重要度:A 論点:土地・建物
問11:建築物の地震対策等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- A:耐震構造は、建物自体の強度や剛性を高めて地震力に抵抗する構造である。
- B:免震構造は、ダンパー等の制震装置により地震の揺れのエネルギーを吸収する構造である。
- C:制震構造は、一般に、既存の建物への後付けが免震構造に比べて容易である。
- D:木造建築物では、壁量を確保するとともに、耐力壁を釣り合いよく配置することが耐震上重要である。
【第11問:正解と解説】
正解:B
・A
【選択肢解説】適当(=正解肢ではない)。耐震=「耐える」(強度・剛性)。
・B
【論点】免震構造と制震構造の定義の区別。【考え方】3構造の一言定義は「耐震=耐える」「制震=吸収する(ダンパー)」「免震=伝えない(積層ゴム等で絶縁)」であり、定義のローテーション入れ替えが定番の出題。【選択肢解説】ダンパーでエネルギーを吸収するのは「制震構造」であり、免震構造の説明として本記述が最も不適当で正解肢。免震は基礎と建物の間の積層ゴム等で揺れを建物に伝えにくくする構造である。
・C
【選択肢解説】適当(=正解肢ではない)。一般に、制震ダンパー等は、基礎部分に大規模な工事を要する免震構造より既存建物へ導入しやすい。ただし、実際の適用可否・改修難易度は、建物の構造、基礎、採用工法によって異なる。
・D
【選択肢解説】適当(=正解肢ではない)。壁量の確保とバランスのよい配置は木造耐震の基本。
重要度:B 論点:土地・建物
問12:建築物に関する次の記述のうち、適当なものはいくつあるか。
ア 集成材は、ひき板等を繊維方向をそろえて接着したもので、強度のばらつきが少なく、大規模木造建築にも使用される。
イ コンクリートは、水セメント比が大きいほど強度が大きくなる。
ウ コンクリートの中性化が鉄筋の位置まで進行すると、鉄筋が錆びて膨張し、ひび割れや剥落の原因となる。
エ 鉄筋のかぶり厚さは、鉄筋の表面からこれを覆うコンクリートの表面までの最短距離をいう。
- A:一つ
- B:二つ
- C:三つ
- D:四つ
【第12問:正解と解説】
正解:C
・A
【選択肢解説】適当なものは三つであるため、「一つ」は誤り。
・B
【選択肢解説】「二つ」も誤り。
・C
【論点】建築材料(集成材・コンクリート・中性化・かぶり厚さ)の総合。【考え方】材料の性質と数値の関係の向きを個別に検証する。【選択肢解説】ア:適当。欠点が分散され品質が安定し、大断面・湾曲部材も製造できる。イ:不適当。水セメント比が「小さい」(水が少ない)ほど強度は大きい。関係の向きが逆。ウ:適当。中性化→鉄筋の錆→膨張→ひび割れ・剥落という劣化の連鎖。対策はかぶり厚さの確保。エ:適当。かぶり厚さは鉄筋の「表面」からの最短距離(中心からではない)。以上により適当なものはア・ウ・エの三つ。
・D
【選択肢解説】イが不適当であるため「四つ」ではない。

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