1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、流量・連続式とベルヌーイの定理の問題です(分野:工学基礎知識・重要度A)。一問一答7問 → 四肢択一12問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。
一問一答(○×)
難易度:★☆☆
問1:定常な非圧縮流で貯留量が変化しない流体系では、総流入流量と総流出流量が等しい。
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正解:○
正解は○です。密度一定の流れでは質量保存を体積流量の釣合いで表せます。
根拠:Rice大学OpenStax University Physics Vol.1 14.5 14.5 Flow rate and its relation to velocity/The equation of continuity;FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.2.2・式3.1(冊子3-2/PDF41頁)。
難易度:★☆☆
問2:正の流量が同じ2断面では、流積が小さい断面ほど平均流速が小さい。
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正解:×
正解は×です。v=Q/Aなので、同じ流量では流積が小さいほど流速が大きくなります。
根拠:Rice大学OpenStax University Physics Vol.1 14.5 14.5 Flow rate and its relation to velocity/The equation of continuity;FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.2.2・式3.1(冊子3-2/PDF41頁)。
難易度:★★☆
問3:定常な非圧縮管路流で、外部とのエネルギー授受がなく正の損失水頭が生じているとき、下流の全水頭は上流より小さい。
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正解:○
正解は○です。減少する量は全水頭です。圧力水頭だけの増減とは分けて考えます。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.2.3・式3.2・αと水頭3成分(PDF43〜44頁);USBR Water Measurement Manual 2章7・10、式2.13・2.19〜21(PDF13・15〜16頁)。
難易度:★★☆
問4:重力だけを受ける定常・非圧縮・非粘性流で、外部からのエネルギー付加がなければ、全水頭は同じ流線に沿って一定となる。
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正解:○
正解は○です。ベルヌーイの定理の対象条件です。異なる流線でも常に同じ定数であるという条件までは含みません。
根拠:Texas大学 Richard Fitzpatrick Fluid Mechanics Bernoulli’s Theorem 式4.7〜4.10、定常非粘性・非圧縮と流線の区別;Rice大学OpenStax University Physics Vol.1 14.6 14.6 Bernoulli’s equation/式14.16、frictionless incompressible。
難易度:★☆☆
問5:内径Dの円管が満流のとき、径深RはD/2である。
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正解:×
正解は×です。流積πD²/4を潤辺πDで除し、R=D/4です。半径D/2と区別します。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 4.3.1・式4.4(冊子4-5/PDF62頁);USBR Water Measurement Manual 2章11・式2.23(冊子2-10/PDF17頁)。
難易度:★★☆
問6:マニング式で流積・径深・正のエネルギー勾配が同じなら、粗度係数が大きいほど平均流速と流量が小さい。
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正解:○
正解は○です。同じ条件の式ではvはnに反比例し、Q=Avも小さくなります。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 4.3・4.3.1、SIのKu=1・式4.1(冊子4-3/PDF60頁);建設省 美しい山河を守る災害復旧基本方針 第5章5-5-2 マニングの平均流速・Rd=A/S・SI表記。
難易度:★☆☆
問7:一様な矩形開水路の断面平均モデルで、フルード数Frが1となる流れを限界流という。
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正解:○
