宅地建物取引士 権利関係 択一式(初級) 第10問〜第12問|総則

重要度:A 論点:意思無能力

問10:意思能力に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:意思能力を有しない者がした売買契約は、無効である。
  • B:意思能力を有しない者がした売買契約は、取り消すことができる行為となる。
  • C:意思能力を有しない者がした売買契約も、追認すれば当然に有効となる。
【第10問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい。意思無能力者の法律行為は無効(令和2年施行改正で明文化)。【試験対策】「意思無能力=無効/制限行為能力=取消し可能」の効果の対比が核心。無効は期間制限なく主張でき、取消しは5年・20年の制限がある、という帰結の違いまでセットで。
・B:誤り。取消しではなく無効。制限行為能力制度との効果の入れ替え。
・C:誤り。無効な行為は追認によっても当然には有効とならない。


重要度:B 論点:心裡留保

問11:Aが真意ではないことを自分で知りながら、Bに対して甲土地を贈与する意思表示をした場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:Aの意思表示は、Bの主観を問わず常に無効である。
  • B:Aの意思表示は原則として有効だが、BがAの真意でないことを知り、または知ることができたときは無効となる。
  • C:Aの意思表示は、Bが善意無過失であっても無効である。
【第11問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。心裡留保は原則有効。表意者がふざけて言った場合でも、信じた相手方を保護するため。
・B:正しい。「原則有効・相手方が悪意有過失なら無効」。【試験対策】心裡留保の構造=表意者に帰責性が大きいため原則有効。無効となった場合も善意の第三者には対抗できない(93条2項)。虚偽表示(当事者間常に無効)との対比で整理。
・C:誤り。相手方が善意無過失なら有効。


重要度:B 論点:公序良俗違反

問12:公序良俗に反する契約に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:公序良俗に反する契約は、取り消すことができる。
  • B:公序良俗に反する契約も、当事者双方が追認すれば有効となる。
  • C:公序良俗に反する契約は無効であり、追認によっても有効とならない。
【第12問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:誤り。取消しではなく無効。
・B:誤り。絶対的無効であり追認の余地がない。
・C:正しい。公序良俗違反=絶対的無効。【試験対策】「無効」の中でも、意思無能力の無効(本人保護のための無効)と公序良俗違反の無効(社会秩序のための無効)では性格が異なる。後者は誰でも主張でき追認不可、という最も強い無効。


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