単純総合原価計算(平均法・修正先入先出法) 計算問題 第1問〜第5問

問1

次の資料にもとづき、材料費と加工費の完成品換算量をそれぞれ求めなさい。

必要資料

  • 完成品数量:800個
  • 期末仕掛品数量:200個(加工進捗度40%)
  • 材料は始点で投入する
  • 期首仕掛品はない
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解答・解説

正答

  • 材料費の完成品換算量:1,000個
  • 加工費の完成品換算量:880個

計算過程

順 項目 計算 数量
1 材料(完成品) 800個 800
2 材料(期末仕掛品・始点投入) 200個をそのまま 200
3 材料換算量 800+200 1,000
4 加工費(完成品) 800個 800
5 加工費(期末仕掛品) 200個×40% 80
6 加工費換算量 800+80 880

解説

材料は始点投入なので、期末仕掛品200個にも材料は全量投入済みです。数量をそのまま換算量とします。

加工費は作業の進み具合に応じて発生するため、進捗度40%を掛けて80個分とします。

Validation(検証)

検証項目 計算 結果
数量フロー 0+1,000=800+200 1,000=1,000
材料換算量と数量の関係 始点投入なので数量と一致 1,000個
加工費換算量 < 材料換算量 880 < 1,000 進捗度40%を反映

この検証の限界:数量フローの一致は投入形態を取り違えていても成立します。終点投入として材料換算量を800個としても、数量の流れ自体は変わりません。投入形態を問題文に戻って確かめる必要があります。


問2

次の資料にもとづき、平均法により材料費・加工費の単価、期末仕掛品原価、完成品総合原価を求めなさい。

必要資料

  • 計算方法:平均法
  • 期首仕掛品:なし
  • 完成品数量:800個
  • 期末仕掛品数量:200個(加工進捗度40%)
  • 材料は始点で投入する
  • 当期投入原価:材料費500,000円、加工費440,000円
  • 端数は生じない
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解答・解説

正答

  • 材料費の単価:500円/加工費の単価:500円
  • 期末仕掛品原価:140,000円(材料100,000円+加工40,000円)
  • 完成品総合原価:800,000円
  • 原価総額:940,000円

計算過程

順 項目 計算 金額・数量
1 材料換算量 800+200 1,000個
2 加工費換算量 800+200×40% 880個
3 材料単価 500,000÷1,000 500円
4 加工単価 440,000÷880 500円
5 期末(材料) 500×200 100,000
6 期末(加工) 500×80 40,000
7 期末仕掛品原価 100,000+40,000 140,000
8 完成品総合原価 940,000-140,000 800,000

解説

期首仕掛品がないので、当期投入原価がそのまま分子になります。材料費と加工費で換算量が異なるため、単価も別々に求めます。

完成品原価は差額で求めます。

Validation(検証)

検証項目 計算 結果
数量フロー 0+1,000=800+200 一致
原価フロー 0+940,000=800,000+140,000 一致
完成品原価の照合 (500+500)×800 800,000(端数なしのため一致)

この検証の限界:原価フローの一致は、完成品原価を差額で求めた以上、定義上必ず成立します。また単価×完成品数量との照合は、端数がない場合に限って有効です。端数処理を行った場合は一致しないことがあり、そのときは差額を優先します。


問3

次の資料にもとづき、平均法により材料費・加工費の単価、期末仕掛品原価、完成品総合原価を求めなさい。

必要資料

  • 計算方法:平均法
  • 期首仕掛品:200個(加工進捗度40%)、材料費100,000円、加工費40,000円
  • 当期投入:800個、材料費420,000円、加工費300,000円
  • 完成品数量:700個
  • 期末仕掛品数量:300個(加工進捗度50%)
  • 材料は始点で投入する
  • 端数は生じない
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解答・解説

正答

  • 材料費の単価:520円/加工費の単価:400円
  • 期末仕掛品原価:216,000円(材料156,000円+加工60,000円)
  • 完成品総合原価:644,000円
  • 原価総額:860,000円

計算過程

順 項目 計算 金額・数量
1 材料換算量 700+300 1,000個
2 加工費換算量 700+300×50% 850個
3 材料原価の合計 100,000+420,000 520,000
4 材料単価 520,000÷1,000 520円
5 加工費の合計 40,000+300,000 340,000
6 加工単価 340,000÷850 400円
7 期末(材料) 520×300 156,000
8 期末(加工) 400×150 60,000
9 期末仕掛品原価 156,000+60,000 216,000
10 完成品総合原価 860,000-216,000 644,000

解説

平均法なので、期首仕掛品原価と当期投入原価を合算して分子とします。分母は完成品数量と期末仕掛品換算量の合計です。

期首仕掛品の進捗度40%は、平均法では単価の計算に用いません。 分母に期首分を別に足すことはせず、完成品数量と期末仕掛品換算量だけで割ります。

Validation(検証)

検証項目 計算 結果
数量フロー 200+800=700+300 1,000=1,000
原価フロー 140,000+720,000=644,000+216,000 860,000=860,000

