電験三種(第三種電気主任技術者) 理論 一問一答・五肢択一(全12問)|クーロンの法則と電荷に働く力

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電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、クーロンの法則と電荷に働く力の問題です(大分類:静電気・重要度A)。一問一答6問 → 五肢択一6問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★☆☆

問1:真空中の2つの点電荷の間に働く静電力の大きさは、電荷間の距離に反比例する。

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正解:×

クーロンの法則F=Q1Q2/(4πε0r²)より、静電力は距離の2乗に反比例します。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:真空の誘電率をε0とすると、クーロンの法則の比例定数1/(4πε0)の値は約9×10⁹N·m²/C²である。

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正解:○

ε0≒8.85×10⁻¹²F/mなので、1/(4π×8.85×10⁻¹²)≒8.99×10⁹≒9×10⁹N·m²/C²です。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:正の電荷と負の電荷の間には、互いに反発する力が働く。

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正解:×

異符号の電荷の間には吸引力(引き合う力)、同符号の電荷の間には反発力が働きます。


重要度:A 難易度:★☆☆

問4:同じ大きさ・形の2つの導体球に、それぞれ+6μCと−2μCの電荷を与えた。2つの導体球を接触させてから離すと、それぞれの電荷は+2μCになる。

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正解:○

接触させると電荷の総和(+6−2=+4μC)が保存され、同じ形の導体球なので等分されます。4÷2=+2μCずつです。


重要度:A 難易度:★★☆

問5:比誘電率εrの一様な誘電体の中に置いた2つの点電荷の間に働く静電力は、同じ距離で真空中に置いた場合のεr倍になる。

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正解:×

誘電体中では誘電率がε0εrになるので、F=Q1Q2/(4πε0εr r²)となり、真空中の1/εr倍になります。


重要度:A 難易度:★☆☆

問6:真空中の2つの点電荷の距離を半分にすると、電荷の間に働く静電力の大きさは4倍になる。

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正解:○

静電力は距離の2乗に反比例するので、距離を1/2にすると (1/(1/2))²=4倍になります。

五肢択一

重要度:A 難易度:★☆☆

問7:真空中で、2μCと3μCの点電荷を0.3m離して置いた。2つの電荷の間に働く静電力の大きさ〔N〕の値として、正しいものはどれか。ただし、真空の誘電率をε0とし、1/(4πε0)=9×10⁹N·m²/C²とする。

  1. 0.06
  2. 0.18
  3. 0.50
  4. 0.60
  5. 1.20
【第7問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

F=9×10⁹×(2×10⁻⁶)×(3×10⁻⁶)/0.3²=9×10⁹×6×10⁻¹²/0.09=0.60N

1:誤り。比例定数を9×10⁸とした値です。

2:誤り。距離を2乗し忘れた値です。

3:誤り。電荷の積の代わりに和(2+3=5μC)を使った値です。

4:正しい。

5:誤り。比例定数を1/(2πε0)(18×10⁹)とした値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問8:図のように、真空中の一直線上に、点Aに+4μC、点Bに+1μC、点Cに−2μCの点電荷を置いた。AB間・BC間の距離はともに0.3mである。点Bの電荷に働く静電力の大きさ〔N〕の値として、正しいものはどれか。ただし、真空の誘電率をε0とし、1/(4πε0)=9×10⁹N·m²/C²とする。
(電荷の配置の構成)左から点A・点B・点Cの順に、一直線上に0.3m間隔で並んでいる。

(電荷の配置の構成)左から点A・点B・点Cの順に、一直線上に0.3m間隔で並んでいる。
  1. 0.60
  2. 0.45
  3. 0.40
  4. 0.20
  5. 0.18
【第8問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。

点Aの電荷(+)から受ける力:同符号なので反発し、右向き。9×10⁹×4×10⁻⁶×1×10⁻⁶/0.3²=0.40N

点Cの電荷(−)から受ける力:異符号なので引き合い、右向き(点Cの方向)。9×10⁹×2×10⁻⁶×1×10⁻⁶/0.3²=0.20N

2つの力は同じ向きなので、合計0.40+0.20=0.60N(右向き)

1:正しい。

2:誤り。点Cの電荷までの距離を0.6m(点Aからの距離)とした値です。

3:誤り。点Aの電荷による力だけの値です。

4:誤り。点Cの電荷による力の向きを逆(左向き)として差をとった値です。

5:誤り。距離を2乗し忘れた値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問9:図のように、真空中で、点Aに+4Q〔C〕、点Bに+Q〔C〕の点電荷を0.9m離して置いた。線分AB上で、第3の点電荷に働く静電力がつり合って0になる点Pの、点Aからの距離〔m〕の値として、正しいものはどれか。
(電荷の配置の構成)点Aと点Bは0.9m離れている。点Pは線分AB上にあり、図には示していない。

