共通前提:会計期間は×2年4月1日から×3年3月31日までである。月割計算による。日割計算は行わない。
共通語群(各問、この中から勘定科目を選ぶこと)
現金 / 普通預金 / 前払保険料 / 前払家賃 / 前払利息 / 前払金 / 保険料 / 支払家賃 / 支払利息
注意:決算整理では、決算日の翌日から契約終了までが前払分です。当期分と取り違えないでください。
重要度:A 難易度:初級 論点:支払時の処理(いったん全額を費用に)
問1(初級)
×2年9月1日 向こう1年分(×3年8月31日まで)の火災保険料 ¥42,000 を現金で支払った。本問では、支払時に全額を保険料として処理するものとする。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 保険料 | 42,000 | 現金 | 42,000 |
検算:借方 42,000 = 貸方 42,000 ✓
解説
- 取引の読み取り:本問では、問題文の指定どおり支払時に全額を保険料として処理します。
- 借方の理由:保険料(費用)の発生。本問では支払額の全額を費用にします。
- 貸方の理由:現金(資産)の減少。
- 注意したい科目:前払保険料。本問は「支払時に全額を保険料として処理する」と指定されているため、期中は保険料で処理し、決算で翌期分を前払保険料へ振り替えます(問3)。問題で別の処理方法が指定されている場合は、その指定を優先します。
- 使用科目:保険料/現金
重要度:A 難易度:初級 論点:決算整理仕訳の向き(調整額が与えられている場合)
問2(初級)
×3年3月31日 決算にあたり、支払家賃として処理済みの金額のうち、翌期分 ¥57,000 が含まれていることが判明した。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 前払家賃 | 57,000 | 支払家賃 | 57,000 |
検算:借方 57,000 = 貸方 57,000 ✓
解説
- 取引の読み取り:金額はすでに与えられているので、判断するのは向きだけです。
- 貸方の理由:翌期分を当期の費用から抜くので、支払家賃(費用)の減少です。
- 借方の理由:翌期に建物を使う権利が残っているので、前払家賃(資産)の増加です。
- 注意したい科目:前払金。前払金は商品を受け取る前に支払う手付金・内金などに使う科目であり、家賃の期間配分に使う前払家賃とは目的が異なります(C05-T06)。
- 使用科目:前払家賃/支払家賃
重要度:A 難易度:標準 論点:月割による前払分の算定と決算整理
問3(標準)
×3年3月31日 決算にあたり、問1で支払った保険料(×2年9月1日に向こう1年分 ¥42,000 を支払い、全額を保険料として処理している)について、前払分を月割で計上する。なお、保険料に関する取引はこの1件のみである。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 前払保険料 | 17,500 | 保険料 | 17,500 |
検算:借方 17,500 = 貸方 17,500 ✓
解説
手順1 月数を数える
“` ×2年9/1 支払い ────── ×3年3/31 決算 ────── ×3年8/31 契約終了 │← 当期分:9〜3月の7か月 →│← 前払分:4〜8月の5か月 →│ “`
- 当期分:9・10・11・12・1・2・3 の 7か月
- 前払分:4・5・6・7・8 の 5か月
- 月数の検算:7 + 5 = 12か月(契約期間と一致)✓
手順2 金額を求める
- 1か月分:42,000 ÷ 12か月 = ¥3,500
- 前払分:3,500 × 5か月 = ¥17,500
- 金額の検算:当期分 3,500 × 7 = 24,500 / 24,500 + 17,500 = 42,000(支払額と一致)✓
手順3 仕訳する
- 貸方の理由:翌期分を当期の費用から抜くので、保険料(費用)の減少。
- 借方の理由:翌期に保険のサービスを受ける権利なので、前払保険料(資産)の増加。
注意したい誤り
- 当期分 ¥24,500 を前払保険料にしてしまうこと。 動かすのは決算日の右側(翌期分)です。
- 借方と貸方を逆にすること。 借方に保険料を書くと、当期の費用がさらに増えてしまいます。
決算整理後の保険料:42,000 − 17,500 = ¥24,500(7か月分)
- 使用科目:前払保険料/保険料

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