1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、粒度・塑性と土の分類の問題です(分野:工学基礎知識・重要度A)。一問一答10問 → 四肢択一6問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:土の粒径加積曲線の通過質量百分率は、その粒径より小さい粒子の累積質量割合を示す。
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正解:○
正解は○です。ある粒径の粒子だけの個数割合ではありません。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第3章(3)7・図3-5(冊子23・PDF24頁);鳥取大学 砂土の粒径加積曲線に関する実験式とその特徴 粒径加積曲線の軸と通過質量百分率の説明(冊子43・PDF3頁)。
難易度:★☆☆
問2:粒径加積曲線で粒径の軸を対数目盛とすると、0.01から0.1mmまでと、0.1から1mmまでの軸上の長さは等しい。
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正解:○
正解は○です。どちらも10倍の粒径比です。対数軸の同じ比は同じ間隔になります。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第3章(3)7・図3-5(冊子23・PDF24頁);鳥取大学 砂土の粒径加積曲線に関する実験式とその特徴 粒径加積曲線の軸と通過質量百分率の説明(冊子43・PDF3頁)。
難易度:★☆☆
問3:粒径加積曲線のD10とD60から求める均等係数はD10/D60である。
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正解:×
正解は×です。均等係数はD60/D10です。Dnはn%通過に対応する粒径です。
根拠:筑波大学 松島亘志 粒状体力学と土質力学の関連 実務のための土質力学(PDF52頁);鳥取大学 砂土の粒径加積曲線に関する実験式とその特徴 均等係数・曲率係数の定義(冊子47・PDF7頁)。
難易度:★☆☆
問4:液性限界と塑性限界を同じ百分率表示で用いると、塑性指数は液性限界から塑性限界を引いた数値で求める。
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正解:○
正解は○です。Ip=wL−wPです。小数と百分率を混ぜて引きません。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第6章(1)・図6-1(冊子34・PDF35頁);山口県中央部におけるAso-4・AT・K-Ah火山灰土の土質工学的性質 第4図、式2(冊子8・PDF6頁)。
難易度:★☆☆
問5:液性限界は、塑性状態と半固体状態を分ける含水比である。
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正解:×
正解は×です。液性限界は液体状態と塑性状態の境界です。塑性・半固体の境界は塑性限界です。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第6章(1)・図6-1(冊子34・PDF35頁);山口県中央部におけるAso-4・AT・K-Ah火山灰土の土質工学的性質 第4図、式2(冊子8・PDF6頁)。
難易度:★☆☆
問6:塑性限界は、塑性状態と半固体状態を分ける含水比である。
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正解:○
正解は○です。含水比低下で塑性体から半固体へ移る境界です。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第6章(1)・図6-1(冊子34・PDF35頁);山口県中央部におけるAso-4・AT・K-Ah火山灰土の土質工学的性質 第4図、式2(冊子8・PDF6頁)。
難易度:★★☆
問7:均等係数Cu=D60/D10を比較すると、D10が同じ二つの土でD60が大きい方のCuは大きい。
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正解:○
正解は○です。正の同じ分母で分子が増すためです。Cuだけで粒度分布の全形状が決まるという意味ではありません。
根拠:筑波大学 松島亘志 粒状体力学と土質力学の関連 実務のための土質力学(PDF52頁);鳥取大学 砂土の粒径加積曲線に関する実験式とその特徴 均等係数・曲率係数の定義(冊子47・PDF7頁)。
難易度:★☆☆
問8:公開資料で説明される落下法では、所定の溝が閉じるまでの落下回数25回に相当する含水比を液性限界として求める。
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正解:○
正解は○です。液性限界を求める落下法の原理です。公開2資料の25回という説明を照合しています。現行JISの試料調整や装置・溝の条件の全手順を問う問題ではありません。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第6章(2)1 液性限界(冊子36・PDF37頁);山口県中央部におけるAso-4・AT・K-Ah火山灰土の土質工学的性質 液性限界の落下回数25回の説明(冊子5・PDF3頁)。
難易度:★☆☆
問9:公開資料で説明されるひも法では、土をひも状にして直径3mmにしたときに切れ切れになる状態の含水比を塑性限界として求める。
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正解:○
正解は○です。塑性限界を求めるひも法の原理です。公開2資料の直径3mmという説明を照合しています。液性限界の落下回数25回と区別します。現行JISの全手順をこの説明だけから判断しません。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第6章(2)2 塑性限界(冊子36・PDF37頁);山口県中央部におけるAso-4・AT・K-Ah火山灰土の土質工学的性質 塑性限界の直径3mmの説明(冊子8・PDF6頁)。
難易度:★☆☆
問10:均等係数CuはD60/D10で表される。一般的な指標の読み方として、Cuの値が大きいほど、粒径の幅は広いことを表す。
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正解:○
