「標高・楕円体高・ジオイドと標高成果改定」の問題集です。一問一答11問、五肢択一4問。各問題の「正解・解説を見る」を開いて答えを確認してください。
このページの略称:GNSS=衛星測位システム
一問一答(○×)
問1 ○×
楕円体高とは、基準楕円体の面から測点までの、楕円体法線に沿った幾何学的な高さである。
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正解:○
正解は○です。基準楕円体面からの高さが楕円体高です。(国土地理院「全国の標高成果の改定」 「衛星測位による標高決定」/国土地理院「基準点情報の解説(詳細)」 「楕円体高」の幾何学的定義)
問2 ○×
標高の基準とする面は、その地域に適用される平均海面であり、楕円体面ではない。
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正解:○
正解は○です。標高は適用する平均海面からの高さです。(測量法 第11条第1項第1号・第3号/国土地理院「全国の標高成果の改定」 「離島における基準面補正量の導入」)
問3 ○×
ジオイド高は、ジオイド面から地表の測点までの高さを表す。
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正解:×
正解は×です。ジオイド高は楕円体面からジオイド面までの高さです。(国土地理院「ジオイドとは」 「ジオイド」)
問4 ○×
基準面補正量を必要としない地域で、整合する高さの値を使う場合、標高は楕円体高にジオイド高を加えて求める。
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正解:×
正解は×です。標高は楕円体高からジオイド高を差し引きます。H=h−Nです。(国土地理院「全国の標高成果の改定」 「衛星測位による標高決定」「離島における基準面補正量の導入」)
問5 ○×
基準面補正量が不要な場合、終点−始点で統一した2点間の標高差は、楕円体高差からジオイド高差を差し引いて求める。
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正解:○
正解は○です。同じ向きで差を取ると、ΔH=Δh−ΔNとなります。(国土地理院「全国の標高成果の改定」 「衛星測位による標高決定」「離島における基準面補正量の導入」)
問6 ○×
GNSS測位で直接得た楕円体高は、ジオイド高を用いた換算をしなくても、標高と同じ値として扱える。
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正解:×
正解は×です。GNSSの楕円体高と標高は基準面が異なります。標高への換算にはジオイド高等が必要です。(国土地理院「全国の標高成果の改定」 「衛星測位による標高決定」)
問7 ○×
電子基準点、三角点、水準点等の標高成果が測地成果2024へ改定された日は、2025年4月1日である。
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正解:○
正解は○です。名称の2024と区別し、改定日は2025年4月1日として扱います。(国土地理院「全国の標高成果の改定」 「概要」)
問8 ○×
「ジオイド2024日本とその周辺」(JPGEO2024)の公開日は、2024年4月1日である。
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正解:×
正解は×です。JPGEO2024が公開されたのは2025年4月1日です。(国土地理院「ジオイド・モデルの概要」 「ジオイド2024日本とその周辺」)
問9 ○×
2025年4月1日以降の測量でジオイド高を求める際、国土地理院は「ジオイド2024日本とその周辺」の使用を案内している。
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正解:○
正解は○です。公表資料では、当該日以降の測量にJPGEO2024を使用することが示されています。(国土地理院「ジオイド・モデルの概要」 「ジオイド2024日本とその周辺」)
問10 ○×
基準面補正量を必要とする一部離島で、統合ファイルから得た値が既に「ジオイド高+基準面補正量」である場合、その値を楕円体高から差し引いた後に、基準面補正量をもう一度差し引く。
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正解:×
正解は×です。統合値に補正量が含まれるため、再度引くと二重補正になります。(国土地理院「全国の標高成果の改定」 「離島における基準面補正量の導入」)
問11 ○×
ジオイドは、平均海面に整合する重力の等ポテンシャル面として定義される。
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正解:○
正解は○です。重力の位置エネルギーが等しい面であり、地形面や単純な回転楕円体面とは区別します。(国土地理院「ジオイド・モデルの概要」 「ジオイド・モデル作成方法」/国土地理院「ジオイドとは」 「ジオイド」)
