電験三種(第三種電気主任技術者) 電力 一問一答・五肢択一(全15問)|%インピーダンスと短絡電流

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電験三種(第三種電気主任技術者)「電力」のうち、%インピーダンスと短絡電流の問題です(大分類:送電・重要度A)。一問一答7問 → 五肢択一8問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★☆☆

問1:百分率インピーダンスは、定格電流を流したときにインピーダンスで生じる電圧降下が、定格相電圧の何%にあたるかを表した値である。

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正解:○

百分率インピーダンス(%Z)は、%Z=(定格電流×インピーダンス)/定格相電圧×100 で定義されます。定格電流を流したときの電圧降下を、定格相電圧に対する百分率で表した値です。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:自己容量基準の百分率インピーダンスが6%の変圧器について、基準容量を自己容量の2倍にとって換算すると、百分率インピーダンスは3%になる。

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正解:×

%Z=P×Z/V²×100 のとおり、オーム値Zと電圧Vが同じなら%Zは容量Pに比例します。基準容量を2倍にすると、%Z′=6×2=12%になります。3%は、容量の比を逆に掛けた誤りです。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:三相短絡電流の大きさは、短絡点から電源側をみた百分率インピーダンスに比例する。

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正解:×

三相短絡電流は Is=In×100/%Z で、%Zに反比例します。%Zが小さいほど短絡電流は大きくなります。


重要度:A 難易度:★☆☆

問4:同じ基準容量に換算した百分率インピーダンスは、直列に接続された部分については、そのまま足し合わせて合成できる。

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正解:○

基準容量をそろえた%Zはオーム値に比例するため、直列部分は和、並列部分は逆数の和の逆数で合成できます。


重要度:A 難易度:★☆☆

問5:オーム値で表したインピーダンスが同じであれば、百分率インピーダンスは基準電圧の2乗に比例する。

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正解:×

%Z=P×Z/V²×100 なので、Zと基準容量Pが同じなら、%Zは基準電圧Vの2乗に反比例します。


重要度:A 難易度:★☆☆

問6:電源の系統を連系して並列に接続される電源を増やすと、短絡点から電源側をみた百分率インピーダンスが小さくなり、三相短絡電流は大きくなる。

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正解:○

並列の電源が増えると合成した%Zが小さくなり、Is=In×100/%Z より短絡電流は大きくなります。短絡電流を抑えるには、逆に系統を分割します。


重要度:A 難易度:★★☆

問7:1線地絡電流の大きさは、中性点接地方式にかかわらず、百分率インピーダンス法の三相短絡電流の式 Is=In×100/%Z で求められる。

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正解:×

地絡電流は大地を通って流れるため、その大きさは中性点接地方式(非接地・直接接地・抵抗接地など)によって大きく異なります。三相短絡電流の式は、電線どうしが短絡する三相短絡の計算に使う式です。

五肢択一

重要度:A 難易度:★★☆

問8:百分率インピーダンス法による三相短絡の計算に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 短絡点から電源側をみた百分率インピーダンスが小さいほど、三相短絡電流は大きくなる。
  2. 三相短絡容量は、基準容量を短絡点から電源側をみた百分率インピーダンス〔%〕で割り、100を掛けて求められる。
  3. オーム値で表したインピーダンスが同じであれば、百分率インピーダンスは基準容量に比例し、基準電圧の2乗に反比例する。
  4. 遮断器の定格遮断電流は、その設置点で想定される三相短絡電流より小さい値のものを選ぶ。
  5. 短絡電流を抑えるため、系統に限流リアクトルを直列に入れて百分率インピーダンスを大きくする方法がある。
【第8問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。

