測量士補|レベルの点検調整・視準線検査

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「レベルの点検調整・視準線検査」の問題集です。一問一答4問、五肢択一6問。各問題の「正解・解説を見る」を開いて答えを確認してください。

このページの略称:準則=作業規程の準則(国土交通省告示)

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★1

問1 ○×

水準観測に使う機器の点検調整は、観測着手前に行います。

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正解:○

正しいです。第63条第2項の着手前点検です。期間中の点検とは別に必要です。
根拠:作業規程の準則 第63条第1・2項の表(PDF p.32〜33) [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版)

重要度:A 難易度:★1

問2 ○×

準則第63条は、観測期間中おおむね10日ごとの点検調整を、3級水準測量だけに定めています。

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正解:×

誤りです。明文の対象は1級及び2級水準測量です。適宜点検する一般原則は他の級にもあります。
根拠:作業規程の準則 第63条第1・2項 [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版)

重要度:A 難易度:★1

問3 ○×

自動レベルでは円形気泡管を点検すれば、コンペンセータの点検も完了したことになります。

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正解:×

誤りです。円形気泡管、視準線、コンペンセータは別の点検対象です。
根拠:作業規程の準則 第63条第2項第二号 [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版)

重要度:A 難易度:★1

問4 ○×

円形気泡管の点検と視準線の点検は、異なる機器の状態を確認する作業です。

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正解:○

正しいです。整準状態と視準線の水平性を別々に点検します。
根拠:作業規程の準則 第63条第2項第一・二号 [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版);計算で検証:異なる幾何要素の点検

五肢択一

重要度:A 難易度:★3

問5 正しいもの

図はA・B・M・Pの平面上の位置関係だけを示す模式図です。鉛直な標尺A・Bは水平距離40 m離れています。Mの距離はAまで20 m、Bまで20 m、読定はA1.450 m、B0.850 mでした。Pの距離はAまで5 m、Bまで35 m、読定はA1.444 m、B0.838 mでした。MとPで器械高は異なり得ますが、視準線傾きeは共通とし、その他の誤差はないものとします。上向きeを正、読定誤差をe×距離と定義します。
視準線の傾きeを求めてください。単位はmm/m、最後に0.01 mm/m位へ四捨五入します。

二位置検査の平面模式図。標尺AとBの距離40 m、中間Mは各20 m、PはA5 m・B35 m。M読定はA1.450 m・B0.850 m、P読定はA1.444 m・B0.838 m。
  1. +0.20
  2. −0.15
  3. −0.20
  4. −0.17
  5. −0.40
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正解:3

正解は3です。中間位置から真高低差h=1.450−0.850=0.600 m。不等距離位置の差は1.444−0.838=0.606 m。e=(0.606−0.600)/(5−35)=−0.0002 m/m=−0.20 mm/m。近距離5 mの側にも誤差があります。
根拠:計算で検証:水平視準からの直線読定モデル
計算で検証:二位置の観測差の連立消去
計算で検証:直線の傾きと小角近似
計算で検証:eDAの非ゼロ例

選択肢1:誤りです。距離差の符号を逆にしています。
選択肢2:誤りです。距離差30 mではなく標尺間距離40 mで割っています。
選択肢3:正しいです。読定差の差6 mmを−30 mで割ります。
選択肢4:誤りです。近側を無誤差とし、遠側距離35 mだけで割った−6/35を丸めています。
選択肢5:誤りです。距離差をさらに2で割って−15 mとしています。

重要度:A 難易度:★3

問6 正しいもの

図はA・B・M・Pの平面上の位置関係だけを示す模式図です。鉛直な標尺A・Bは水平距離40 m離れています。Mの距離はAまで20 m、Bまで20 m、読定はA1.450 m、B0.850 mでした。Pの距離はAまで5 m、Bまで35 m、読定はA1.444 m、B0.838 mでした。MとPで器械高は異なり得ますが、視準線傾きeは共通とし、その他の誤差はないものとします。上向きeを正、読定誤差をe×距離と定義します。
Pの器械高を変えず、視準線だけを水平にしたモデルのA・Bの正しい読定値の組を選んでください。近距離側の誤差も補正し、0.001 m位で示します。

二位置検査の平面模式図。標尺AとBの距離40 m、中間Mは各20 m、PはA5 m・B35 m。M読定はA1.450 m・B0.850 m、P読定はA1.444 m・B0.838 m。
  1. A=1.445 m、B=0.845 m
  2. A=1.444 m、B=0.844 m
  3. A=1.443 m、B=0.831 m
  4. A=1.445 m、B=0.838 m
  5. A=1.450 m、B=0.850 m
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正解:1

正解は1です。e=−0.0002 m/m。Aの正しい読定=1.444−e×5=1.445 m、B=0.838−e×35=0.845 m。差0.600 mも中間位置の高低差と一致します。機械の調整ねじ操作を問うものではありません。
根拠:計算で検証:水平視準からの直線読定モデル
計算で検証:二位置の観測差の連立消去
計算で検証:観測式からの逆算
計算で検証:eDAの非ゼロ例

選択肢1:正しいです。Aの−1 mm、Bの−7 mmの読定誤差をそれぞれ除きます。
選択肢2:誤りです。近距離側Aを無誤差とみなしています。差は合っても両読定が1 mmずれます。
選択肢3:誤りです。各側の補正を逆方向に加えています。
選択肢4:誤りです。遠距離側Bの補正が欠けています。
選択肢5:誤りです。器械高が異なり得るMの読定値をそのままPへ流用しています。