五肢択一
問12 正しいもの
基準面補正量を必要としない地点で、楕円体高h=99.20 m、ジオイド高N=34.15 mである。両者は同じ地点の整合する値とする。標高H(m)として正しいものはどれか。与値から計算し、小数第2位まで示す。
- 133.35
- 99.20
- 65.05
- 34.15
- −65.05
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正解:3
正解は3です。
1:誤り。h+N=133.35と加えるのは逆です。
2:誤り。楕円体高をそのまま標高としています。ジオイド高を差し引く必要があります。
3:正しい。H=h−N=99.20−34.15=65.05 mです。
4:誤り。ジオイド高Nは標高Hではありません。
5:誤り。N−hと引く順序を逆にした値です。
根拠:国土地理院「全国の標高成果の改定」 「衛星測位による標高決定」「離島における基準面補正量の導入」。
問13 正しいもの
基準面補正量が不要な2点P、Qについて、Pの楕円体高は124.50 m、ジオイド高は31.20 m、Qの楕円体高は128.60 m、ジオイド高は31.85 mである。整合する値を使い、Qの標高からPの標高を引いた標高差(m)を求めよ。正しいものはどれか。小数第2位まで示す。
- 4.10
- 4.75
- −3.45
- 0.65
- 3.45
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正解:5
正解は5です。
1:誤り。Δh=4.10だけで、ΔN=0.65を差し引いていません。
2:誤り。Δh+ΔN=4.75とした値で、ジオイド高差の符号が逆です。
3:誤り。Pの標高からQの標高を引いた値です。求める差の向きが逆です。
4:誤り。ジオイド高差だけを示した値です。
5:正しい。Δh=128.60−124.50=4.10、ΔN=31.85−31.20=0.65。ΔH=4.10−0.65=3.45 mです。
根拠:国土地理院「全国の標高成果の改定」 「衛星測位による標高決定」「離島における基準面補正量の導入」。
問14 正しいもの
基準面補正量を必要とする架空の離島の地点で、楕円体高は105.80 mである。整合する統合ファイルから得た値Cは31.80 mで、Cにはジオイド高と基準面補正量0.60 mの両方が既に含まれる。標高(m)として正しいものはどれか。小数第2位まで示す。
- 73.40
- 74.00
- 74.60
- 105.80
- 137.60
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正解:2
正解は2です。
1:誤り。105.80−31.80−0.60とした二重補正です。
2:正しい。H=h−C=105.80−31.80=74.00 mです。Cに基準面補正量が含まれているため、再度引きません。
3:誤り。Cから0.60を除いてジオイド高だけを引いた値で、必要な補正を失っています。
4:誤り。統合値を用いた換算をしていません。
5:誤り。Cを差し引かず加えた値です。
根拠:国土地理院「全国の標高成果の改定」 「離島における基準面補正量の導入」。
問15 誤っているもの
2026年10月10日時点の法令と国土地理院の公表資料に基づく次の説明のうち、誤っているものはどれか。
- 日本水準原点の原点数値は、東京湾平均海面上24.4140 mである。
- JGD2024への名称変更に際し、水平位置の数値はJGD2011から引き継がれる。
- JPGEO2024は、重力データから構築された重力ジオイドのモデルである。
- ジオイドは、平均海面に整合する重力の等ポテンシャル面である。
- GNSS測位で得る楕円体高と、標高は基準面が異なる。
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正解:1
正解は1です。
1:誤り。現行の施行令第2条第2項で定める原点数値は24.3900 mです。旧値と取り違えています。
2:正しい。名称を統一する変更で、緯度経度及び平面直角座標の水平位置の数値は引き継がれます。
3:正しい。新しいモデルは重力データから構築されています。従来の実測ジオイドへの合わせ込みと区別します。
4:正しい。ジオイドの定義に対応します。
5:正しい。楕円体高は楕円体面、標高は適用する平均海面を基準とするため、換算して区別します。
根拠:測量法施行令 第2条第2項第2号/国土地理院「日本の測地系」 「日本測地系と世界測地系」/国土地理院「ジオイド・モデルの概要」 「これまでのジオイド・モデル」「これからのジオイド・モデル」/国土地理院「ジオイド・モデルの概要」 「ジオイド・モデル作成方法」/国土地理院「ジオイドとは」 「ジオイド」/国土地理院「全国の標高成果の改定」 「衛星測位による標高決定」。
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