正解は○です。Fr<1の常流とFr>1の射流を分ける境界です。水理水深d=A/Tを用い、径深Rとは区別します。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 4.3.5、冊子4-20/PDF77頁 Fr=1 critical;USBR Water Measurement Manual 2章12、冊子2-12/PDF19頁 critical flow と式2.26。
四肢択一
難易度:★☆☆
問8:定常・非圧縮で側方の流入流出がない管路の断面1・2について、平均流速v1・v2と流積A1・A2の関係として正しいものはどれか。
- A1v1²=A2v2²
- A1/v1=A2/v2
- A1v1=A2v2
- A1+v1=A2+v2
【第8問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。Q=Avの連続式からA1v1=A2v2です。
根拠:Rice大学OpenStax University Physics Vol.1 14.5 14.5 Flow rate and its relation to velocity/The equation of continuity;FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.2.2・式3.1(冊子3-2/PDF41頁)。
1:誤り。速度は二乗しません。
2:誤り。流量は流積と平均流速の積です。
3:正しい。体積流量を両断面で一致させます。
4:誤り。単位の異なる流積と速度を加えています。
難易度:★☆☆
問9:開水路の径深Rを求めるときの分母として正しいものはどれか。流積をAとする。
- 水路の流下方向の長さ
- 自由水面の幅だけ
- 流積Aそのもの
- 水と水路境界が接触する潤辺長
【第9問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。水と壁・底が接触する断面内の長さで流積を割ります。自由水面は潤辺へ加えません。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 4.3.1・式4.4(冊子4-5/PDF62頁);USBR Water Measurement Manual 2章11・式2.23(冊子2-10/PDF17頁)。
1:誤り。断面の境界の接触長を使います。
2:誤り。自由水面幅は水理水深の分母で、潤辺ではありません。
3:誤り。面積を面積で割る量は径深ではありません。
4:正しい。R=A/PでPは潤辺長です。
難易度:★★☆
問10:一様な矩形開水路の断面平均モデルで、適当な記述のみを全て挙げた組合せはどれか。
ア:Frの定義に使う水理水深は、流積を自由水面幅で除した値である。
イ:Fr<1の流れを常流という。
ウ:Fr>1の流れを常流という。
- ア・イ
- イ・ウ
- ア・ウ
- ア・イ・ウ
【第10問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。アは適当。矩形では通常の水深と等しく、径深とは違います。/イは適当。subcritical flowに対応します。/ウは不適当。Fr>1は射流です。
根拠:USBR Water Measurement Manual 2章11/12・式2.24〜2.26(PDF17〜19頁);FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 4.3.5・式4.16と流れの区別(冊子4-19〜20/PDF76〜77頁)。
1:正しい。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。矩形では通常の水深と等しく、径深とは違います。/イは適当。subcritical flowに対応します。/ウは不適当。Fr>1は射流です。
2:誤り。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。矩形では通常の水深と等しく、径深とは違います。/イは適当。subcritical flowに対応します。/ウは不適当。Fr>1は射流です。
3:誤り。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。矩形では通常の水深と等しく、径深とは違います。/イは適当。subcritical flowに対応します。/ウは不適当。Fr>1は射流です。
4:誤り。各記述の判定はア・イが適当です。アは適当。矩形では通常の水深と等しく、径深とは違います。/イは適当。subcritical flowに対応します。/ウは不適当。Fr>1は射流です。
難易度:★★☆
問11:Darcyの摩擦係数fを使う満流円管の摩擦損失式について、適当な記述はいくつあるか。
ア:f・平均流速・管径が同じなら、摩擦損失水頭は管長に比例する。
イ:f・平均流速・管長が同じなら、摩擦損失水頭は管径に比例する。
ウ:hf=f(L/D)v²/(2g)は、局部損失を含めた損失全体を自動的に表す。
- 0個
- 1個
- 2個
- 3個
