情報セキュリティマネジメント プロジェクト・サービスマネジメント・システム監査 択一式(応用) 第11問〜第15問

重要度:A

問11:B社がシステム監査の実施体制を検討している。システム監査人の独立性の観点から、最も適切な体制はどれか。

  • A:監査対象のシステムを開発した情報システム部門の部長が、監査人を務める。
  • B:監査対象の部門から独立した立場の監査人が、監査を実施する。
  • C:監査対象のシステムを日々運用している担当者が、自らの業務を監査する。
  • D:被監査部門の指揮命令の下に監査チームを置き、部門長の指示で監査する。
【第11問:正解と解説】

正解:B

・A
監査対象を開発した部門の責任者が監査すると、自己レビューの脅威が生じ、監査対象から独立しているという外観を確保できず、監査判断の客観性にも疑義が生じる。

・B
正しい。監査人は監査対象から独立し、精神的独立性と外観的独立性を確保して、誠実かつ客観的に判断できる体制で監査を実施する必要がある。

・C
自己の業務を自ら評価すると自己レビューの脅威が生じ、監査に必要な客観性を確保できない。

・D
被監査部門の指揮下では、不利な事実の指摘が妨げられるおそれがある。


重要度:A

問12:システム監査の実施手順を、正しい順に並べたものはどれか。

  • A:本調査 → 予備調査 → 監査計画 → 報告 → フォローアップ
  • B:監査計画 → 本調査 → 予備調査 → 報告 → フォローアップ
  • C:監査計画 → 予備調査 → 本調査 → 報告 → フォローアップ
  • D:予備調査 → 監査計画 → 報告 → 本調査 → フォローアップ
【第12問:正解と解説】

正解:C

・A
この設問で示した標準的な監査プロセスでは、監査計画を定めた後に調査へ進む。計画のための事前の情報収集を行う場合はあるが、本調査が計画に先行することはない。

・B
概要を把握する予備調査が、証拠を集める本調査より先に来る。

・C
正しい。計画・予備調査・本調査・評価と報告・フォローアップの順である。

・D
報告は調査と評価を終えた後に行うものである。


重要度:B

問13:各部門の担当者が、定められた評価票を用いて自部門の統制の整備・運用の状況を点検し、結果を改善に生かしている。この取組みはどれか。

  • A:監査人が対象部門を訪問し、記録の閲覧と質問により証拠を集める活動
  • B:指摘事項について、被監査部門の改善の実施状況を後から確認する活動
  • C:法令や社内規程の遵守の状況について、監査人が独立した立場で検証する活動
  • D:業務を担う部門の担当者が自ら、評価票を用いて統制の状況を点検する活動
【第13問:正解と解説】

正解:D

・A
これは本調査における監査証拠の入手であり、部門による自己評価ではない。

・B
これはフォローアップであり、改善の状況を監査人が確認する手続である。

・C
これはコンプライアンス監査であり、監査人が実施する検証の活動である。

・D
正しい。CSA(統制自己評価)は、業務を担う部門自身が統制の状況を評価して改善につなげる取組みであり、監査を代替するものではなく補完する。


重要度:C

問14:アクセス権管理の監査で、管理者は「毎月、権限の棚卸を実施している」と説明したが、確認の記録は提示されなかった。システム監査人の対応として、最も適切なものはどれか。

  • A:棚卸の実施記録、対象時点の権限一覧、承認記録、棚卸後の是正記録を確認する。
  • B:管理者の説明の内容を記録し、実施済みとして評価を確定させる。
  • C:記録の提示がない点をその場で不備と断定し、追加の確認は行わない。
  • D:棚卸の実施状況の確認は次回の監査へ持ち越し、今回は評価しない。
【第14問:正解と解説】

正解:A

・A
正しい。管理者の口頭説明も監査証拠になり得るが、それだけでは月次棚卸の実施を十分に裏付けられない。棚卸の実施記録、対象期間の権限一覧、承認記録及び棚卸後の是正記録などを照合して確認する。

・B
説明内容を記録すること自体には意味があるが、管理者の説明だけで「毎月実施している」と評価を確定すると、監査証拠の十分性及び適切性を欠く。

・C
追加の証拠収集を尽くさないままの断定は、評価の根拠を欠く。

・D
保留では監査の目的を達成できない。入手できる証拠で当期の状況を評価する。


重要度:B

問15:システム監査の報告書で、アクセス権の設定の不備が指摘事項として挙げられた。この後の対応として、最も適切なものはどれか。

  • A:監査人が自らサーバへログインして、アクセス権の設定を直接修正する。
  • B:経営者によるリスク評価や受容の判断を行わず、被監査部門が対応を保留する。
  • C:経営者又は被監査部門が改善措置を実施し、監査人はフォローアップで実施状況や残存リスクを確認する。
  • D:監査人が改善の完了を宣言し、実施状況の確認は行わずに終了とする。
【第15問:正解と解説】

正解:C

・A
監査人が自ら改善すると、自分の作業を自分で評価することになり独立性を失う。

・B
指摘事項を単に保留するのではなく、リスクを評価し、改善、代替措置又は適切な権限者によるリスク受容などの対応を決定する必要がある。

・C
正しい。改善措置を計画・実施する責任は経営者、被監査部門又は改善責任部門にあり、監査人は改善を代行しない。フォローアップでは、改善措置の実施状況と有効性、残存リスク及び必要に応じて権限者によるリスク受容の状況を確認する。

・D
監査人が改善の完了を宣言する立場ではない。監査人は客観的な証拠に基づいて改善状況や残存リスクを確認し、その結果を監査の依頼者である経営者等へ報告する。


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