正解は○です。Cuは粒度の広がりを表す指標です。ただし、Cuだけで粒径加積曲線全体の形や、土のあらゆる性能が決まるわけではありません。
根拠:
労働安全衛生総合研究所 災害調査報告2016-02:6.3.1.2、冊子6-43/PDF93
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/pdf/saigai_houkoku_2016_02.pdf
名城大学 小高研究室 土質力学I 配付資料No.1:配付資料No.1、PDF5、粒度分布から得られる指標
https://civil.meijo-u.ac.jp/lab/kodaka/lecture05/no01.pdf
四肢択一
難易度:★★☆
問11:日本統一土質分類として公開資料に示された粒径の区切り値について、礫/砂、砂/シルト、シルト/粘土の順で正しい組合せはどれか。境界値自体を問う。
- 75mm/2mm/75μm
- 2mm/75mm/5mm
- 2mm/75μm/5μm
- 2mm/20μm/2μm
【第11問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。2mm、0.075mm=75μm、0.005mm=5μmです。農学の土性分類と混同しません。ちょうど境界粒径の所属や現行JGSの全分類手順はこの問題に含めません。
根拠:筑波大学 松島亘志 粒状体力学と土質力学の関連 粒径による土の分類(PDF13頁);中部地方整備局 河川構造物設計要領 第1編総則 第4章設計一般 図4-4-1(冊子1-4-16・PDF16頁)。
1:誤り。区切りを別の粒径範囲へずらしています。
2:誤り。μmをmmと読み替えており、1000倍ずれます。
3:正しい。土木の体系の境界値です。
4:誤り。農学の別体系の区切りを混ぜています。
難易度:★☆☆
問12:Dnをn%通過に対応する粒径とする。曲率係数の定義として正しいものはどれか。
- D60/D10
- D30/(D10+D60)
- (D10D60)/D30²
- D30²/(D10D60)
【第12問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。正しい。分子はD30の二乗です。
根拠:筑波大学 松島亘志 粒状体力学と土質力学の関連 実務のための土質力学(PDF52頁);鳥取大学 砂土の粒径加積曲線に関する実験式とその特徴 均等係数・曲率係数の定義(冊子47・PDF7頁)。
1:誤り。これは均等係数です。
2:誤り。分母は積であり、和ではありません。
3:誤り。正しい定義の逆数です。
4:正しい。分子はD30の二乗です。
難易度:★★☆
問13:土のコンシステンシーの境界について、適当な記述のみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:含水比を減らすと液体、塑性体、半固体、固体という状態の順を考える。
イ:収縮限界は液体と塑性体の境界を示す。
ウ:収縮限界は半固体と固体の境界となる含水比である。
- ア・ウ
- ア・イ
- イ・ウ
- ア・イ・ウ
【第13問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。アは正しい。同じ土の含水状態の変化の順です。 イは誤り。その境界は液性限界です。 ウは正しい。収縮限界の定義です。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第6章(1)・図6-1(冊子34・PDF35頁);山口県中央部におけるAso-4・AT・K-Ah火山灰土の土質工学的性質 第4図、式2(冊子8・PDF6頁)。
1:正しい。アとウが適当です。
2:誤り。ウを欠き、誤ったイを含みます。
3:誤り。アを欠き、誤ったイを含みます。
4:誤り。イは適当ではありません。
難易度:★☆☆
問14:D10=0.08mm、D30=0.24mm、D60=0.72mmの土の曲率係数Cc=D30²/(D10D60)はどれか。端数処理は不要とする。
- 0.111
- 1
- 9
- 3
【第14問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。0.24²=0.0576mm²、0.08×0.72=0.0576mm²、比は1で無次元です。
根拠:筑波大学 松島亘志 粒状体力学と土質力学の関連 実務のための土質力学(PDF52頁);鳥取大学 砂土の粒径加積曲線に関する実験式とその特徴 均等係数・曲率係数の定義(冊子47・PDF7頁)。
1:誤り。均等係数の逆数に近い値です。
2:正しい。0.24²/(0.08×0.72)=1です。
3:誤り。D60/D10=9は均等係数です。
4:誤り。D30/D10=3で、曲率係数の式ではありません。
難易度:★☆☆
問15:液性限界56%、塑性限界24%の土の塑性指数を、同じ百分率表示の数値の差として求めるとどれか。端数処理は不要とする。
- 0.32
- 24
- 32
- 80
【第15問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。Ip=56−24=32です。百分率表示の数値差32(百分率ポイント)を用いる条件です。
根拠:三重大学 環境土壌学実験テキスト 第6章(1)・図6-1(冊子34・PDF35頁);山口県中央部におけるAso-4・AT・K-Ah火山灰土の土質工学的性質 第4図、式2(冊子8・PDF6頁)。
1:誤り。百分率の数値を小数へ換算した表示を混ぜています。
2:誤り。塑性限界自体を答えています。
3:正しい。56−24=32です。
4:誤り。二つの限界を加算しています。
難易度:★★☆
問16:土質材料の大分類を考える。高有機質土や人工材料は除き、細粒分含有率は測定済みとする。試料甲49.8%、試料乙50.0%の大分類の組合せはどれか。粒径境界上の粒子の測定操作や細分類は問わない。
- 甲:細粒土、乙:粗粒土。
- 甲:粗粒土、乙:細粒土。
- 両方とも粗粒土。
- 両方とも細粒土。
【第16問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。細粒分50%以上は細粒土、50%未満は粗粒土です。ちょうど50%の乙は細粒土になります。
根拠:名城大学 小高研究室 土質力学Ⅰ及び演習 配付資料No.1 (8)土の統一分類法 PDF6;中部地方整備局 河川構造物設計要領 第1編第4章 設計一般 4-4 2)、図4-4-2 PDF16/1-4-16。
1:誤り。50%境界の両側を逆にしています。
2:正しい。49.8%は50%未満、50.0%は50%以上です。
3:誤り。ちょうど50%の乙を粗粒土にはしません。
4:誤り。50%未満の甲は粗粒土です。