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。アは適当。hfのLへの依存です。/イは不適当。この条件では管径に反比例します。/ウは不適当。この式は管摩擦分で、局部損失は別に扱います。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 7.3.1・式7.5、Darcy f(冊子7-6/PDF133頁);USBR Water Measurement Manual 2章16・式2.53、f及びD=4Rh(冊子2-19/PDF26頁);A独自のモデル・定義からの導出 式2.53をS=hf/Lについて解き、Rh=D/4を代入してhf=f(L/D)v²/(2g)を導出。。
1:誤り。各記述の判定はアが適当です。アは適当。hfのLへの依存です。/イは不適当。この条件では管径に反比例します。/ウは不適当。この式は管摩擦分で、局部損失は別に扱います。
2:正しい。各記述の判定はアが適当です。アは適当。hfのLへの依存です。/イは不適当。この条件では管径に反比例します。/ウは不適当。この式は管摩擦分で、局部損失は別に扱います。
3:誤り。各記述の判定はアが適当です。アは適当。hfのLへの依存です。/イは不適当。この条件では管径に反比例します。/ウは不適当。この式は管摩擦分で、局部損失は別に扱います。
4:誤り。各記述の判定はアが適当です。アは適当。hfのLへの依存です。/イは不適当。この条件では管径に反比例します。/ウは不適当。この式は管摩擦分で、局部損失は別に扱います。
難易度:★☆☆
問12:ある断面を通る体積流量0.06m³/s、流積0.03m²である。断面平均流速は何m/sか。端数処理は不要とする。
- 0.0018m/s
- 0.5m/s
- 2m/s
- 20m/s
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。v=Q/A=0.06/0.03=2m/sです。
根拠:Rice大学OpenStax University Physics Vol.1 14.5 14.5 Flow rate and its relation to velocity/The equation of continuity;FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.2.2・式3.1(冊子3-2/PDF41頁)。
1:誤り。QとAを掛けています。
2:誤り。A/Qを計算しています。
3:正しい。Q/Aです。
4:誤り。正しい値の10倍です。
難易度:★★☆
問13:同じ水が定常に流れ、側方流入流出のない満流円管の内径が、断面1で0.2m、断面2で0.1mである。平均流速比v2/v1はいくつか。密度は一定、端数処理は不要とする。
- 0.25
- 2
- 0.5
- 4
【第13問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。連続式よりv2/v1=A1/A2=(0.2/0.1)²=4です。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 円管面積式(冊子3-3/PDF42頁);Rice大学OpenStax University Physics Vol.1 14.5 14.5円形流積と連続式;Rice大学OpenStax University Physics Vol.1 14.5 14.5 Flow rate and its relation to velocity/The equation of continuity;FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.2.2・式3.1(冊子3-2/PDF41頁)。
1:誤り。面積比を逆にしています。
2:誤り。直径比だけを使い、面積の二乗関係を考慮していません。
3:誤り。直径比を逆にしています。
4:正しい。A1/A2=(0.2/0.1)²です。
難易度:★★☆
問14:定常な非圧縮流を断面平均・速度分布補正係数α=1で扱う。ある断面の標高z=2m、ゲージ圧p=30kPa、平均流速v=4m/sとする。同じ圧力・標高基準の全水頭は何mか。ρ=1000kg/m³、g=10m/s²、1kPa=1000Pa、端数処理は不要とする。
- 5.8m
- 5.0m
- 3.8m
- 8.2m
【第14問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。圧力水頭=30000/(1000×10)=3m、速度水頭=4²/(2×10)=0.8m、H=2+3+0.8=5.8mです。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.2.3・式3.2・αと水頭3成分(PDF43〜44頁);USBR Water Measurement Manual 2章7・10、式2.13・2.19〜21(PDF13・15〜16頁)。
1:正しい。2+3+0.8です。
2:誤り。速度水頭を除いています。
3:誤り。位置水頭を除いています。
4:誤り。速度水頭はv²/(2g)=0.8mです。
難易度:★★☆
問15:大気に開いた大水槽から、大気中へ小孔を通して流出する。水面と孔中心の高低差h=0.8m、水面の流速と損失は無視する。g=10m/s²とした理論流速は何m/sか。端数処理は不要とする。
- 8m/s
- 4m/s
- 16m/s
- 2m/s
