電験三種(第三種電気主任技術者) 理論 一問一答・五肢択一(全14問)|キルヒホッフの法則と回路網

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電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、キルヒホッフの法則と回路網の問題です(大分類:直流回路・重要度A)。一問一答7問 → 五肢択一7問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★☆☆

問1:回路の任意の節点に流れ込む電流の和は、その節点から流れ出る電流の和に等しい。

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正解:○

キルヒホッフの電流則(第1法則)です。電荷は節点にたまったり消えたりしない(電荷保存)ため、流入と流出の和は等しくなります。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:キルヒホッフの電圧則は、回路の1つの節点について、流れ込む電流と流れ出る電流の関係を表したものである。

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正解:×

節点の電流の関係を表すのは電流則(第1法則)です。電圧則(第2法則)は、任意の閉回路を一巡したとき、起電力の和が電圧降下の和に等しいことを表します。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:キルヒホッフの法則で枝電流を求めたとき、ある枝電流の答えが負の値になった場合、その電流は仮定した向きと逆向きに流れている。

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正解:○

枝電流の向きは計算の前に仮定します。答えが負になったときは、実際の電流が仮定と逆向きに流れていることを表します。仮定をやり直す必要はありません。


重要度:A 難易度:★☆☆

問4:重ね合わせの理で、1つの電源だけによる電流を求めるときは、ほかの電圧源を開放(取り外して切り離す)して計算する。

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正解:×

重ね合わせの理では、考えない電圧源は短絡(起電力を0にし、内部抵抗だけ残す)、考えない電流源は開放にして、電源ごとの電流を求めて加え合わせます。


重要度:A 難易度:★★☆

問5:抵抗と電流源だけからなる回路に節点電位法を用いる場合、1つの節点を電位の基準とし、残りの節点の電位を未知数とするので、節点の数がn個の回路では(n−1)個の方程式を立てればよい。

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正解:○

基準とした節点の電位は0なので、未知数は残りの(n−1)個の節点電位です。各節点で電流則を立てると(n−1)個の方程式になります。


重要度:A 難易度:★★☆

問6:網目電流法で、隣り合う2つの網目が共有する枝に流れる電流は、2つの網目電流の和で表される(2つの網目電流は同じ回転の向きに仮定する)。

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正解:×

網目電流を同じ回転の向き(例えば両方とも時計回り)に仮定すると、共有する枝では2つの網目電流が逆向きに通るため、その枝の電流は2つの網目電流の差になります。


重要度:A 難易度:★☆☆

問7:抵抗だけからなる閉回路(電池や電流源などの電源を含まない閉回路)では、閉回路に沿って一巡したときの各抵抗の電圧降下(向きを考えた代数和)は0になる。

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正解:○

電圧則で、閉回路に起電力がないので、電圧降下の代数和も0になります。電位は一巡すると元の値に戻るためです。(電流源を含む閉回路では、電流源の端子電圧も含めて考える必要があります)

五肢択一

重要度:A 難易度:★★☆

問8:図の回路で、抵抗R3に流れる電流I3〔A〕の値として、最も近いものはどれか。電池の内部抵抗は無視する。
(回路の構成)起電力E1=12Vの電池と抵抗R1=2Ω、起電力E2=6Vの電池と抵抗R2=3Ωがそれぞれ直列になって点aと点bの間に並列に接続され、点aと点bの間には抵抗R3=6Ωが接続されている。電池はどちらも+側が点a側である。

(回路の構成)起電力E1=12Vの電池と抵抗R1=2Ω、起電力E2=6Vの電池と抵抗R2=3Ωがそれぞれ直列になって点aと点bの間に並列に接続され、点aと点bの間には抵抗R3=6Ωが接続されている。電池はどちらも+側が点a側である。
  1. 1.00
  2. 1.33
  3. 1.50
  4. 1.64
  5. 2.00
【第8問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。

点bを電位の基準(0V)とし、点aの電位をVaとして、点aで電流則を立てます。

(12−Va)/2+(6−Va)/3=Va/6

両辺を6倍すると、3(12−Va)+2(6−Va)=Va より 48=6Va、Va=8V

I3=Va/R3=8/6≒1.33A

(R1の電流はE1の+側から点aへ向かう向きに(12−8)/2=2Aです。R2の電流は、E2の+側から点aへ向かう向きを正とすると(6−8)/3≒−0.67Aで、実際には点aからE2の+側へ0.67Aが流れ、E2は充電されます)

