電験三種(第三種電気主任技術者) 理論 一問一答・五肢択一(全14問)|RLC回路のインピーダンスと電流

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電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、RLC回路のインピーダンスと電流の問題です(大分類:単相交流回路・重要度A)。一問一答7問 → 五肢択一7問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★☆☆

問1:コイルに加える正弦波交流の周波数を2倍にすると、コイルの誘導性リアクタンスは1/2倍になる。

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正解:×

誘導性リアクタンスはXL=ωL=2πfLで、周波数に比例します。周波数を2倍にすると2倍になります。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:コンデンサの容量性リアクタンスは、周波数に反比例する。

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正解:○

容量性リアクタンスはXC=1/(ωC)=1/(2πfC)で、周波数に反比例します。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:抵抗のない理想的なコイルに正弦波交流電圧を加えると、コイルに流れる電流は電圧より90°進む。

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正解:×

コイルの電流は電圧より90°遅れます(v=L di/dt)。電流が電圧より90°進むのはコンデンサです。


重要度:A 難易度:★☆☆

問4:理想的なコンデンサに正弦波交流電圧を加えると、コンデンサに流れる電流は電圧より90°進む。

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正解:○

コンデンサの電流はi=C dv/dtで、電圧より90°進みます。


重要度:A 難易度:★★☆

問5:理想的なコイルとコンデンサでは、加える交流の周波数を十分に高くすると、コイルは短絡に近い状態に、コンデンサは開放に近い状態になる。

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正解:×

周波数を高くするとXL=ωLは大きく(開放に近く)、XC=1/(ωC)は小さく(短絡に近く)なります。記述は逆です。周波数を十分に低くすると、コイルは短絡、コンデンサは開放に近くなります。


重要度:A 難易度:★☆☆

問6:抵抗R、誘導性リアクタンスXL、容量性リアクタンスXCの直列回路のインピーダンスの大きさは、√{R²+(XL−XC)²}である。

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正解:○

直列回路のインピーダンスはZ=R+j(XL−XC)で、大きさは√{R²+(XL−XC)²}です。コイルとコンデンサの電圧は逆位相なので、リアクタンスは差になります。


重要度:A 難易度:★★☆

問7:単相3線式回路で、中性線と両側の電圧線の間に、同じ抵抗値の抵抗負荷をそれぞれ接続したとき、中性線に流れる電流は0である。

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正解:○

中性線の電流は、両側の負荷電流の差(フェーザの差)になります。同じ電圧で同じ抵抗の負荷なら電流は等しく、差は0です。

五肢択一

重要度:A 難易度:★☆☆

問8:インダクタンス20mHのコイルの、周波数50Hzにおける誘導性リアクタンス〔Ω〕の値として、最も近いものはどれか。

  1. 12.57
  2. 6.28
  3. 3.14
  4. 1.00
  5. 0.16
【第8問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。

XL=2πfL=2π×50×20×10⁻³=6.28Ω

1:誤り。4πを掛けた値です。

2:正しい。

3:誤り。2πではなくπを掛けた値です。

4:誤り。2πを掛け忘れた値(fL)です。

5:誤り。逆数の1/(ωL)です。


重要度:A 難易度:★☆☆

問9:静電容量100μFのコンデンサの、周波数50Hzにおける容量性リアクタンス〔Ω〕の値として、最も近いものはどれか。

  1. 3.2
  2. 15.9
  3. 31.8
  4. 63.7
  5. 200.0
【第9問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

XC=1/(2πfC)=1/(2π×50×100×10⁻⁶)=1/0.0314≒31.8Ω

1:誤り。静電容量を1,000μFとした値です。

2:誤り。4πを掛けた値です。

3:正しい。

4:誤り。2πではなくπを掛けた値です。

5:誤り。2πを掛け忘れた値(1/(fC))です。


重要度:A 難易度:★☆☆

問10:図のように、抵抗8Ω、誘導性リアクタンス10Ω、容量性リアクタンス4Ωの直列回路に、実効値100Vの正弦波交流電圧を加えた。回路に流れる電流の実効値〔A〕の値として、正しいものはどれか。
(回路の構成)交流電源(100V)に、抵抗R(8Ω)、誘導性リアクタンスXL(10Ω)のコイル、容量性リアクタンスXC(4Ω)のコンデンサが直列に接続されている。

(回路の構成)交流電源(100V)に、抵抗R(8Ω)、誘導性リアクタンスXL(10Ω)のコイル、容量性リアクタンスXC(4Ω)のコンデンサが直列に接続されている。
  1. 4.55
  2. 6.20
  3. 7.45
  4. 10.00
  5. 12.50
【第10問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

