修繕と改良(収益的支出・資本的支出) 一問一答 第6問〜第10問

重要度:A 論点:修繕と改良の混在

問6(○×)

1つの工事に原状回復の部分と価値を高める部分が含まれ、それぞれの金額が問題文に示されている場合でも、工事代金の全額を同じ勘定科目で処理する。

解答を見る

正解:×

解説 示された指示に従って切り分けます。 原状回復の部分は修繕費、価値を高める部分は建物などの資産へ加算します。

片方の金額しか示されていないときは、工事代金の総額から差し引いてもう片方を求めます。


重要度:B 論点:資本的支出の判断材料

問7(二択)

固定資産を取得したあとに、その使用可能期間を延ばす効果があると問題文に示された支出は、どちらの性質に近いか。

ア.資本的支出  イ.収益的支出

解答を見る

正解:ア.資本的支出

解説 使用可能期間を延ばす効果は、原状回復にとどまらず将来にわたって続くため、資本的支出として資産に加算します。

ただし、判断するのは「使用可能期間を延ばす」という語そのものではなく、問題文が示す効果です。


重要度:A 論点:資本的支出と減価償却のつながり

問8(○×)

改良部分を建物などの固定資産へ加算した場合、その加算額はその後の減価償却にも影響する。

解答を見る

正解:○

解説 資産に加算した金額は、その後の減価償却を通じて費用になっていきます。 そのため、判別を誤ると後続の減価償却計算まで連鎖して崩れます。

減価償却の計算方法そのものは C07-T03・C07-T04 で扱います。


重要度:B 論点:付随費用との場面の区別

問9(二択)

固定資産を取得したときに支払った引取運賃・据付費と、取得したあとに行った増築の代金は、いずれも資産として処理する。この2つの違いとして適切なのはどちらか。

ア.前者は取得時に使える状態にするための支出、後者は取得後に価値を高める支出 イ.前者は金額が小さく、後者は金額が大きい

解答を見る

正解:ア

解説 どちらも「効果が将来に及ぶ支出は資産へ」という同じ原理ですが、場面が違います。

前者は付随費用(C07-T01)、後者は資本的支出(本単元)です。問題文の時点(取得時か取得後か)を読み分けてください。

イが誤りなのは、金額の大小は区分の基準ではないからです。


重要度:B 論点:判別の誤りが損益に与える影響

問10(語句選択)

本来は資本的支出として建物に加算すべき支出を、誤って全額修繕費として処理した。このとき当期の費用はどうなるか。次の中から選びなさい。

過大になる / 過少になる / 変わらない

解答を見る

正解:過大になる

解説 本来は資産に計上して将来の期間に分けて費用化すべき金額を、当期に一括で費用にしてしまうため、当期の費用は過大(利益は過少)になります。

「変わらない」が誤りなのは、費用にする時期が変わることで各期の損益が動くからです。判別の誤りは、金額だけでなく期間の損益もゆがめます。

[関連単元] 誤って処理してしまったときの直し方(訂正仕訳)は C16-T01 で扱います。


コメント

タイトルとURLをコピーしました