情報セキュリティマネジメント プロジェクト・サービスマネジメント・システム監査 択一式(応用) 第6問〜第10問

重要度:B

問6:同じ業務アプリケーションの停止が毎週発生し、その都度、再起動によって一時的に復旧させている。ITサービスマネジメントの対応として、最も適切なものはどれか。

  • A:インシデントの記録は残すが、問題管理は開始せず再起動を続ける。
  • B:根本原因の分析を優先し、原因が判明するまで復旧の作業を行わない。
  • C:インシデント管理で復旧させつつ、問題管理で根本原因を究明する。
  • D:問題管理の記録は作成するが、暫定の回避策は利用部門へ知らせない。
【第6問:正解と解説】

正解:C

・A
記録だけでは根本原因が残り、停止の繰返しを止められない。

・B
復旧を遅らせると利用部門への影響が広がる。両者は並行して進める。

・C
正しい。迅速な回復(インシデント管理)と原因究明(問題管理)を並行させる。

・D
回避策の共有は影響の軽減に有効であり、利用部門へ速やかに周知する。


重要度:B

問7:運用担当者が本番サーバの設定を変更したいと考えている。変更管理のプロセスに沿った進め方として、最も適切なものはどれか。

  • A:変更要求を提出し、影響評価と承認を経てから計画に沿って実施する。
  • B:テストが完了しているため、承認を待たずに本番環境へ適用する。
  • C:緊急の変更として実施し、事後のレビューと記録の作成は省略する。
  • D:影響の評価は行うが、切戻しの手順を用意せずに変更を実施する。
【第7問:正解と解説】

正解:A

・A
正しい。変更要求を記録し、影響とリスクを評価して、必要なテスト及び承認を経て実施する。実施計画には、作業手順、周知、切戻し手順などを含め、実施後は結果をレビューして記録を更新する。こうした統制によって、無断変更や変更に伴う障害のリスクを低減する。

・B
テストの完了は承認の代わりにならない。影響の判断は承認の手続で行う。

・C
緊急の変更でも、事後のレビューと記録の作成は省略しない。

・D
切戻しの手順がなければ、問題が生じたときに元の状態へ戻せない。


重要度:B

問8:「インシデント管理」という用語は、ITサービスマネジメントと情報セキュリティの両方で使われる。両者の主目的の違いとして、最も適切なものはどれか。

  • A:両者は同じ枠組みの活動であり、対応の主眼も対象も共通している。
  • B:ITサービス側は攻撃への対処を、セキュリティ側は迅速な回復を主眼とする。
  • C:ITサービス側は記録だけを行い、セキュリティ側が実際の対応を担当する。
  • D:ITサービス側は早期回復を、セキュリティ側は検知・評価・封じ込め・復旧を主眼とする。
【第8問:正解と解説】

正解:D

・A
両者には重なる活動があり、同じ事象について連携する場合もあるが、目的、対象及び手順が全て共通する同一の枠組みではない。

・B
ITサービス側も攻撃に起因するサービス停止を扱う場合があり、情報セキュリティ側も復旧を扱う。攻撃対処と迅速な回復を単純に二分して割り当てる説明は適切でない。

・C
ITサービス側も受付・記録だけでなく、分類、優先順位付け、エスカレーション及び正常なサービスの回復を行う。実際の対応を情報セキュリティ側だけが担当するわけではない。

・D
正しい。ITサービスマネジメントのインシデント管理は、正常なサービスをできるだけ早く回復し、利用者や事業への悪影響を最小化することを主眼とする。情報セキュリティインシデント管理は、セキュリティ事象の検知、評価、封じ込め、根絶、復旧及び教訓の反映を通じて、情報セキュリティ上の被害を抑える。実務では両者が連携する場合がある。


重要度:B

問9:サービスマネジメントの「可用性管理」「サービス継続管理」と、情報セキュリティや事業継続の用語との対応の説明として、最も適切なものはどれか。

  • A:可用性管理は、情報のCIAでいう機密性を維持するための管理活動である。
  • B:可用性管理は利用できる状態を保つ活動、CIAの可用性は情報の特性である。
  • C:サービス継続管理は、事業全体を対象とするBCPと同じ範囲を対象とする。
  • D:CIAでいう可用性は、サービスの復旧目標を定めるための指標を指す用語である。
【第9問:正解と解説】

正解:B

・A
可用性管理が支えるのは利用できる状態であり、機密性ではない。

・B
正しい。サービス可用性管理は、合意したサービス時間や目標に対してサービスを利用できる状態を維持・改善する管理活動である。CIAの可用性は、認可された利用者が必要なときに情報及び関連資産へアクセスして利用できるという特性である。両者は関係するが、管理活動と情報セキュリティ特性という観点が異なる。

・C
サービス継続管理は、事業継続上の要求事項と整合させてITサービスの継続・復旧を管理する。BCPは人員、施設、供給者、業務手順などを含む事業全体を対象とするため、両者の対象範囲は同一ではない。

・D
CIAは情報の特性を示す基本概念であり、復旧目標の指標を指す用語ではない。


重要度:C

問10:サーバ室にUPS(無停電電源装置)を設置する主な目的はどれか。

  • A:サーバの処理能力を高めて、業務の処理時間を短縮すること
  • B:停電が続く間も、通常どおりの業務を継続できる電力を供給すること
  • C:停電や瞬断の際に電力を供給し、停止や切替えの時間を確保すること
  • D:落雷などの過電流を吸収して、建物全体の電気設備を保護すること
【第10問:正解と解説】

正解:C

・A
UPSは電源を保護する装置であり、処理能力には関係がない。

・B
UPSは設計されたバックアップ時間の範囲で電力を供給する装置であり、停電中の業務の継続を保証するものではない。

・C
正しい。安全な停止や非常用発電設備への切替えに必要な時間を確保する装置である。供給できる時間は容量、負荷、構成によって異なる。

・D
落雷などによって生じる雷サージ・過渡的な過電圧への対策は、SPD(サージ防護デバイス)などの役割である。サージ保護機能を備えたUPSもあるが、建物全体の電気設備を保護することはUPSの主目的ではない。


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