売掛金元帳 計算問題【全5問】

問1〜問5は、次の共通資料にもとづいて解答してください。


共通資料

青森商事の得意先は山形商店と福島商店の2社のみである。×1年10月の売掛金に関する資料は次のとおりである。

総勘定元帳・売掛金勘定:前月繰越 ¥60,000(借方)

売掛金元帳 山形商店

×1年 摘要 借方 貸方 借/貸 残高
10 1 前月繰越 36,000 36,000
8 売上げ 52,000 88,000
15 返品 4,000 84,000
22 回収(普通預金振込) 60,000 ( ア )

売掛金元帳 福島商店

×1年 摘要 借方 貸方 借/貸 残高
10 1 前月繰越 ( イ ) ( イ )
12 売上げ 30,000 54,000
28 回収(現金) 38,000 ( ウ )

重要度:A/難易度:初級 論点:残高の更新

問1(初級)

( ア )にあてはまる、10月22日の回収後の山形商店に対する売掛金残高を求めなさい。

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正解¥24,000

算定過程 84,000 − 60,000 = ¥24,000

解説

  • 着眼点:残高欄は1行ずつ上から更新していくだけです。
  • 手順:直前の残高 ¥84,000 から、10月22日の回収 ¥60,000(貸方)を差し引きます。
  • よくある誤り:返品 ¥4,000 を二重に引いてしまう誤り。残高 ¥84,000 にはすでに返品が反映済みです。

重要度:A/難易度:初級 論点:合計=内訳による逆算(前月繰越)

問2(初級)

( イ )にあてはまる、福島商店に対する10月1日の前月繰越額を求めなさい。

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正解¥24,000

算定過程

方法1(総勘定元帳から逆算) 売掛金勘定の前月繰越 60,000 − 山形商店の前月繰越 36,000 = ¥24,000

方法2(福島商店の元帳から逆算) 10月12日の残高 54,000 − 同日の売上げ 30,000 = ¥24,000

解説

  • 着眼点総勘定元帳の売掛金勘定の残高は、売掛金元帳の全得意先の残高合計と一致します。 これが「合計=内訳」の関係です。
  • 手順:2つの方法のどちらでも同じ答えに到達できます。片方で解いて、もう片方で検算するのが確実です。
  • よくある誤り:方法2で、売上げ ¥30,000 を足してしまう誤り。求めるのは売上げが記入される前の残高です。

重要度:A/難易度:初級 論点:残高の算定(逆算値に依存しない検算)

問3(初級)

( ウ )にあてはまる、10月28日の回収後の福島商店に対する売掛金残高を求めなさい。

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正解¥16,000

算定過程 54,000 − 38,000 = ¥16,000

解説

  • 着眼点:問2で求めた(イ)を使わなくても、直前の残高 ¥54,000 から回収 ¥38,000 を引けば求まります。
  • 検算:前月繰越 24,000 + 売上げ 30,000 − 回収 38,000 = ¥16,000 ✓
  • よくある誤り:問2の答えが誤っていると、この行も連鎖して誤ります。直前の残高から引く方法なら、問2と独立に検算できます。

重要度:A/難易度:初級 論点:統制勘定の残高と内訳合計の一致

問4(初級)

10月末の総勘定元帳・売掛金勘定の残高を求めなさい。

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正解¥40,000

算定過程

方法1(内訳の合計) 山形商店 24,000 + 福島商店 16,000 = ¥40,000

方法2(勘定側の集計) 前月繰越 60,000 + 売上げ(52,000 + 30,000)− 減少(返品 4,000 + 回収 60,000 + 回収 38,000) = 60,000 + 82,000 − 102,000 = ¥40,000

解説

  • 着眼点2つの方法で同じ答えに到達できます。これが「合計=内訳」の意味です。
  • 手順:内訳の合計(方法1)のほうが速く求まります。時間があれば方法2で検算してください。
  • よくある誤り:方法2で返品 ¥4,000 を引き忘れる誤り。売掛金を減らす取引(回収・返品)をもれなく拾ってください。

重要度:B/難易度:標準 論点:取引種類別の集計

問5(標準)

10月中の売掛金元帳の記入から、次の金額を求めなさい。

(1)10月の掛け売上高の合計 (2)10月中に回収した売掛金の合計 (3)このうち山形商店に対する10月の掛け売上高

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正解

(1)掛け売上高の合計:¥82,000 (2)回収の合計:¥98,000 (3)山形商店への掛け売上高:¥52,000

算定過程

  • (1)52,000(山形)+ 30,000(福島)= ¥82,000
  • (2)60,000(山形)+ 38,000(福島)= ¥98,000
  • (3)山形商店の元帳の借方「売上げ」の行から ¥52,000

解説

  • 着眼点:元帳を「残高を追う」向きではなく、「取引の種類別に集計する」向きで読みます。
  • 手順:摘要欄で行を分類(売上げ/返品/回収)してから、縦に集計します。
  • よくある誤り:(2)に返品 ¥4,000 を混ぜてしまう誤り。返品は売掛金の減少ではありますが「回収」ではありません。 摘要欄の区別が、そのまま答えの区別になります。


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