、当分の間、月100時間未満と2〜6か月平均80時間以内の規制が適用されません(労働基準法第36条、附則第139条)。

四肢択一

重要度:A 難易度:★★☆

問9:労働時間、休憩及び休日に関する記述として、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。

  1. 使用者は、36協定による場合など法に定める例外の場合を除き、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、また、1週間の各日について1日8時間を超えて、労働させてはならない。
  2. 使用者は、労働時間が8時間を超える場合においては、少なくとも45分の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
  3. 休憩時間は一斉に与えるのが原則であるが、労働者の過半数で組織する労働組合(ない場合は労働者の過半数を代表する者)との書面による協定があるときは、一斉に与えなくてもよい。
  4. 使用者は、労働者に毎週少なくとも1回の休日を与えなければならないが、4週間を通じ4日以上の休日を与える場合は、この限りでない。
【第9問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。労働時間が8時間を超える場合に与えなければならない休憩時間は、少なくとも1時間です。少なくとも45分でよいのは、労働時間が6時間を超え8時間以下の場合です(労働基準法第34条第1項)。

1:正しい。法定労働時間は、休憩時間を除き1週間40時間、1日8時間です(労働基準法第32条)。36協定を締結し届け出た場合は、協定の範囲で延長できます(第36条第1項)。

2:誤り。8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩が必要です(労働基準法第34条第1項)。

3:正しい。休憩は一斉付与が原則ですが、労使の書面協定があるときは例外とされます(労働基準法第34条第2項)。

4:正しい。毎週1回以上の休日が原則で、4週間を通じ4日以上の休日を与える場合はこの限りではありません(労働基準法第35条)。


重要度:A 難易度:★★☆

問10:労働契約及び解雇等に関する記述として、「労働基準法」上、正しいものはどれか。

  1. 使用者は、打切補償を支払う場合又は天災事変その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となった場合を除き、労働者が業務上負傷し療養のために休業する期間及びその後30日間は、その労働者を解雇してはならない。
  2. 労働者の責に帰すべき事由に基づいて解雇する場合は、行政官庁の認定を受けなくても、予告をせず、かつ、平均賃金を支払わずに即時に解雇することができる。
  3. 使用者は、労働者の委託を受けて貯蓄金を管理しようとする場合、労働者の過半数で組織する労働組合(ない場合は労働者の過半数を代表する者)と書面による協定をすれば、行政官庁に届け出る必要はない。
  4. 労働契約の締結に際して明示された労働条件が事実と相違する場合、労働者は、30日前に予告をすれば、労働契約を解除することができる。
【第10問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。業務上の負傷・疾病による療養のための休業期間とその後30日間は、打切補償を支払う場合や、天災事変等のため事業の継続が不可能となった場合を除き、解雇が禁止されています(労働基準法第19条第1項)。

1:正しい。労働基準法第19条第1項の解雇制限のとおりです。

2:誤り。労働者の責に帰すべき事由に基づく解雇で予告や予告手当を不要とするには、その事由について行政官庁(労働基準監督署長)の認定を受けなければなりません(労働基準法第20条第1項ただし書・第3項、第19条第2項)。

3:誤り。労働者の委託を受けて貯蓄金を管理する場合は、書面による協定をしたうえで、行政官庁に届け出なければなりません(労働基準法第18条第2項)。

4:誤り。明示された労働条件が事実と相違する場合、労働者は即時に労働契約を解除できます。30日前の予告は不要です(労働基準法第15条第2項)。


重要度:A 難易度:★★☆

問11:年少者及び未成年者の就労に関する次の記述a〜dのうち、「労働基準法」上、正しいものはいくつあるか。
a.使用者は、満18歳に満たない者に、クレーンの玉掛けの業務(2人以上の者によって行う玉掛けの業務における補助作業の業務を除く。)を行わせてはならない。
b.使用者は、満18歳に満たない者を、深さが5m以上の地穴における業務に就かせてはならない。
c.親権者は、未成年者本人の同意を得れば、未成年者に代わって労働契約を締結することができる。
d.使用者は、満18歳に満たない者を、動力により駆動される土木建築用機械の運転の業務に就かせてはならない。

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ
【第11問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。正しいものはa、b、dの3つです。a・b・dはいずれも、満18歳に満たない者を就かせてはならない業務として年少者労働基準規則第8条に定められています(労働基準法第62条)。cは、親権者又は後見人が未成年者に代わって労働契約を締結することが禁止されているため、誤りです(労働基準法第58条第1項)。

1:誤り。正しいものはa、b、dの3つです。

2:誤り。正しいものはa、b、dの3つです。

3:正しい。a(年少者労働基準規則第8条第10号)、b(同条第23号)、d(同条第12号)が正しく、c(労働基準法第58条第1項により、本人の同意があっても代理締結はできない)は誤りです。

4:誤り。cは誤りなので、4つではありません。


重要度:A 難易度:★★☆

問12:年次有給休暇及び帳簿に関する次の記述a〜dのうち、「労働基準法」上、正しいものの組合せはどれか。
a.使用者は、雇入れの日から起算して6か月間継続勤務し全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した10労働日の有給休暇を与えなければならない。
b.使用者は、有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならないが、請求された時季に与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季に与えることができる。
c.使用者は、日日雇い入れられる者を含む各労働者について、各事業場ごとに労働者名簿を調製しなければならない。
d.使用者は、賃金台帳を、各事業場ごとではなく、本店で全事業場分を一括して調製すればよい。

  1. a、b
  2. a、c
  3. b、d
  4. c、d
【第12問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。aは年次有給休暇の付与要件(労働基準法第39条第1項)、bは時季変更権(同条第5項)のとおりで、いずれも正しい記述です。c・dは誤りなので、正しいものの組合せは「a、b」です。

1:正しい。a(労働基準法第39条第1項)、b(同条第5項)はともに正しい記述です。

2:誤り。cは誤りです。労働者名簿は、日日雇い入れられる者を除く各労働者について調製します(労働基準法第107条第1項)。

3:誤り。dは誤りです。賃金台帳は各事業場ごとに調製し、賃金支払の都度遅滞なく記入します(労働基準法第108条)。

4:誤り。c(労働基準法第107条第1項)、d(同法第108条)はいずれも誤りです。

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