宅地建物取引士 権利関係 択一式(初級) 第13問〜第15問|総則

重要度:A 論点:代理権の濫用

問13:Aの代理人Bが、自己の借金の返済に充てる目的で、代理権の範囲内でA所有の甲土地をCに売却した場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:CがBの目的を知り、または知ることができたときは、Bの行為は無権代理行為とみなされる。
  • B:Bの行為は代理権の範囲内であるから、Cの主観を問わず常にAに効果が帰属する。
  • C:Bの行為は自己の利益を図るものであるから、Cの主観を問わず常に無効である。
【第13問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい。代理権の濫用=相手方が悪意・有過失なら無権代理とみなす(改正で明文化)。【試験対策】「範囲内の行為でも、濫用+相手方悪意有過失なら本人に効果帰属しない」という構造。相手方が善意無過失なら本人に帰属する(本人が犠牲になる)点との両面で覚える。
・B:誤り。相手方が濫用目的を知り得た場合は無権代理扱いとなる。「常に」という全称表現。
・C:誤り。相手方が善意無過失であれば有効にAに帰属する。


重要度:B 論点:代理人の行為能力

問14:任意代理人に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:未成年者を任意代理人に選任することはできない。
  • B:未成年者が任意代理人としてした行為は、制限行為能力を理由に取り消すことができない。
  • C:未成年者が任意代理人としてした行為は、本人が取り消すことができる。
【第14問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。代理人は行為能力者であることを要せず、未成年者も代理人になれる。
・B:正しい。効果は本人に帰属し代理人に不利益がないため、行為能力を理由とする取消しは不可。【試験対策】「制限行為能力者を代理人にした本人の自己責任」という趣旨。例外=制限行為能力者が「他の制限行為能力者の法定代理人」としてした行為は取り消しうる。
・C:誤り。本人も取り消せない。選んだのは本人自身だから。


重要度:C 論点:復代理

問15:復代理に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:任意代理人は、いつでも自由に復代理人を選任することができる。
  • B:復代理人を選任すると、代理人の代理権は消滅する。
  • C:任意代理人は、本人の許諾を得たとき、またはやむを得ない事由があるときに限り、復代理人を選任できる。
【第15問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:誤り。任意代理人の復任は「許諾orやむを得ない事由」に限定される。いつでも選任できるのは法定代理人。
・B:誤り。復代理人を選任しても代理人の代理権は存続する(並立する)。
・C:正しい。任意代理の復任要件。【試験対策】「任意=限定(許諾・やむを得ない事由)/法定=自由(ただし責任は重い)」の対比と、「復代理人は本人の代理人(代理人の代理人ではない)」という地位の2点が頻出。


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