この検証の限界:原価フローの一致は定義上必ず成立します。また期首仕掛品の進捗度を誤って分母に加えても、総額は保たれます。分母が変われば単価が変わり期末仕掛品原価も変わりますが、完成品原価は差額なので合計は同じです。平均法の分母が「完成品数量+期末仕掛品換算量」であることを、式に戻って確かめる必要があります。


問4

次の資料にもとづき、平均法により材料費・加工費の換算量と単価、期末仕掛品原価、完成品総合原価を求めなさい。

必要資料

  • 計算方法:平均法
  • 期首仕掛品:なし
  • 完成品数量:900個
  • 期末仕掛品数量:100個(加工進捗度60%)
  • 材料は終点で投入する。期末仕掛品は終点に達していない
  • 当期投入原価:材料費450,000円、加工費384,000円
  • 端数は生じない
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解答・解説

正答

  • 材料換算量:900個/加工費換算量:960個
  • 材料費の単価:500円/加工費の単価:400円
  • 期末仕掛品原価:24,000円(材料0円+加工24,000円)
  • 完成品総合原価:810,000円
  • 原価総額:834,000円

計算過程

順 項目 計算 金額・数量
1 材料(完成品) 900個 900
2 材料(期末仕掛品・終点未到達) 0 0
3 材料換算量 900+0 900個
4 加工費換算量 900+100×60% 960個
5 材料単価 450,000÷900 500円
6 加工単価 384,000÷960 400円
7 期末(材料) 500×0 0
8 期末(加工) 400×60 24,000
9 期末仕掛品原価 0+24,000 24,000
10 完成品総合原価 834,000-24,000 810,000

解説

材料は終点投入で、期末仕掛品は終点に達していません。したがって期末仕掛品の材料換算量は0であり、材料費は配分されません。

一方、加工は60%まで進んでいるので加工費は配分されます。期末仕掛品原価は加工費だけの24,000円です。

材料換算量900個は完成品数量と同じになりますが、これは期末仕掛品の換算量が0だからです。始点投入の場合とは理由が異なります。

Validation(検証)

検証項目 計算 結果
数量フロー 0+1,000=900+100 1,000=1,000
原価フロー 0+834,000=810,000+24,000 834,000=834,000
材料換算量 < 加工費換算量 900 < 960 終点未到達を反映

この検証の限界:数量フローの一致は投入形態にかかわらず成立します。始点投入として材料換算量を1,000個としても数量の流れは変わりません。原価フローも差額で求める以上必ず成立します。材料の投入形態と期末仕掛品が終点に達しているかを、問題文に戻って確かめる必要があります。


問5

次の資料にもとづき、修正先入先出法により当期投入換算量と単価、期末仕掛品原価、完成品総合原価を求めなさい。

必要資料

  • 計算方法:修正先入先出法
  • 期首仕掛品:200個(加工進捗度40%)、期首仕掛品原価140,000円
  • 当期投入原価:材料費400,000円、加工費308,000円
  • 完成品数量:700個
  • 期末仕掛品数量:300個(加工進捗度50%)
  • 材料は始点で投入する
  • 端数は生じない
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解答・解説

正答

  • 当期投入換算量:材料800個/加工費770個
  • 当期投入単価:材料500円/加工費400円
  • 期末仕掛品原価:210,000円(材料150,000円+加工60,000円)
  • 完成品総合原価:638,000円
  • 原価総額:848,000円

計算過程

順 項目 計算 金額・数量
1 材料の当期投入換算量 700-200+300 800個
2 加工費の当期投入換算量 700-200×40%+300×50% 770個
3 材料の当期投入単価 400,000÷800 500円
4 加工費の当期投入単価 308,000÷770 400円
5 期末(材料) 500×300 150,000
6 期末(加工) 400×150 60,000
7 期末仕掛品原価 150,000+60,000 210,000
8 原価総額 140,000+400,000+308,000 848,000
9 完成品総合原価 848,000-210,000 638,000

解説

修正先入先出法では、当期に投入した分の換算量を求めます。完成品換算量から期首仕掛品換算量を差し引き、期末仕掛品換算量を加えます。

  • 材料:始点投入なので期首の換算量は200個。700-200+300=800個
  • 加工費:期首は200×40%=80個。700-80+150=770個

期末仕掛品は当期投入単価だけで評価します。 期首仕掛品原価140,000円は期末仕掛品には配分しません。

Validation(検証)

検証項目 計算 結果
数量フロー 200+800=700+300 1,000=1,000
原価フロー 140,000+708,000=638,000+210,000 848,000=848,000
期末仕掛品の構成 当期投入単価のみ使用 期首原価の混入なし

この検証の限界:原価フローの一致は定義上必ず成立します。さらに、期末仕掛品に期首仕掛品原価を混ぜてしまっても、総額は保たれます。期末仕掛品原価が変われば完成品原価も差額で変わるだけです。期末仕掛品の評価に当期投入単価だけを用いたかを、計算過程に戻って確かめる必要があります。


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