社会保険労務士 厚生年金保険法 択一式(初級) 第77問〜第79問|遺族厚生年金

重要度:A 論点:短期要件・長期要件

問77:遺族厚生年金の長期要件に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:保険料納付済期間と保険料免除期間を合算した期間が25年以上である者が死亡した場合であり、短期要件の保険料納付要件は課されず、300月みなしもない。
  • B:老齢厚生年金の受給資格期間が10年以上ある者が死亡した場合であり、300月みなしがある。
  • C:厚生年金保険の被保険者が死亡した場合であり、被保険者期間が300月以上なければ支給されない。
【第77問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい(法58条1項4号)。【試験対策】長期要件は、保険料納付済期間と免除期間の合計が25年以上である者の死亡である。長期要件には短期要件の保険料納付要件はなく、報酬比例部分は実際の被保険者期間で計算する。老齢年金の受給資格期間が10年へ短縮されても、遺族厚生年金の長期要件は25年である。
・B:誤り。長期要件は10年ではなく25年であり、300月みなしは適用しない。
・C:誤り。被保険者死亡は短期要件であり、300月未満なら300月として計算するため、300月以上を支給要件とはしない。


重要度:A 論点:300月みなし

問78:遺族厚生年金の300月みなしが適用される場合として、正しいものはどれか。

  • A:長期要件に該当する場合
  • B:短期要件に該当する場合
  • C:短期要件・長期要件のいずれの場合も適用される
【第78問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。長期要件は実際の被保険者期間で計算する。
・B:正しい。300月みなしは短期要件に限られる。【試験対策】短期要件(被保険者中の死亡等)は在職中の突然の死亡であり、被保険者期間が短くても遺族を保護する必要があるためである。長期要件は25年以上の期間があるため、みなしは不要である。
・C:誤り。長期要件には適用されない。


重要度:A 論点:年金額

問79:遺族厚生年金の年金額に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:死亡した者の報酬比例部分と常に同額である。
  • B:死亡した者の報酬比例部分の2分の1に相当する額である。
  • C:原則として死亡した者の報酬比例部分の4分の3であるが、老齢厚生年金の受給権を有する配偶者には別の比較計算がある。
【第79問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:誤り。原則額は報酬比例部分と同額ではなく、その4分の3である。
・B:誤り。原則額は2分の1ではなく4分の3である。
・C:正しい(法60条)。【試験対策】原則は死亡者の報酬比例部分の4分の3。65歳以上であって老齢厚生年金の受給権を有する配偶者は、原則額と「死亡者の報酬比例部分の2分の1+本人の老齢厚生年金の2分の1」を比較し、高い方を遺族厚生年金額とする。65歳以上では本人の老齢厚生年金が優先支給され、遺族厚生年金の重複部分が停止される。


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