主要な収益の処理 仕訳問題【全4問】

共通前提:いずれも期中の取引である。決算整理は行わない。利息の金額は問題文に与えられている。

共通語群(各問、この中から勘定科目を選ぶこと)

現金 / 普通預金 / 売上 / 受取家賃 / 受取地代 / 受取手数料 / 受取利息 / 雑益 / 支払家賃 / 支払地代 / 支払手数料

注意:まず「何によって収益が生じたか」を読んで貸方の収益科目を決め、そのあとで受取方法から借方を決めてください。


重要度:A 難易度:初級 論点:建物の賃貸料(受取家賃)

問1(初級)

×1年5月31日 所有する建物の一部を貸しており、当月分の家賃 ¥70,000 が普通預金口座へ振り込まれた。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 70,000 受取家賃 70,000

検算:借方 70,000 = 貸方 70,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:当社は貸す側です。建物を貸した対価として家賃を受け取りました。
  • 貸方の理由:建物を貸した対価なので受取家賃(収益)の発生です。
  • 借方の理由:普通預金(資産)の増加です。
  • 注意したい科目支払家賃。同じ「家賃」でも、当社が借りて支払う側のときの費用です(C09-T01)。受け取ったのは当社なので受取家賃になります。
  • 使用科目:普通預金/受取家賃

重要度:A 難易度:初級 論点:土地の賃貸料(受取地代)

問2(初級)

×1年6月30日 所有する土地を貸しており、当月分の地代 ¥62,000 を現金で受け取った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 62,000 受取地代 62,000

検算:借方 62,000 = 貸方 62,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:貸した対象は土地です。
  • 貸方の理由:土地を貸した対価なので受取地代(収益)の発生です。
  • 借方の理由:現金(資産)の増加です。
  • 問1との違い:貸した対象が建物か土地かだけです。問1は建物なので受取家賃、本問は土地なので受取地代になります。受取方法(普通預金か現金か)は、貸方の科目とは関係がありません
  • 注意したい科目受取家賃。貸した対象を読み違えると科目が入れ替わります。
  • 使用科目:現金/受取地代

重要度:A 難易度:標準 論点:サービス提供の対価(受取手数料)

問3(標準)

×1年7月18日 取引先間の商品売買を仲介し、その手数料 ¥35,000 を現金で受け取った。

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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 35,000 受取手数料 35,000

検算:借方 35,000 = 貸方 35,000 ✓

解説

  • 取引の読み取り:当社が提供したのは仲介というサービスであり、商品ではありません。その対価を受け取りました。
  • 貸方の理由:サービスを提供した対価なので受取手数料(収益)の発生です。
  • 借方の理由:現金(資産)の増加です。
  • 注意したい科目
  • 売上。当社が販売したのは商品ではないため、売上ではありません。「何を提供した対価なのか」で分かれます。
  • 支払手数料。当社がサービスの提供を受けて支払う側のときの費用です(C09-T01)。本問で手数料を受け取ったのは当社なので、受取手数料になります。
  • 使用科目:現金/受取手数料

重要度:A 難易度:応用 論点:複数の種類の収益を一括して受け取った場合の分解

問4(応用)

×1年9月30日 同日、次の金額が普通預金口座へ入金された。合計額は ¥152,400 である。

  • 所有する建物の当月分の家賃:¥82,000
  • 所有する土地の当月分の地代:¥46,000
  • 事務代行の手数料:¥23,000
  • 普通預金口座の利息:¥1,400
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正解

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 152,400 受取家賃 82,000
受取地代 46,000
受取手数料 23,000
受取利息 1,400

検算:貸方 82,000 + 46,000 + 23,000 + 1,400 = 152,400 = 借方 152,400 ✓

解説

  • 取引の読み取り:入金は1回にまとまっていますが、収益が生じた理由は4つとも違います
  • 貸方の理由:発生理由ごとに収益科目を分けます。
何によって生じたか 収益科目 金額
建物を貸した 受取家賃 82,000
土地を貸した 受取地代 46,000
事務代行というサービスを提供した 受取手数料 23,000
預金から利息が生じた 受取利息 1,400
  • 借方の理由:普通預金(資産)の増加です。金額は入金額の合計 ¥152,400 になります。
  • 注意したい誤り
  • 一括入金だからといって、貸方を1つの収益科目にまとめてしまうこと。分けるか、まとめるかの基準は収益の種類であって、入金の回数ではありません。
  • 内容の分かる収益を雑益にまとめてしまうこと。4つとも具体的な科目が判断できるので、雑益は使いません。
  • 利息の扱い:本問の利息 ¥1,400 は問題文に与えられています。利率・期間・元本から利息額を計算する処理は C04-T04、貸付金の元本の回収と利息を切り分ける処理は C05-T04 で扱います。
  • 使用科目:普通預金/受取家賃/受取地代/受取手数料/受取利息


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