電験三種(第三種電気主任技術者)「電力」のうち、直流送電の問題です(大分類:送電・重要度B)。一問一答4問 → 五肢択一2問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:直流送電には、交流を直流に変換する順変換所と、直流を交流に戻す逆変換所が必要である。
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正解:○
発電・需要は交流なので、送電端で交流を直流に変換(順変換)し、受電端で交流に戻す(逆変換)変換所が必要です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問2:直流送電は、交流送電と同じく線路のリアクタンスによる安定度の制約を受けるため、長距離・大容量の送電には適さない。
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正解:×
交流送電では線路のリアクタンスにより送電できる電力に安定度の限界がありますが、直流ではリアクタンスの影響がないため、この限界がなく、長距離・大容量の送電に適します。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:直流送電は、ケーブルの充電電流が大きくなるため、長距離の海底ケーブル送電には適さない。
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正解:×
直流では電圧の向きが変わらないため、定常状態でケーブルの静電容量に充電電流が流れ続けることはありません。このため長距離の海底ケーブル送電に適します。
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:直流電流は、交流電流と違って電流が零になる点がないため、遮断が難しい。
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正解:○
交流の遮断器は電流が零になる瞬間にアークを消しますが、直流には電流の零点がないため、アークを消すことが難しくなります。
五肢択一
重要度:B 難易度:★★☆
問5:直流送電に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 直流送電は、周波数の異なる交流系統どうし(50Hzと60Hz)の連系に用いることができる。
- 他励式の変換装置は無効電力を消費するため、調相設備が必要である。
- 変換装置は高調波を発生するため、交流フィルタが必要である。
- 直流送電で連系する2つの交流系統は、周波数が一致していなければならない。
- 直流送電の線路には、定常状態で充電電流が流れない。
【第5問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
1:正しい。直流を介すので、両側の交流系統の周波数は異なっていてもかまいません。東日本(50Hz)と西日本(60Hz)を結ぶ周波数変換設備にも用いられています。
2:正しい。
3:正しい。
4:誤り。直流で結ぶため、両側の交流系統の周波数は一致している必要はありません(同期をとる必要もありません)。
5:正しい。
重要度:B 難易度:★★☆
問6:直流電圧250kV、送電電力500MWの直流送電線路がある。線路の抵抗(往復分)が5Ωのとき、線路の電力損失〔MW〕の値として、最も近いものはどれか。
- 6.7
- 10.0
- 20.0
- 40.0
- 60.0
【第6問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
電流:I=P/V=500×10⁶/(250×10³)=2,000A
損失:I²R=2,000²×5=2.0×10⁷W=20.0MW
1:誤り。交流三相の式(√3V)で電流を求めています。直流ではI=P/Vです。
2:誤り。電圧降下I×R〔kV〕を答えています。損失はI²Rです。
3:正しい。
4:誤り。往復分の抵抗をさらに2倍しています。
5:誤り。三相の損失(3I²R)として計算しています。
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