【第15問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。v=√(2gh)=√(2×10×0.8)=4m/sです。
根拠:Texas大学 Richard Fitzpatrick Fluid Mechanics Flow Through an Orifice 式4.11〜4.15、大水槽・大気流出の条件;USBR Water Measurement Manual 2章7・8、式2.12〜2.14(PDF12〜13頁)。
1:誤り。ghの値を速度としています。
2:正しい。√(2×10×0.8)=√16です。
3:誤り。2ghの平方根を取っていません。
4:誤り。正しい値の半分です。
難易度:★★☆
問16:大気開放の大水槽から小孔を通して大気中へ自由流出する。孔面積a=0.005m²、水面と孔中心の高低差h=5m、与条件に対する流量係数C=0.6、水面流速は無視する。g=10m/s²とし、流量は何m³/sか。端数処理は不要とする。
- 0.3m³/s
- 0.05m³/s
- 0.03m³/s
- 0.003m³/s
【第16問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。Q=C a√(2gh)=0.6×0.005×√(2×10×5)=0.03m³/sです。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 3.3.2・式3.10(冊子3-17/PDF56頁);USBR Water Measurement Manual 2章8理論流量(PDF13頁)、2章14/15の流量係数・式2.48(PDF23〜25頁);A独自のモデル・定義からの導出 収縮のみの式2.15を一般流量係数と同一視しない。Q/Q理論=Cの定義に統一。。
1:誤り。正しい値の10倍です。
2:誤り。流量係数を掛けていません。
3:正しい。0.6×0.005×√100です。
4:誤り。正しい値の10分の1です。
難易度:★★☆
問17:定常等流をSIのマニング式で計算する。粗度係数n=0.025、径深R=1m、エネルギー勾配I=0.0004とした平均流速は何m/sか。端数処理は不要とする。
- 0.08m/s
- 0.016m/s
- 8m/s
- 0.8m/s
【第17問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。v=(1/n)R^(2/3)I^(1/2)=40×1×0.02=0.8m/sです。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 4.3・4.3.1、SIのKu=1・式4.1(冊子4-3/PDF60頁);建設省 美しい山河を守る災害復旧基本方針 第5章5-5-2 マニングの平均流速・Rd=A/S・SI表記。
1:誤り。正しい値の10分の1です。
2:誤り。勾配Iの平方根を取っていません。
3:誤り。正しい値の10倍です。
4:正しい。(1/0.025)×1×0.02です。
難易度:★★☆
問18:一様な矩形開水路の流積A=1.8m²、自由水面幅T=2m、断面平均流速v=6m/sとする。水理水深d=A/Tを用い、g=10m/s²としたフルード数はいくつか。端数処理は不要とする。
- 2
- 3
- 0.5
- 6
【第18問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。d=1.8/2=0.9m、Fr=6/√(10×0.9)=6/3=2です。
根拠:USBR Water Measurement Manual 2章11/12・式2.24〜2.26(PDF17〜19頁);FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 4.3.5・式4.16と流れの区別(冊子4-19〜20/PDF76〜77頁)。
1:正しい。d=0.9m、6/√9です。
2:誤り。水理水深の計算と平方根を含む定義を満たしません。
3:誤り。定義の速度比を逆にしています。
4:誤り。流速の数値だけを使っています。
難易度:★★☆
問19:内径D=0.2mの満流円管で、Darcyの管摩擦係数f=0.02、管長L=40m、平均流速v=2m/s、g=10m/s²とする。管摩擦損失水頭hfは何mか。局部損失は対象外、端数処理は不要とする。
- 0.08m
- 0.8m
- 8m
- 0.004m
【第19問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。hf=f(L/D)v²/(2g)=0.02×200×0.2=0.8mです。
根拠:FHWA HDS4 Introduction to Highway Hydraulics 7.3.1・式7.5、Darcy f(冊子7-6/PDF133頁);USBR Water Measurement Manual 2章16・式2.53、f及びD=4Rh(冊子2-19/PDF26頁);A独自のモデル・定義からの導出 式2.53をS=hf/Lについて解き、Rh=D/4を代入してhf=f(L/D)v²/(2g)を導出。。
1:誤り。正しい損失の10分の1です。
2:正しい。0.02×(40/0.2)×(2²/20)です。
3:誤り。正しい損失の10倍です。
4:誤り。L/Dの比を反映していません。