マルチメディア分野の柱は、「ファイル形式」「圧縮」「デジタル化のしくみ」の3つです。用語の対応関係を整理しましょう。
主なファイル形式
| 形式 | 用途・特徴 |
|---|---|
| JPEG | 写真向けの静止画。非可逆圧縮 |
| PNG | 静止画。可逆圧縮で劣化しない |
| GIF | 256色まで。簡単なアニメーションが可能 |
| MP3 | 音声の非可逆圧縮 |
| MP4 | 動画などを格納 |
| MIDI | 楽器の演奏情報(波形そのものではない) |
| 環境が違ってもレイアウトを保ちやすい | |
| ZIP | 複数ファイルをまとめて圧縮 |
静止画のデータは大きく2種類あります。画素の集まりで表すラスターデータ(ビットマップデータ。JPEG・PNG・GIFなど)は写真に向き、拡大すると粗くなります。点や線を数式で表すベクターデータは図形やロゴに向き、拡大しても輪郭がなめらかなままです。
可逆圧縮と非可逆圧縮
可逆圧縮は完全に元へ戻せる方式で、欠けてはいけない文書やプログラムに使います。非可逆圧縮は一部の情報を捨てて圧縮率を高める方式で、写真や音楽に使われ、伸張しても完全には戻りません。ダウンロード完了を待たずに受信しながら再生する方式がストリーミングです。
可逆圧縮の代表的な方法には、同じ値の連続をまとめて表すランレングス法と、出現頻度の高いデータほど短い符号を割り当てるハフマン法があります。
デジタル化のしくみ
音のデジタル化は標本化→量子化→符号化の順で行います。ラスターデータの画像は、画素(ピクセル)の集まりで表現されます。同じ色数で非圧縮のラスター画像を比べる場合、縦横の画素数(解像度)が多いほど細かく表現でき、データ量も増えます。圧縮形式では、画像内容や圧縮設定によってファイルサイズが変わります。動画は静止画(フレーム)を連続して表示したもので、1秒あたりの枚数をフレームレート(fps)といいます。同じ再生時間・画面サイズ・色数・圧縮条件で比べると、一般にフレームレートが高いほど動きはなめらかになり、扱うデータ量も増えます。
色の表現は、ディスプレイが光の三原色(RGB)、印刷が色の三原色(CMY)と覚えましょう。RGBは重ねるほど明るくなる加法混色、CMYは重ねるほど暗くなる減法混色です。実際の印刷では、黒をくっきり出すために黒(K)を加えたCMYKが一般的です。また色は、色合いを表す色相、明るさを表す明度、鮮やかさを表す彩度の3つの属性で表されます。
映像技術の応用
現実の風景にデジタル情報を重ねるのがAR(拡張現実)、仮想空間に没入させるのがVR(仮想現実)です。VRは、メタバースを体験する手段の一つとしても使われます。
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