Z=√{R²+(XL−XC)²}=√{8²+(10−4)²}=√100=10Ω

I=V/Z=100/10=10.0A

1:誤り。抵抗とリアクタンスを単純に足した値(22Ω)で割った値です。

2:誤り。リアクタンスを差ではなく和(14Ω)とした値です。

3:誤り。3つの値の2乗和の平方根(√180Ω)で割った値です。

4:正しい。

5:誤り。抵抗だけで割った値です。


重要度:A 難易度:★☆☆

問11:図のように、抵抗30Ωと誘導性リアクタンス40Ωのコイルを並列に接続し、実効値120Vの正弦波交流電圧を加えた。電源から流れる電流の実効値〔A〕の値として、正しいものはどれか。
(回路の構成)交流電源(120V)に、抵抗R(30Ω)と誘導性リアクタンスXL(40Ω)のコイルが並列に接続されている。

(回路の構成)交流電源(120V)に、抵抗R(30Ω)と誘導性リアクタンスXL(40Ω)のコイルが並列に接続されている。
  1. 1.0
  2. 1.7
  3. 2.4
  4. 5.0
  5. 7.0
【第11問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

抵抗の電流 IR=120/30=4A(電圧と同相)、コイルの電流 IL=120/40=3A(電圧より90°遅れ)

I=√(IR²+IL²)=√(16+9)=5.0A

1:誤り。2つの電流の差です。

2:誤り。抵抗とリアクタンスの和(70Ω)で割った値です。

3:誤り。直列回路(Z=√(30²+40²)=50Ω)として計算した値です。

4:正しい。

5:誤り。抵抗の電流4Aとコイルの電流3Aを単純に足した値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問12:抵抗3Ωと誘導性リアクタンス4Ωの直列回路で表されるコイルを、同じ周波数で等価な、抵抗Rpと誘導性リアクタンスXpの並列回路に置き換える。Rp〔Ω〕の値として、最も近いものはどれか。

  1. 8.33
  2. 6.25
  3. 5.00
  4. 3.00
  5. 1.71
【第12問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。

直列回路のアドミタンス Y=1/(3+j4)=(3−j4)/25 = 3/25 − j4/25

並列回路では Y=1/Rp − j/Xp なので、Rp=25/3≒8.33Ω、Xp=25/4=6.25Ω(Rp=(r²+X²)/r)

1:正しい。

2:誤り。並列回路のリアクタンスXp=25/4です。

3:誤り。インピーダンスの大きさ√(3²+4²)です。

4:誤り。直列回路の抵抗をそのまま使った値です。

5:誤り。3Ωと4Ωの並列合成(積÷和)です。


重要度:A 難易度:★★☆

問13:ある1つの素子(抵抗・コイル・コンデンサのいずれか。理想的な素子とする)に v=100√2 sin(100πt)〔V〕の電圧を加えたところ、i=5√2 sin(100πt−π/2)〔A〕の電流が流れた。この素子の種類と値の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. コイル、63.7mH
  2. コンデンサ、159μF
  3. コイル、20.0mH
  4. コンデンサ、63.7μF
  5. コイル、6.37mH
【第13問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。

電流は電圧よりπ/2(90°)遅れているので、素子はコイルです。

リアクタンス X=100/5=20Ω、ω=100π rad/s より L=X/ω=20/(100π)≒0.0637H=63.7mH

1:正しい。

2:誤り。電流が90°進む場合(コンデンサ)として、C=1/(ωX)=1/(100π×20)≒159μFとした値です。電流は遅れているのでコイルです。

3:誤り。リアクタンス20ΩをそのままmHとした値です。

4:誤り。コンデンサではなく、値もコイルの値を流用しています。

5:誤り。値を1/10にした値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問14:100/200Vの単相3線式回路で、一方の電圧線と中性線の間に10A、他方の電圧線と中性線の間に6Aの電流が流れる抵抗負荷を接続した。中性線に流れる電流〔A〕の値として、正しいものはどれか。ただし、電線のインピーダンスは無視する。

  1. 4.0
  2. 6.0
  3. 8.0
  4. 10.0
  5. 16.0
【第14問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。

中性線では、両側の負荷電流が逆向きに流れます。抵抗負荷どうしで位相が同じなので、中性線の電流は差になります。

IN=10−6=4.0A

1:正しい。

2:誤り。小さい方の電流です。

3:誤り。両側の電流の平均です。

4:誤り。大きい方の電流です。

5:誤り。両側の電流の和です。

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