期末商品の評価(棚卸減耗損・商品評価損) 仕訳問題 第1問〜第5問

問1

青森商事株式会社の決算にあたり、期末商品について次の資料が判明した。棚卸減耗損を計上する決算整理仕訳を示しなさい。

  • 帳簿数量 500個
  • 実地数量 480個
  • 原価単価 @¥600
  • 正味売却価額 @¥600

なお、棚卸減耗損は売上原価の内訳として表示する。

使用可能勘定科目

棚卸減耗損/商品評価損/繰越商品/仕入/売上原価

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解答・解説

正答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
棚卸減耗損 12,000 繰越商品 12,000

計算過程

  • 帳簿棚卸高 = @¥600 × 500個 = ¥300,000
  • 棚卸減耗損 = @¥600 × (500個 - 480個)= @¥600 × 20個 = ¥12,000
  • 正味売却価額が原価単価と同額のため、商品評価損は生じない

貸借一致確認:借方 12,000 = 貸方 12,000 ✓

検算:帳簿棚卸高 ¥300,000 = 減耗 ¥12,000 + 評価損 ¥0 + B/S商品 ¥288,000 ✓

解説

数量が20個減っているため棚卸減耗損が生じます。一方、正味売却価額が原価単価と同じ@¥600であるため、価値の下落はなく商品評価損はゼロです。

減耗損・評価損はいずれも繰越商品を減らします。この仕訳により、繰越商品勘定の残高は ¥288,000(=@¥600 × 480個)となり、貸借対照表の商品の金額になります。


問2

青森商事株式会社の決算にあたり、期末商品について次の資料が判明した。商品評価損を計上する決算整理仕訳を示しなさい。

  • 帳簿数量 400個
  • 実地数量 400個
  • 原価単価 @¥800
  • 正味売却価額 @¥750

なお、棚卸減耗損が生じる場合は売上原価の内訳として表示する。

使用可能勘定科目

棚卸減耗損/商品評価損/繰越商品/仕入/売上原価

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解答・解説

正答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
商品評価損 20,000 繰越商品 20,000

計算過程

  • 帳簿棚卸高 = @¥800 × 400個 = ¥320,000
  • 帳簿数量と実地数量が一致するため、棚卸減耗損は生じない
  • 商品評価損 = (@¥800 - @¥750)× 400個 = @¥50 × 400個 = ¥20,000

貸借一致確認:借方 20,000 = 貸方 20,000 ✓

検算:帳簿棚卸高 ¥320,000 = 減耗 ¥0 + 評価損 ¥20,000 + B/S商品 ¥300,000 ✓

解説

数量に差がないため棚卸減耗損は生じません。一方、正味売却価額が原価単価を@¥50下回っているため、商品評価損が生じます。

本問では帳簿数量と実地数量が一致しているため、評価損に掛ける数量はどちらでも400個です。ただし両者が異なる場合は必ず実地数量を掛けます。


問3

青森商事株式会社の決算にあたり、期末商品について次の資料が判明した。棚卸減耗損および商品評価損を計上する決算整理仕訳を示しなさい。

  • 帳簿数量 600個
  • 実地数量 570個
  • 原価単価 @¥500
  • 正味売却価額 @¥460

なお、棚卸減耗損は売上原価の内訳として表示する。

使用可能勘定科目

棚卸減耗損/商品評価損/繰越商品/仕入/売上原価

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解答・解説

正答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
棚卸減耗損 15,000 繰越商品 37,800
商品評価損 22,800

計算過程

  • ①帳簿棚卸高 = @¥500 × 600個 = ¥300,000
  • ②棚卸減耗損(数量差)= @¥500 × (600個 - 570個)= ¥15,000
  • ③商品評価損(単価差 × 実地数量)= (@¥500 - @¥460)× 570個 = ¥22,800
  • ④B/S商品 = @¥460 × 570個 = ¥262,200

