電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、RLC回路のインピーダンスと電流の問題です(大分類:単相交流回路・重要度A)。一問一答7問 → 五肢択一7問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:コイルに加える正弦波交流の周波数を2倍にすると、コイルの誘導性リアクタンスは1/2倍になる。
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正解:×
誘導性リアクタンスはXL=ωL=2πfLで、周波数に比例します。周波数を2倍にすると2倍になります。
重要度:A 難易度:★☆☆
問2:コンデンサの容量性リアクタンスは、周波数に反比例する。
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正解:○
容量性リアクタンスはXC=1/(ωC)=1/(2πfC)で、周波数に反比例します。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:抵抗のない理想的なコイルに正弦波交流電圧を加えると、コイルに流れる電流は電圧より90°進む。
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正解:×
コイルの電流は電圧より90°遅れます(v=L di/dt)。電流が電圧より90°進むのはコンデンサです。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:理想的なコンデンサに正弦波交流電圧を加えると、コンデンサに流れる電流は電圧より90°進む。
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正解:○
コンデンサの電流はi=C dv/dtで、電圧より90°進みます。
重要度:A 難易度:★★☆
問5:理想的なコイルとコンデンサでは、加える交流の周波数を十分に高くすると、コイルは短絡に近い状態に、コンデンサは開放に近い状態になる。
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正解:×
周波数を高くするとXL=ωLは大きく(開放に近く)、XC=1/(ωC)は小さく(短絡に近く)なります。記述は逆です。周波数を十分に低くすると、コイルは短絡、コンデンサは開放に近くなります。
重要度:A 難易度:★☆☆
問6:抵抗R、誘導性リアクタンスXL、容量性リアクタンスXCの直列回路のインピーダンスの大きさは、√{R²+(XL−XC)²}である。
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正解:○
直列回路のインピーダンスはZ=R+j(XL−XC)で、大きさは√{R²+(XL−XC)²}です。コイルとコンデンサの電圧は逆位相なので、リアクタンスは差になります。
重要度:A 難易度:★★☆
問7:単相3線式回路で、中性線と両側の電圧線の間に、同じ抵抗値の抵抗負荷をそれぞれ接続したとき、中性線に流れる電流は0である。
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正解:○
中性線の電流は、両側の負荷電流の差(フェーザの差)になります。同じ電圧で同じ抵抗の負荷なら電流は等しく、差は0です。
五肢択一
重要度:A 難易度:★☆☆
問8:インダクタンス20mHのコイルの、周波数50Hzにおける誘導性リアクタンス〔Ω〕の値として、最も近いものはどれか。
- 12.57
- 6.28
- 3.14
- 1.00
- 0.16
【第8問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
XL=2πfL=2π×50×20×10⁻³=6.28Ω
1:誤り。4πを掛けた値です。
2:正しい。
3:誤り。2πではなくπを掛けた値です。
4:誤り。2πを掛け忘れた値(fL)です。
5:誤り。逆数の1/(ωL)です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問9:静電容量100μFのコンデンサの、周波数50Hzにおける容量性リアクタンス〔Ω〕の値として、最も近いものはどれか。
- 3.2
- 15.9
- 31.8
- 63.7
- 200.0
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
XC=1/(2πfC)=1/(2π×50×100×10⁻⁶)=1/0.0314≒31.8Ω
1:誤り。静電容量を1,000μFとした値です。
2:誤り。4πを掛けた値です。
3:正しい。
4:誤り。2πではなくπを掛けた値です。
5:誤り。2πを掛け忘れた値(1/(fC))です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問10:図のように、抵抗8Ω、誘導性リアクタンス10Ω、容量性リアクタンス4Ωの直列回路に、実効値100Vの正弦波交流電圧を加えた。回路に流れる電流の実効値〔A〕の値として、正しいものはどれか。
