FP技能士3級 金融資産運用 択一式(初級) 第11問〜第15問

重要度:B 論点:株式投資

問11:株式投資のリスクに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:株式投資には、株価の変動により投資額を下回る可能性がある価格変動リスクのほか、発行会社の経営状況の悪化等による信用・事業リスク、売買が成立しにくくなる流動性リスクなどがある。
  • 2:上場株式は取引所でいつでも売買できるため、売買が成立しにくくなる流動性リスクを考慮する必要はない。
  • 3:株式は預貯金と同様に元本が保証されているため、株価の変動によって投資額を下回ることはない。
【第11問:正解と解説】

正解:1

株式投資の主要リスクには、価格変動リスク(株価変動により投資額を下回る可能性)、信用・事業リスク(発行会社の経営状況の悪化等)、流動性リスク(売買が成立しにくくなる可能性)などがある。株式には元本保証がなく、上場株式であっても流動性リスクが常にゼロになるわけではない。

・1
適切。価格変動・信用/事業・流動性という主要リスクの分類を正しく述べている。

・2
不適切。上場株式であっても、銘柄や市場の状況によっては売買が成立しにくくなることがあり、流動性リスクを考慮する必要がある。

・3
不適切。株式には預貯金のような元本保証はなく、株価の変動により投資額を下回る可能性(価格変動リスク)がある。

間違いやすい点
「上場していれば流動性リスクはない」「株式にも元本保証がある」という誤解が典型的。株式のリスクを価格変動・信用/事業・流動性の3つに分類して整理する。


重要度:B 論点:外貨建商品

問12:外貨建商品の基本的な種類に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:外貨預金は、外貨建てで預け入れ・払戻しを行う預金であり、為替変動により円換算額が変動する。
  • 2:外貨建MMFは銀行の外貨預金の一種であり、投資信託ではない。
  • 3:外貨建投資信託は預金と同じ商品区分であり、運用資産の価格変動の影響を受けない。
【第12問:正解と解説】

正解:1

外貨預金は外貨建てで預け入れ・払戻しを行う預金である。外貨建MMFは外貨建ての短期公社債等を中心に運用する投資信託の一種であり、外貨建投資信託も預金ではなく投資信託である。

・1
正しい。外貨預金は外貨建てで預け入れ・払戻しを行い、円換算額は為替変動の影響を受ける。

・2
誤り。外貨建MMFは外貨建ての短期公社債等を中心に運用する投資信託の一種である。

・3
誤り。外貨建投資信託は投資信託であり、預金と同じ商品区分ではない。

間違いやすい点
「外貨建」という共通点だけで、預金と投資信託を同じ商品区分と考えない。


重要度:B 論点:保険商品

問13:金融資産運用の観点からみた貯蓄型保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:貯蓄型保険には、保障機能に加えて満期保険金・解約返戻金等の貯蓄性を持つ商品がある。
  • 2:貯蓄型保険は預貯金と同じ商品であり、保険としての保障機能を持たない。
  • 3:貯蓄型保険は投資信託と同じ商品であり、保険契約上の保障機能を持たない。
【第13問:正解と解説】

正解:1

保険商品には、保障機能に加えて満期保険金・解約返戻金等の貯蓄性を持つものがある。貯蓄性があることだけを理由に預貯金や投資信託と同じ商品区分になるわけではない。

・1
適切。LN-C-059の貯蓄型保険の基本に一致する。

・2
不適切。貯蓄型保険は保険商品であり、保障機能を持つ。

・3
不適切。貯蓄型保険は保険商品であり、投資信託と同一の商品区分ではない。

間違いやすい点
「貯蓄性がある」ことと「預貯金・投資信託と同じ商品である」ことを混同しない。


重要度:C 論点:保険商品

問14:保険商品の配当および法人向け保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:契約者配当は、剰余金の発生の有無にかかわらず、すべての保険契約で毎年必ず支払われる。
  • 2:法人が契約する生命保険の保険料等の経理は、契約形態や受取人、保険種類等にかかわらず、常に同一の方法で行われる。
  • 3:保険商品では、保険料計算で見込んだ率と実績の差等から剰余が生じた場合に、契約に応じて契約者配当が行われることがある。
【第14問:正解と解説】

正解:3

保険商品の契約者配当は、保険料計算で見込んだ率と実績の差等から剰余が生じた場合に、契約に応じて行われることがあるものであり、必ず支払われるものではない。また、法人契約の生命保険の経理は契約形態・受取人・保険種類等により異なる(FP3級では概略の確認まで)。

・1
不適切。契約者配当は、剰余が生じた場合に契約に応じて行われることがあるものであり、剰余の有無にかかわらず必ず支払われるものではない。

・2
不適切。法人契約の生命保険の経理は、契約形態・受取人・保険種類等により異なる。

・3
適切。剰余金と契約者配当の基本的な関係を正しく述べている。

間違いやすい点
配当を「必ず支払われるもの」と捉える誤りが典型的。「剰余が生じた場合に」「契約に応じて」「行われることがある」という条件付きの位置づけで記憶する。法人契約の経理処理の詳細はFP3級の学習範囲外である。


重要度:C 論点:デリバティブ

問15:先物取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 1:先物取引の買建てを行った場合、反対売買による差金決済を行うことはできず、必ず現物の受渡しによって決済しなければならない。
  • 2:先物取引は、将来の一定時点にあらかじめ定めた条件で売買することを約する取引であり、買建て・売建てのいずれからも取引を開始することができる。
  • 3:先物取引では、売建てから取引を開始することはできず、必ず買建てから取引を始めなければならない。
【第15問:正解と解説】

正解:2

先物取引は、将来の一定時点にあらかじめ定めた条件で売買することを約する取引である。買い(買建て)からも売り(売建て)からも取引を開始でき、期限までに反対売買を行えば、現物の受渡しによらず差金決済で取引を終了させることができる。

・1
不適切。先物取引では、期限までに反対売買を行うことにより、現物の受渡しによらず差金決済で取引を終了させることができる。

・2
適切。先物取引の定義と、買建て・売建ての双方から取引を開始できるという基本を正しく述べている。

・3
不適切。先物取引は売建て(売りから開始する取引)からも取引を開始することができる。

間違いやすい点
現物取引のイメージのまま「買いからしか始められない」「必ず現物の受渡しが必要」と考える誤りが典型的。先物は売りからも入れること、反対売買による差金決済ができることが現物取引との違いである。


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