貸借一致確認:借方 15,000 + 22,800 = 37,800 = 貸方 37,800 ✓

検算:帳簿棚卸高 ¥300,000 = 減耗 ¥15,000 + 評価損 ¥22,800 + B/S商品 ¥262,200 ✓

解説

減耗と評価損の両方が生じる標準的な問題です。

順序が重要です。 先に数量の差30個について減耗損を計上し、その後に残った570個について単価の差@¥40を掛けます。もし評価損を帳簿数量600個に掛けると ¥24,000 となり、減耗した30個分の評価損まで計上することになります。この場合、検算式が成り立たなくなるため誤りに気づけます。

2つの損失は別々の勘定で計上しますが、いずれも繰越商品を減らすため、貸方はまとめて ¥37,800 とします。


問4

青森商事株式会社の決算にあたり、期末商品について次の資料が判明した。棚卸減耗損および商品評価損を計上する決算整理仕訳を示しなさい。

  • 帳簿数量 800個
  • 実地数量 760個
  • 原価単価 @¥450
  • 正味売却価額 @¥420

なお、棚卸減耗損は販売費及び一般管理費として表示する。

使用可能勘定科目

棚卸減耗損/商品評価損/繰越商品/仕入/売上原価

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解答・解説

正答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
棚卸減耗損 18,000 繰越商品 40,800
商品評価損 22,800

計算過程

  • ①帳簿棚卸高 = @¥450 × 800個 = ¥360,000
  • ②棚卸減耗損 = @¥450 × (800個 - 760個)= ¥18,000
  • ③商品評価損 = (@¥450 - @¥420)× 760個 = ¥22,800
  • ④B/S商品 = @¥420 × 760個 = ¥319,200

貸借一致確認:借方 18,000 + 22,800 = 40,800 = 貸方 40,800 ✓

検算:帳簿棚卸高 ¥360,000 = 減耗 ¥18,000 + 評価損 ¥22,800 + B/S商品 ¥319,200 ✓

解説

JOURNAL-003と同じ構造ですが、棚卸減耗損の表示区分が異なります。本問では販売費及び一般管理費として表示します。

ここで重要なのは、表示区分が変わっても仕訳そのものは変わらないという点です。棚卸減耗損勘定で計上し、繰越商品を減らすという処理は共通です。表示区分は損益計算書を作成する段階で反映されます。

表示区分は問題文で指示されます。「原価性があるかどうか」を自分で判断する必要はありません。


問5

青森商事株式会社の決算にあたり、期末商品について次の資料が判明した。棚卸減耗損および商品評価損を計上する決算整理仕訳を示しなさい。

  • 帳簿数量 700個
  • 実地数量 680個
  • 原価単価 @¥900
  • 正味売却価額 @¥850

なお、棚卸減耗損は売上原価の内訳として表示する。

使用可能勘定科目

棚卸減耗損/商品評価損/繰越商品/仕入/売上原価

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解答・解説

正答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
棚卸減耗損 18,000 繰越商品 52,000
商品評価損 34,000

計算過程

  • ①帳簿棚卸高 = @¥900 × 700個 = ¥630,000
  • ②棚卸減耗損 = @¥900 × (700個 - 680個)= ¥18,000
  • ③商品評価損 = (@¥900 - @¥850)× 680個 = ¥34,000
  • ④B/S商品 = @¥850 × 680個 = ¥578,000

貸借一致確認:借方 18,000 + 34,000 = 52,000 = 貸方 52,000 ✓

検算:帳簿棚卸高 ¥630,000 = 減耗 ¥18,000 + 評価損 ¥34,000 + B/S商品 ¥578,000 ✓

解説

金額の桁が大きくなっても手順は変わりません。①帳簿棚卸高 → ②数量差 → ③単価差 × 実地数量 → ④B/S商品の順に進めます。

本問では、評価損を帳簿数量700個に掛けると ¥35,000 となります。正答との差 ¥1,000 は、減耗した20個 × 単価差@¥50 に一致します。この差額は、減耗分について二重に損失を計上した金額にほかなりません。検算式で必ず確認してください。


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