(電荷の配置の構成)点Aと点Bは0.9m離れている。点Pは線分AB上にあり、図には示していない。
  1. 0.18
  2. 0.30
  3. 0.45
  4. 0.60
  5. 0.72
【第9問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

点Pの点Aからの距離をxとすると、点Pに置いた電荷qが受ける力の大きさは

点Aから:k×4Q×q/x²、点Bから:k×Q×q/(0.9−x)²

つり合いの条件 4/x²=1/(0.9−x)² より、2/x=1/(0.9−x)、2(0.9−x)=x、x=0.60m

(電荷の大きさの比が4:1なので、距離の比は√4:1=2:1になります。第3の電荷の符号によらず成り立ちます)

1:誤り。距離の比を1:4(逆)とした値です。

2:誤り。点Bからの距離(0.9−0.6)を答えた値です。

3:誤り。中点(等しい距離)とした値です。

4:正しい。

5:誤り。距離の比を電荷の比(4:1)と同じとした値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問10:真空中で、同じ大きさ・形の2つの導体球に+8μCと−2μCの電荷を与え、距離rだけ離して置いた。2つの導体球を接触させてから、再び距離rだけ離した。接触後に働く静電力の大きさは、接触前の何倍か。最も近いものを選べ。ただし、導体球の大きさは距離rに比べて十分小さいものとする。

  1. 2.25
  2. 1.78
  3. 1.56
  4. 0.75
  5. 0.56
【第10問:正解と解説】

正解:5

正解は5です。

接触前:電荷の積の大きさ 8×2=16(引き合う)

接触後:総和+8−2=+6μCが等分され、+3μCずつ。積は3×3=9(反発する)

距離は同じなので、力の大きさの比は 9/16≒0.56倍

1:誤り。接触後の電荷を等分せず、総和6μCのままとした値です。

2:誤り。接触前と接触後を逆にした比です。

3:誤り。接触後の電荷を、符号を無視した和の半分((8+2)/2=5μC)とした値です。

4:誤り。力が電荷の積ではなく、電荷の大きさに比例するとして求めた値です。

5:正しい。


重要度:A 難易度:★☆☆

問11:点電荷に働く静電力(クーロン力)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 静電力の大きさは、2つの電荷の大きさの積に比例する。
  2. 同符号の電荷の間には反発力が働く。
  3. 静電力の大きさは、電荷間の距離の2乗に反比例する。
  4. 同じ大きさ(半径)の2つの導体球を接触させると、電荷の総和が等分される。
  5. 比誘電率が2の液体中では、同じ距離の真空中より静電力が2倍に大きくなる。
【第11問:正解と解説】

正解:5

正解は5です。

1:正しい。F=Q1Q2/(4πε0r²)です。

2:正しい。同符号は反発、異符号は吸引です。

3:正しい。距離の2乗に反比例します。

4:正しい。電荷の総和が保存され、半径が等しいので等分されます。

5:誤り。誘電体中の静電力は真空中の1/εr倍なので、1/2になります。


重要度:A 難易度:★★☆

問12:真空中で、点Cを直角の頂点とする直角二等辺三角形ABCがあり、CA=CB=0.3mである。点Aと点Bにそれぞれ+1μC、点Cに+1μCの点電荷を置いた。点Cの電荷に働く静電力の合力の大きさ〔N〕の値として、最も近いものはどれか。ただし、真空の誘電率をε0とし、1/(4πε0)=9×10⁹N·m²/C²とする。

  1. 0.07
  2. 0.10
  3. 0.14
  4. 0.17
  5. 0.20
【第12問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

点Aと点Bの電荷から受ける力の大きさは、どちらも 9×10⁹×1×10⁻⁶×1×10⁻⁶/0.3²=0.10N

2つの力は、CAとCBの延長方向(反発)を向き、互いに直角です。

合力=√(0.10²+0.10²)=0.10×√2≒0.14N

1:誤り。合成した力の大きさを√2で割った値です。

2:誤り。1つの電荷による力だけの値です。

3:正しい。

4:誤り。2つの力のなす角を60°として合成した値です。

5:誤り。2つの力を、向きを考えずにそのまま足した値です。

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