(回路の構成)交流電源(100V)に、抵抗R(8Ω)、誘導性リアクタンスXL(10Ω)のコイル、容量性リアクタンスXC(4Ω)のコンデンサが直列に接続されている。

- 4.55
- 6.20
- 7.45
- 10.00
- 12.50
【第10問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
Z=√{R²+(XL−XC)²}=√{8²+(10−4)²}=√100=10Ω
I=V/Z=100/10=10.0A
1:誤り。抵抗とリアクタンスを単純に足した値(22Ω)で割った値です。
2:誤り。リアクタンスを差ではなく和(14Ω)とした値です。
3:誤り。3つの値の2乗和の平方根(√180Ω)で割った値です。
4:正しい。
5:誤り。抵抗だけで割った値です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問11:図のように、抵抗30Ωと誘導性リアクタンス40Ωのコイルを並列に接続し、実効値120Vの正弦波交流電圧を加えた。電源から流れる電流の実効値〔A〕の値として、正しいものはどれか。
(回路の構成)交流電源(120V)に、抵抗R(30Ω)と誘導性リアクタンスXL(40Ω)のコイルが並列に接続されている。

- 1.0
- 1.7
- 2.4
- 5.0
- 7.0
【第11問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
抵抗の電流 IR=120/30=4A(電圧と同相)、コイルの電流 IL=120/40=3A(電圧より90°遅れ)
I=√(IR²+IL²)=√(16+9)=5.0A
1:誤り。2つの電流の差です。
2:誤り。抵抗とリアクタンスの和(70Ω)で割った値です。
3:誤り。直列回路(Z=√(30²+40²)=50Ω)として計算した値です。
4:正しい。
5:誤り。抵抗の電流4Aとコイルの電流3Aを単純に足した値です。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:抵抗3Ωと誘導性リアクタンス4Ωの直列回路で表されるコイルを、同じ周波数で等価な、抵抗Rpと誘導性リアクタンスXpの並列回路に置き換える。Rp〔Ω〕の値として、最も近いものはどれか。
- 8.33
- 6.25
- 5.00
- 3.00
- 1.71
【第12問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
直列回路のアドミタンス Y=1/(3+j4)=(3−j4)/25 = 3/25 − j4/25
並列回路では Y=1/Rp − j/Xp なので、Rp=25/3≒8.33Ω、Xp=25/4=6.25Ω(Rp=(r²+X²)/r)
1:正しい。
2:誤り。並列回路のリアクタンスXp=25/4です。
3:誤り。インピーダンスの大きさ√(3²+4²)です。
4:誤り。直列回路の抵抗をそのまま使った値です。
5:誤り。3Ωと4Ωの並列合成(積÷和)です。
重要度:A 難易度:★★☆
問13:ある1つの素子(抵抗・コイル・コンデンサのいずれか。理想的な素子とする)に v=100√2 sin(100πt)〔V〕の電圧を加えたところ、i=5√2 sin(100πt−π/2)〔A〕の電流が流れた。この素子の種類と値の組み合わせとして、正しいものはどれか。
- コイル、63.7mH
- コンデンサ、159μF
- コイル、20.0mH
- コンデンサ、63.7μF
- コイル、6.37mH
【第13問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
電流は電圧よりπ/2(90°)遅れているので、素子はコイルです。
リアクタンス X=100/5=20Ω、ω=100π rad/s より L=X/ω=20/(100π)≒0.0637H=63.7mH
1:正しい。
2:誤り。電流が90°進む場合(コンデンサ)として、C=1/(ωX)=1/(100π×20)≒159μFとした値です。電流は遅れているのでコイルです。
3:誤り。リアクタンス20ΩをそのままmHとした値です。
4:誤り。コンデンサではなく、値もコイルの値を流用しています。
5:誤り。値を1/10にした値です。
重要度:A 難易度:★★☆
問14:100/200Vの単相3線式回路で、一方の電圧線と中性線の間に10A、他方の電圧線と中性線の間に6Aの電流が流れる抵抗負荷を接続した。中性線に流れる電流〔A〕の値として、正しいものはどれか。ただし、電線のインピーダンスは無視する。
- 4.0
- 6.0
- 8.0
- 10.0
- 16.0
【第14問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
中性線では、両側の負荷電流が逆向きに流れます。抵抗負荷どうしで位相が同じなので、中性線の電流は差になります。
IN=10−6=4.0A
1:正しい。
2:誤り。小さい方の電流です。
3:誤り。両側の電流の平均です。
4:誤り。大きい方の電流です。
5:誤り。両側の電流の和です。
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