情報セキュリティマネジメント システム構成・ネットワーク・データベース 択一式(応用) 第16問〜第20問

重要度:B

問16:複数の端末から同じメールボックスを参照するため、メールをサーバに置いたまま閲覧・管理できるプロトコルはどれか。

  • A:SMTP
  • B:POP3
  • C:IMAP
  • D:DHCP
【第16問:正解と解説】

正解:C

・A
SMTPはメールの送信とサーバ間の転送を担うプロトコルである。

・B
POP3は、サーバのメールドロップからメッセージを端末へ取得するためのプロトコルである。設定によって取得後もメッセージのコピーをサーバへ残すことはできるが、サーバ上のフォルダや既読状態などを複数端末で同期して管理することを主目的としたプロトコルではない。

・C
正しい。IMAPはサーバ上のメールボックスを操作し、メッセージ、フォルダ、既読状態やフラグなどをサーバ側で管理できるため、複数の端末から同じ状態を参照しやすい。

・D
DHCPは設定情報の自動割当てであり、メールとは関係がない。


重要度:B

問17:2人の担当者が在庫管理システムで同じ商品の在庫数を同時に更新したところ、一方の更新結果が失われた。この問題を防ぐ仕組みとして最も適切なものはどれか。

  • A:在庫データを毎晩バックアップし、失われた更新を翌日に復元する。
  • B:更新の操作ログを取得し、失われた更新を後から特定できるようにする。
  • C:担当者ごとに在庫表の複製を持たせ、それぞれの複製を更新させる。
  • D:排他制御により、同じ在庫データに対する競合する更新処理の実行を制御する。
【第17問:正解と解説】

正解:D

・A
バックアップは障害対策であり、同時更新による上書きは防げない。

・B
ログは事後の追跡には役立つが、更新の消失そのものは防げない。

・C
複製の個別更新はデータの分裂を招き、不整合をかえって拡大する。

・D
正しい。同じデータに対する競合する更新処理を直列化するなどして、一方の更新結果が失われることを防ぐ。ロックは代表的な実装方法であるが、方式や分離レベルによっては読取りまで全て停止するわけではない。複数の資源を異なる順序でロックすると、互いに解放を待ち続けるデッドロックが発生することがある。


重要度:A

問18:B社のデータベース管理者は、営業部の担当者に顧客表の参照だけを許可し、更新はさせない方針とした。この方針に沿ったSQLの操作はどれか。

  • A:顧客表のSELECT権限だけを、GRANT文で担当者のアカウントへ付与する。
  • B:顧客表のSELECTとUPDATEの権限を、GRANT文でまとめて担当者へ付与する。
  • C:受注表のSELECT権限を付与し、顧客表に対する権限は既定のまま残す。
  • D:全ての権限を付与した上で、REVOKE文でDELETE権限だけを取り消す。
【第18問:正解と解説】

正解:A

・A
正しい。業務に必要な操作だけを許可する最小権限の付与である。

・B
UPDATE権限まで付与すると、更新をさせないという方針に反する。

・C
対象の表が異なっており、顧客表の参照を許可したことにならない。

・D
DELETEだけを取り消してもUPDATEなどの更新権限が残り、方針を満たさない。


重要度:C

問19:振込処理の途中でシステム障害が発生し、出金だけが記録され入金が記録されていない中途半端な状態になりかけた。データベースがこのトランザクションを取り消し、処理開始前の状態へ戻す動作を何と呼ぶか。

  • A:コミット
  • B:ロールバック
  • C:ロールフォワード
  • D:排他制御
【第19問:正解と解説】

正解:B

・A
コミットは処理結果を確定させる操作であり、取消しの動作ではない。

・B
正しい。中途半端な結果を残さないよう開始前の状態へ戻す動作である。

・C
ロールフォワードはバックアップにログを反映して障害直前まで進める回復である。

・D
排他制御は同時更新の競合を防ぐ仕組みであり、取消しの動作ではない。


重要度:C

問20:販売・在庫・会計など複数の業務システムのデータを集約し、長期間の傾向を分析して経営の判断に活用したい。適切な仕組みはどれか。

  • A:各業務システムの本番データベースへ、分析用の問合せを直接実行する
  • B:業務データを圧縮して保管し、必要なときに復元して分析に用いる
  • C:複数システムのデータを集約したデータウェアハウスを構築して分析する
  • D:業務システムごとに表の正規化を進め、分析しやすい構造へ整理する
【第20問:正解と解説】

正解:C

・A
本番の業務処理へ負荷を与える上、システムごとに形式の異なるデータを横断して分析することも難しい。

・B
圧縮と復元は保管の方法であり、複数システムのデータを統合して分析する仕組みではない。

・C
正しい。データウェアハウスは、販売・在庫・会計など複数の業務システムからデータを収集・統合し、分析しやすい形へ整えて、履歴を含めて蓄積する基盤である。日々の登録・更新を主目的とする業務処理用データベースとは役割が異なり、横断的な集計や長期間の傾向分析に利用する。

・D
正規化は更新時の不整合を抑える設計であり、複数システムのデータの統合を実現するものではない。


コメント

タイトルとURLをコピーしました