1:誤り。E2を無視して(短絡して)計算した値です。

2:正しい。

3:誤り。R2とE2の枝を無視し、E1・R1・R3だけの直列回路として計算した値です。

4:誤り。2つの電池の起電力を足し、R1・R2・R3をすべて直列とみなして計算した値です。

5:誤り。R1に流れる電流です。


重要度:A 難易度:★★☆

問9:図の回路で、抵抗R3の端子電圧〔V〕の値として、正しいものはどれか。電池の内部抵抗は無視する。
(回路の構成)起電力E1=10Vの電池と抵抗R1=5Ω、起電力E2=20Vの電池と抵抗R2=10Ωがそれぞれ直列になって点aと点bの間に並列に接続され、点aと点bの間には抵抗R3=10Ωが接続されている。電池はどちらも+側が点a側である。

(回路の構成)起電力E1=10Vの電池と抵抗R1=5Ω、起電力E2=20Vの電池と抵抗R2=10Ωがそれぞれ直列になって点aと点bの間に並列に接続され、点aと点bの間には抵抗R3=10Ωが接続されている。電池はどちらも+側が点a側である。
  1. 5.0
  2. 10.0
  3. 15.0
  4. 20.0
  5. 30.0
【第9問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。

点bを基準とし、点aの電位をVaとして電流則を立てます。

(10−Va)/5+(20−Va)/10=Va/10

両辺を10倍すると、2(10−Va)+(20−Va)=Va より 40=4Va、Va=10.0V

(このときR1の電流は(10−10)/5=0Aです。重ね合わせの理でも、E1だけのとき5V、E2だけのとき5Vで、和は10Vになります)

1:誤り。一方の電池だけを考えた電圧(E1だけでもE2だけでも5V)で、もう一方の電池の分を加え忘れた値です。

2:正しい。

3:誤り。2つの起電力の平均値です。

4:誤り。E2の起電力そのものです。

5:誤り。2つの起電力の和です。


重要度:A 難易度:★★☆

問10:図の回路で、電池から流れ出る電流が3Aであった。抵抗Rx〔Ω〕の値として、正しいものはどれか。電池の内部抵抗は無視する。
(回路の構成)起電力E=12Vの電池に抵抗R1=2Ωが直列に接続され、その先に抵抗R2=6Ωと抵抗Rxが並列に接続されている。

(回路の構成)起電力E=12Vの電池に抵抗R1=2Ωが直列に接続され、その先に抵抗R2=6Ωと抵抗Rxが並列に接続されている。
  1. 12.0
  2. 6.0
  3. 4.0
  4. 3.0
  5. 2.0
【第10問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

全体の合成抵抗=12/3=4Ω、並列部分の合成抵抗=4−2=2Ω

1/2=1/6+1/Rx より 1/Rx=1/2−1/6=1/3、Rx=3.0Ω

(確認:並列部分の電圧は3×2=6V、R2の電流1A、Rxの電流2Aで合計3A)

1:誤り。並列部分の電圧を電源電圧12Vとし、R2の電流2Aを引いたRxの電流1Aで割った値です。

2:誤り。R2と同じ値とした誤りです。

3:誤り。回路全体の合成抵抗(12/3)の値です。

4:正しい。

5:誤り。並列部分の合成抵抗(12/3−2)の値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問11:図の回路で、スイッチSを開いているとき電池から流れ出る電流は2A、Sを閉じると3Aになった。抵抗Rx〔Ω〕の値として、正しいものはどれか。電池の内部抵抗は無視する。
(回路の構成)起電力E=12Vの電池に、抵抗R1=2ΩとR2=4Ωが直列に接続されている。R2の両端には、スイッチSと抵抗Rxを直列にしたものが接続されている(Sを閉じるとRxがR2に並列になる)。

(回路の構成)起電力E=12Vの電池に、抵抗R1=2ΩとR2=4Ωが直列に接続されている。R2の両端には、スイッチSと抵抗Rxを直列にしたものが接続されている(Sを閉じるとRxがR2に並列になる)。
  1. 2.00
  2. 4.00
  3. 6.00
  4. 8.00
  5. 12.00
【第11問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。

