社会保険労務士 労働安全衛生法 択一式(初級) 第58問〜第60問|総則・元方事業者等

重要度:B 論点:労働者死傷病報告

問58:労働者死傷病報告に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:休業日数が1日以上4日未満の場合には、四半期ごとに、その期間における最後の月の翌月末日までに報告することができる
  • B:休業日数の長短にかかわらず、すべて遅滞なく報告しなければならない
  • C:労働者死傷病報告は、書面による提出のみが認められている
【第58問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい(則97条2項)。【試験対策】死亡又は休業4日以上は「遅滞なく」報告、休業1日以上4日未満は四半期ごと(1〜3月、4〜6月、7〜9月、10〜12月の各期間の最後の月の翌月末日まで)に報告する。この「4日」の区切りが急所。2025年1月1日以後、報告は電子情報処理組織を使用して行うことが原則である。
・B:誤り。遅滞なく報告するのは死亡又は休業4日以上の場合であり、休業1日以上4日未満は四半期ごとの報告で足りる。
・C:誤り。2025年1月1日以後、労働者死傷病報告は電子情報処理組織を使用して行うことが原則であり、電子申請が困難な場合に、当分の間、書面による提出が認められている。


重要度:A 論点:元方事業者・特定元方事業者

問59:元方事業者及び特定元方事業者に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:元方事業者とは、数次の請負契約のうち最も後次の請負契約における請負人をいう
  • B:元方事業者とは、一の場所において行う事業の仕事の一部を請負人に請け負わせているもののうち、当該仕事を自ら行う注文者で最も先次の請負契約における注文者をいう
  • C:特定元方事業者とは、業種を問わず、元方事業者のうち常時50人以上の労働者を使用するものをいう
【第59問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:誤り。最も後次の請負人ではなく、仕事を自ら行う注文者のうち最も先次の請負契約における注文者である。
・B:正しい(法15条1項)。【試験対策】元方事業者=仕事を自ら行う注文者のうち最も先次の注文者。特定元方事業者=元方事業者のうち建設業又は造船業(特定事業)に属する事業を行うもの。関係請負人=当該請負人の請負契約の後次のすべての請負人。3つの用語の関係を整理する。
・C:誤り。特定元方事業者とは、元方事業者のうち特定事業(建設業又は造船業)に属する事業を行うものであり、業種による限定がある。


重要度:A 論点:指導・是正指示

問60:元方事業者の指導及び指示に関する記述として、正しいものはどれか。

  • A:元方事業者は、関係請負人が法令に違反していると認めるときであっても、是正のための指示を行うことはできない
  • B:元方事業者の是正指示に従うかどうかは、関係請負人の任意である
  • C:元方事業者は、関係請負人及び関係請負人に係る作業従事者が法令に違反しないよう必要な指導を行い、違反していると認めるときは是正のため必要な指示を行わなければならない
【第60問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:誤り。元方事業者は、法令違反があると認めるときは、是正のため必要な指示を行わなければならない(法29条2項)。
・B:誤り。指示を受けた関係請負人及びその作業従事者は、当該指示に従わなければならない(法29条3項)。
・C:正しい(法29条)。【試験対策】法29条は「指導→是正指示→指示の遵守」の三段階。令和8年4月1日施行の改正により、対象は関係請負人の労働者に限られず、一人親方等の個人事業者を含む「関係請負人に係る作業従事者」に拡張された。


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