重要度:A 難易度:★2

問7 組み合わせ

準則と国土地理院の機器説明について、正しい記述の組を選んでください。
ア:1・2級水準測量では、着手前のほか観測期間中おおむね10日ごとに点検調整します。
イ:点検調整結果を、水準測量作業用電卓又は観測手簿に記録します。
ウ:電子レベルは電子画像処理による自動読取機構を備え、バーコード標尺による読定に使われます。
エ:自動・電子レベルではコンペンセータを点検対象から除外します。

  1. ア・エ
  2. イ・ウ・エ
  3. ア・イ
  4. ア・イ・ウ・エ
  5. ア・イ・ウ
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正解:5

正解は5です。ア・イ・ウは正しく、エは誤りです。コンペンセータも別に点検します。点検時期、記録、読取機構を混同しません。
根拠:作業規程の準則 第63条第1・2項 [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版)
作業規程の準則 第63条第2項 [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版);準則 付録2 公共測量における測量機器の現場試験の基準 6及び7-1 [https://www.gsi.go.jp/common/000258736.pdf](令和7年3月31日改正版)
準則 別表1 測量機器級別性能分類表 4(3)電子レベル・5水準標尺(PDF p.2〜3) [https://www.gsi.go.jp/common/000258743.pdf](令和7年3月31日改正版);国土地理院 水準点の測量 標尺及び標尺台 [https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/suijun-survey.html](確認日時点の公開資料)
作業規程の準則 第63条第2項第二号 [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版)

選択肢1:誤りです。エは誤りで、イ・ウも正しいです。
選択肢2:誤りです。エを除き、アを加えます。
選択肢3:誤りです。ウも正しいです。
選択肢4:誤りです。エを含めています。
選択肢5:正しいです。時期、記録、電子読定の3記述です。

重要度:A 難易度:★2

問8 正しいもの

視準線の傾きにより、水平距離40 mの標尺読定に+2.0 mmの誤差が現れました。器械高は安定し、他の誤差はありません。読定誤差=e×距離、上向きeを正とし、小角近似で傾きを角秒へ換算してください。1 rad=206265″とし、最後に0.1″位へ四捨五入します。

  1. −10.3″
  2. +10.3″
  3. +10313.3″
  4. +0.0″
  5. +16501.2″
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正解:2

正解は2です。e=0.002/40=0.00005 m/m。θ≈e rad=0.00005×206265=+10.31325″→+10.3″です。mmからmへの換算を行います。
根拠:計算で検証:直線の傾きと小角近似
計算で検証:ρ″の定義と単位換算

選択肢1:誤りです。読定誤差が正なので傾きも正です。
選択肢2:正しいです。無次元の傾きをラジアンとみなし角秒へ換算します。
選択肢3:誤りです。2.0 mmを2.0 mとして計算し、1000倍になっています。
選択肢4:誤りです。ラジアン0.00005の数値を角秒の数値として丸めています。
選択肢5:誤りです。2.0 mmを0.002 mへ換算した後、距離40 mで割らず、距離を掛けて角秒換算しています。

重要度:A 難易度:★2

問9 正しいもの

後視距離10 m・読定2.000 m、前視距離30 m・読定1.000 mでした。上向き視準線傾きe=+0.10 mm/m、読定誤差=e×距離とします。器械高・鉛直標尺は安定、他の誤差はありません。近距離側も含めて視準線誤差を除いた高低差を求めてください。最後に0.001 m位で示します。

  1. +0.998 m
  2. +1.000 m
  3. +1.003 m
  4. +1.002 m
  5. +1.004 m
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正解:4

正解は4です。後視の正しい読定2.000−0.001=1.999 m、前視1.000−0.003=0.997 m。高低差=1.999−0.997=+1.002 mです。
根拠:計算で検証:観測式からの逆算
計算で検証:eDAの非ゼロ例

選択肢1:誤りです。距離差で得る誤差−2 mmを逆向きに補正しています。
選択肢2:誤りです。視準線誤差を補正していません。
選択肢3:誤りです。後視10 mを無誤差とし、前視3 mmだけを補正しています。
選択肢4:正しいです。両読定の誤差を除いて差をとります。
選択肢5:誤りです。距離差20 mではなく距離和40 mで補正しています。

重要度:A 難易度:★2

問10 正しいもの

令和7年版準則第63条の、観測による視準線誤差の点検調整における読定単位と許容範囲について、正しい組を選んでください。各組は「読定単位/許容範囲」、単位は全てmmで、1級・2級・3級はレベルの級別です。本観測時の標尺目盛の読定単位とは区別します。

  1. 1級=0.01/0.3、2級=0.01/0.3、3級=1/3
  2. 1級=0.01/0.3、2級=0.1/0.3、3級=0.1/3
  3. 1級=0.01/0.3、2級=0.1/0.3、3級=1/3
  4. 1級=0.01/3、2級=0.1/3、3級=1/3
  5. 1級=0.1/0.3、2級=0.1/0.3、3級=1/0.3
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正解:3

正解は3です。準則第63条第1項の表では、1級レベルは0.01 mm/0.3 mm、2級は0.1 mm/0.3 mm、3級は1 mm/3 mmが標準です。読定単位と許容範囲、レベルの級別と水準測量の級別を区別します。
根拠:作業規程の準則 第63条第1・2項の表(PDF p.32〜33) [https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf](令和7年3月31日改正版)

選択肢1:誤りです。2級レベルの読定単位は0.1 mmで、0.01 mmは1級の値です。
選択肢2:誤りです。3級レベルの読定単位は1 mmで、0.1 mmは2級の値です。
選択肢3:正しいです。読定単位は0.01、0.1、1 mm、許容範囲は0.3、0.3、3 mmです。
選択肢4:誤りです。1・2級レベルの許容範囲は0.3 mmで、3 mmは3級の値です。
選択肢5:誤りです。1級の読定単位は0.01 mm、3級の許容範囲は3 mmです。0.1 mmは1級水準測量の本観測の読定単位との取り違えです。


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