FP技能士3級 金融資産運用 択一式(初級) 第16問〜第20問

重要度:C 論点:デリバティブ

問16:オプション取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:コールオプションの買い手は、原資産を一定条件で売る権利を取得する。
  • 2:プットオプションの買い手は、原資産を一定条件で買う権利を取得する。
  • 3:コールオプションの買い手は原資産を一定条件で買う権利を取得し、プットオプションの買い手は原資産を一定条件で売る権利を取得する。
【第16問:正解と解説】

正解:3

オプションは原資産を一定条件で売買する権利の取引であり、コールオプションは原資産を一定条件で買う権利、プットオプションは原資産を一定条件で売る権利である。買い手はプレミアム(権利の対価)を支払ってこれらの権利を取得する。

・1
不適切。コールオプションは原資産を一定条件で買う権利である。売る権利はプットオプションである。

・2
不適切。プットオプションは原資産を一定条件で売る権利である。買う権利はコールオプションである。

・3
適切。コール=買う権利、プット=売る権利という対応を正しく述べている。

間違いやすい点
コールとプットの対応の取り違えが最も典型的な誤り。「コール=買う権利」「プット=売る権利」という対応関係を正確に記憶する。


重要度:A 論点:ポートフォリオ

問17:ポートフォリオ運用における期待収益率と標準偏差に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:標準偏差は、各シナリオの収益率に各発生確率を乗じた合計であり、値が大きいほど期待できる収益が大きいことを表す。
  • 2:期待収益率は、収益率のばらつきを表す代表的なリスク尺度であり、値が大きいほど値動きのばらつきが大きいことを表す。
  • 3:期待収益率は各シナリオの収益率×各発生確率の合計として求められ、標準偏差は収益率のばらつきを表す代表的なリスク尺度である。
【第17問:正解と解説】

正解:3

期待収益率は各シナリオの収益率×各発生確率の合計として求められる収益の見込みの指標であり、標準偏差は収益率のばらつきを表す代表的なリスク尺度で、大きいほど値動きのばらつきが大きい。「収益の見込み=期待収益率」「ばらつき=標準偏差」という役割の区別が基本である。

・1
不適切。各シナリオの収益率×発生確率の合計は期待収益率の求め方である。標準偏差はばらつきの尺度であり、期待できる収益の大きさを表すものではない。

・2
不適切。収益率のばらつきを表すリスク尺度は標準偏差である。期待収益率は収益の見込みを表す。

・3
適切。期待収益率と標準偏差のそれぞれの意味を正しく述べている。

間違いやすい点
期待収益率(収益の見込み)と標準偏差(ばらつき=リスク)の役割の入替えが典型的。2つの物差しの意味を対で記憶する。


重要度:A 論点:ポートフォリオ

問18:ポートフォリオにおける相関係数と分散効果に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:相関係数は-1から+1までの範囲の値をとり、他の条件が同じなら、相関係数が低い(-1に近い)組合せほど一般に分散効果が高い。
  • 2:相関係数は、0から+1までの範囲の値をとる指標である。
  • 3:他の条件が同じなら、相関係数が+1に近い組合せほど、一般に分散効果は高くなる。
【第18問:正解と解説】

正解:1

相関係数は-1~+1の範囲の値をとり、2資産の値動きの関係を表す。他の条件が同じなら、相関係数が低い(-1に近い)組合せほど値動きが打ち消し合いやすく、一般に分散効果が高い。

・1
適切。相関係数の範囲(-1~+1)と、低いほど一般に分散効果が高いという関係を正しく述べている。

・2
不適切。相関係数の範囲は0~+1ではなく、-1~+1である。

・3
不適切。他の条件が同じなら、分散効果が一般に高いのは相関係数が低い(-1に近い)組合せである。+1に近いほど値動きが似るため、分散効果は小さくなる。

間違いやすい点
相関係数の範囲を0~+1と誤る誤りと、分散効果の高い方向を+1側と取り違える誤りが典型的。「-1~+1の範囲」「低いほど分散効果が高い」をセットで記憶する。


重要度:A 論点:ポートフォリオ

問19:ドルコスト平均法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:ドルコスト平均法は、価格が変動する商品を、毎回一定の数量ずつ定期的に購入する方法である。
  • 2:ドルコスト平均法は、価格が変動する商品を一定額ずつ定期的に購入する方法であり、価格が低いときには多く、高いときには少なく購入することになる。
  • 3:ドルコスト平均法を用いて積立購入を行えば、将来の収益を確実に得ることができる。
【第19問:正解と解説】

正解:2

ドルコスト平均法は、価格が変動する商品を一定額ずつ定期的に購入する方法である。一定「額」での購入のため、価格が低いときには多くの数量を、高いときには少ない数量を購入することになる。ただし、この方法は将来の収益を保証するものではない。

・1
不適切。ドルコスト平均法は一定の数量ではなく、一定の金額ずつ定期的に購入する方法である。

・2
適切。一定額での定期購入という定義と、価格に応じた購入数量の変化を正しく述べている。

・3
不適切。ドルコスト平均法は購入方法の一つであり、将来の収益を保証するものではない。

間違いやすい点
「一定額」と「一定数量」の取り違えが典型的。また、ドルコスト平均法を収益が保証される方法と誤解しないことにも注意する。


重要度:B 論点:ポートフォリオ

問20:資産配分の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:リバランスとは、市場の変動で生じた資産配分のずれを放置し、値上がりした資産への集中をさらに進める運用管理をいう。
  • 2:リバランスを定期的に行えば、運用による損失を確実に避けることができる。
  • 3:リバランスとは、市場の変動でずれた資産配分を、目標とする配分へ戻す運用管理をいう。
【第20問:正解と解説】

正解:3

リバランスは、市場変動によって目標の資産配分(アセットアロケーション)からずれた配分を、目標配分へ戻す運用管理である。ずれの放置や特定資産への集中はリバランスではなく、また、リバランスは損失を確実に避けることを保証するものでもない。

・1
不適切。リバランスは配分のずれを目標へ戻す管理であり、ずれを放置して集中を進めることではない。

・2
不適切。リバランスは資産配分を管理する手法であり、損失を確実に避けることを保証するものではない。

・3
適切。リバランスの定義(ずれた資産配分を目標配分へ戻す運用管理)として正しい。

間違いやすい点
リバランスの定義のあいまいな理解と、「行えば損失を避けられる」という保証と結びつける誤解が典型的。目標配分へ「戻す」管理であることを押さえる。


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