Sを閉じたときの合成抵抗=12/3=4Ω、R2とRxの並列部分=4−2=2Ω

1/2=1/4+1/Rx より 1/Rx=1/4、Rx=4.0Ω

(Sを開いたとき:12/(2+4)=2A で条件と一致します)

1:誤り。Sを閉じたときの並列部分の合成抵抗(4−2)の値です。

2:正しい。

3:誤り。Sを開いたときの合成抵抗(12/2)の値です。

4:誤り。Sを閉じてもR2の電流が2Aのままとし、R2の電圧8Vを電流の増加分1Aで割った値です。

5:誤り。電源電圧12Vを電流の増加分1Aで割った値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問12:回路網の計算方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 重ね合わせの理では、考えない電流源は短絡し、考えない電圧源は開放して計算する。
  2. キルヒホッフの電流則は、電荷が節点にたまらないこと(電荷の保存)にもとづいている。
  3. キルヒホッフの電圧則では、閉回路を一巡したときの起電力の和が電圧降下の和に等しい。
  4. 仮定した向きで計算した枝電流が負の値になったときは、その枝の電流は仮定と逆向きに流れている。
  5. 節点電位法では、基準とした節点以外の節点の電位を未知数として、電流則で方程式を立てる。
【第12問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。

1:誤り。逆です。考えない電圧源は短絡(起電力を0)、考えない電流源は開放(電流を0)にします。

2:正しい。電流則(第1法則)は電荷保存則にもとづきます。

3:正しい。電圧則(第2法則)の内容です。

4:正しい。負の値は、実際の向きが仮定と逆であることを表します。

5:正しい。節点電位法の手順です。


重要度:A 難易度:★☆☆

問13:ある節点に3本の導線がつながっている。導線1からは4Aが流れ込み、導線2からは、流れ込む向きを正として−1Aの電流が流れている。導線3から流れ出る電流〔A〕の値として、正しいものはどれか。

  1. −5.0
  2. −3.0
  3. 1.0
  4. 3.0
  5. 5.0
【第13問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

導線2の電流は流れ込む向きに−1A、つまり実際には1Aが流れ出ています。

電流則より、流れ込む電流の和=流れ出る電流の和なので、

4+(−1)=I3、I3=3.0A

1:誤り。符号を無視したうえで向きも取り違えた値です。

2:誤り。流れ込む向きと流れ出る向きを取り違えた値です。

3:誤り。導線2の電流の大きさだけを答えた値です。

4:正しい。

5:誤り。導線2の電流の符号を無視して、4+1とした値です。


重要度:A 難易度:★★☆

問14:図の回路で、抵抗R2の端子電圧〔V〕の値として、正しいものはどれか。電池の内部抵抗は無視する。
(回路の構成)起電力E=12Vの電池の+側から抵抗R1=4Ωを通って点aにつながり、点aと電池の−側(点b)の間に抵抗R2=4Ωが接続されている。さらに点aと点bの間に、点bから点aの向きに2Aを流す電流源Jが接続されている。

(回路の構成)起電力E=12Vの電池の+側から抵抗R1=4Ωを通って点aにつながり、点aと電池の−側(点b)の間に抵抗R2=4Ωが接続されている。さらに点aと点bの間に、点bから点aの向きに2Aを流す電流源Jが接続されている。
  1. 2.0
  2. 4.0
  3. 6.0
  4. 10.0
  5. 14.0
【第14問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

重ね合わせの理で、電源ごとの電圧を求めて加えます。

① Eだけ(電流源Jを開放):R1とR2の直列で分圧し、12×4/(4+4)=6V

② Jだけ(電圧源Eを短絡):R1とR2が並列(2Ω)になり、2×2=4V

R2の端子電圧=6+4=10.0V

1:誤り。2つの電源による電圧を差し引いた値です。

2:誤り。電流源Jだけによる電圧で、電圧源の分を加え忘れた値です。

3:誤り。電圧源Eだけによる電圧で、電流源の分を加え忘れた値です。

4:正しい。

5:誤り。電流源の分を、R1を短絡せずに2A×R2(8V)とした値です。

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