重要度:B
問6:アクセス数が増えたWebサービスについて、処理能力を高めつつ、1台のサーバが故障してもサービスを続けやすくしたい。構成として最も適切なものはどれか。
- A:サーバを高性能な1台へ増強し、その1台で全ての要求を処理させる。
- B:静的な画像だけをCDNへ配置し、動的な処理は1台のサーバのまま運用する。
- C:複数のサーバへ要求を振り分け、異常なサーバは転送先から切り離す。
- D:同じ構成の予備サーバを増設し、障害の連絡を受けた後にDNSの接続先を手動で切り替える。
【第6問:正解と解説】
正解:C
・A
スケールアップは能力を高められるが、上限が残り、その1台の故障で全面停止する。
・B
静的コンテンツの配信は軽くなるが、動的処理の能力の限界と単一障害点は残る。
・C
正しい。ロードバランサによる振分けと、ヘルスチェックによる異常サーバの切離しが、能力と可用性の両方を高める。クラスタ構成による待機系への切替えも可用性を高める代表的な手段であり、ロードバランサ自体の冗長化も検討する。
・D
予備サーバへの手動切替は復旧手段にはなるが、通常時の要求を複数サーバへ振り分けないため処理能力の向上にはならず、障害の自動検知・切離しもできない。設問の二つの目的を同時には満たさない。
重要度:C
問7:自社ではサーバやOSを管理せず、事業者が提供するWebメールのアプリケーションをそのまま利用したい。該当するクラウドサービスの形態はどれか。
- A:SaaS
- B:IaaS
- C:PaaS
- D:オンプレミス
【第7問:正解と解説】
正解:A
・A
正しい。アプリケーションまで事業者が提供する形態がSaaSである。
・B
IaaSは仮想サーバなどの基盤の提供であり、OS以上は利用者が管理する。
・C
PaaSはアプリケーションの開発・実行環境の提供であり、アプリは利用者側が用意する。
・D
オンプレミスは自社で設備を保有・管理する形態であり、クラウドではない。
重要度:B
問8:インターネット接続サービスの契約に「最大1Gbps(ベストエフォート型)」と記載されている。この表示の説明として、最も適切なものはどれか。
- A:混雑時を含め、常に最低1Gbpsの通信速度が保証される。
- B:契約者ごとに1Gbpsの帯域が専用に確保され、他の利用者の通信状況には影響されない。
- C:月間の平均通信速度が1Gbpsになるよう、事業者が通信速度を調整する。
- D:1Gbpsは表示上の最大速度であり、実際の速度は混雑状況や利用環境などによって変動し、保証されない。
【第8問:正解と解説】
正解:D
・A
ベストエフォート型では最低通信速度は保証されない。混雑状況や利用環境によって、実際の速度が表示上の最大速度を下回ることがある。
・B
ベストエフォート型は、契約者ごとに表示速度と同じ専用帯域を確保するサービスではない。共有区間の混雑などの影響を受ける場合がある。
・C
月間平均速度が表示速度になることを保証する仕組みではない。通信速度を保証・確保するサービスとは区別する。
・D
正しい。ベストエフォート型では、表示された最大速度の実現に努めるが、実効速度はネットワークの混雑、利用時間帯、端末・ルータ・配線などの利用環境、接続先の混雑などによって変動し、最低速度や表示速度の達成は保証されない。
重要度:C
問9:データベースの表名、列名、データ型、キーや制約などの定義情報の扱いとして、最も適切なものはどれか。
- A:業務で登録された顧客名や金額などのデータそのものを定義情報と呼ぶ
- B:業務用語の説明だけをまとめ、表名・列名・データ型・キー・制約は管理しない
- C:表や列の構造を表すメタデータを、データディクショナリとして管理する
- D:表に格納された行数や利用回数の統計だけを、定義情報として管理する
【第9問:正解と解説】
正解:C
・A
登録された値そのものは業務データであり、構造を記述するメタデータとは区別する。
・B
業務用語集は用語の意味を共有する上で有用だが、それだけでは本問で示された表名、列名、データ型、キー、制約などのデータベース構造を管理できない。データディクショナリとは区別して考える。
・C
正しい。表名・列名・データ型・キー・制約などの定義情報がメタデータであり、これを一元的に管理する仕組みがデータディクショナリである。
・D
行数や利用回数は運用上の統計であり、構造を定義する情報そのものではない。
重要度:C
問10:利用者が要求を出してから結果が返るまでの時間と、単位時間当たりに処理できる仕事量を表す性能指標の組合せとして、正しいものはどれか。
- A:レスポンスタイムは処理量、スループットは応答時間
- B:レスポンスタイムは応答時間、スループットは処理量
- C:レスポンスタイムは応答時間、スループットは故障間隔
- D:レスポンスタイムは復旧時間、スループットは処理量
【第10問:正解と解説】
正解:B
・A
二つの説明が入れ替わっている。応答までの時間を表すのがレスポンスタイムである。
・B
正しい。応答までの時間がレスポンスタイム、単位時間当たりの処理量がスループットである。
・C
故障間隔の平均はMTBFであり、スループットの説明ではない。
・D
復旧までの平均時間はMTTRであり、レスポンスタイムの説明ではない。

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