1:正しい。三相短絡電流=基準容量での定格電流×100/%Z なので、%Zが小さいほど短絡電流は大きくなります。

2:正しい。三相短絡容量=基準容量×100/%Z です。

3:正しい。%Z=P×Z/V²×100 より、Zが一定なら%ZはPに比例し、V²に反比例します。

4:誤り。遮断器は設置点の短絡電流を遮断できなければならないため、定格遮断電流は三相短絡電流以上のものを選びます。

5:正しい。直列に入れたリアクトルの分だけ短絡点からみた%Zが大きくなり、短絡電流が小さくなります。


重要度:A 難易度:★★☆

問9:66kVの電源母線に、定格容量20MV·A、定格電圧66kV/6.6kV、自己容量基準の百分率インピーダンス7.5%の三相変圧器が接続され、変圧器の二次側に6.6kVの母線がある。電源母線における三相短絡容量は500MV·Aである。基準容量を10MV·Aとし、抵抗分は無視して百分率インピーダンスはすべてリアクタンス分として扱う。また、短絡前の6.6kV母線の電圧は6.6kVとする。
(a) 6.6kV母線から電源側をみた百分率インピーダンス〔%〕(基準容量10MV·A)の値として、最も近いものはどれか。

  1. 1.30
  2. 3.75
  3. 5.75
  4. 9.50
  5. 17.00
【第9問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

電源側:%Zs=基準容量/短絡容量×100=10/500×100=2.0%

変圧器:%Zt=7.5×10/20=3.75%(基準容量10MV·Aに換算)

直列なので %Z=2.0+3.75=5.75%

1:誤り。電源側と変圧器を並列として合成しています。直列なので和をとります。

2:誤り。変圧器の%Zだけで、電源側の%Z(10/500×100=2.0%)を加えていません。

3:正しい。

4:誤り。変圧器の7.5%を基準容量10MV·Aに換算していません。7.5×10/20=3.75%に換算します。

5:誤り。変圧器の換算で容量の比を逆に掛けています(7.5×20/10)。


重要度:A 難易度:★★☆

問10:66kVの電源母線に、定格容量20MV·A、定格電圧66kV/6.6kV、自己容量基準の百分率インピーダンス7.5%の三相変圧器が接続され、変圧器の二次側に6.6kVの母線がある。電源母線における三相短絡容量は500MV·Aである。基準容量を10MV·Aとし、抵抗分は無視して百分率インピーダンスはすべてリアクタンス分として扱う。また、短絡前の6.6kV母線の電圧は6.6kVとする。
(b) 6.6kV母線で三相短絡が生じたときの短絡電流〔kA〕の値として、最も近いものはどれか。

  1. 9.2
  2. 15.2
  3. 23.3
  4. 26.4
  5. 30.4
【第10問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。

基準容量10MV·Aでの6.6kV側の定格電流:In=10×10⁶/(√3×6.6×10³)≒874.8A

(a)より %Z=5.75% なので、三相短絡電流:Is=In×100/%Z=874.8×100/5.75≒15,213A≒15.2kA

1:誤り。変圧器の%Zを換算せず、%Z=2.0+7.5=9.5%で計算しています。

2:正しい。

3:誤り。変圧器の%Z(3.75%)だけで計算し、電源側の2.0%を加えていません。

4:誤り。定格電流の計算で√3を落としています(10×10⁶/(6.6×10³))。

5:誤り。%Zは10MV·A基準なのに、定格電流を20MV·Aで計算しています。基準容量をそろえます。


重要度:A 難易度:★★☆

問11:線間電圧66kVの三相送電線があり、1相分のリアクタンスは8.712Ωである。基準容量を10MV·Aとしたとき、この送電線の百分率リアクタンス〔%〕の値として、最も近いものはどれか。

  1. 0.67
  2. 1.15
  3. 2.00
  4. 3.46
  5. 6.00
【第11問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

%X=P×X/V²×100(P:三相の基準容量〔MV·A〕、V:線間電圧〔kV〕)

=10×8.712/66²×100=87.12/4,356×100=2.00%

1:誤り。三相容量を3で割って1相分の容量にしています。線間電圧を使う式では三相容量をそのまま使います。

2:誤り。余分に√3で割っています。

3:正しい。

4:誤り。余分に√3を掛けています。

5:誤り。相電圧(66/√3kV)の2乗で割っています。%Z=P×Z/V²×100 のVは線間電圧で、Pは三相容量です。


重要度:A 難易度:★★☆

問12:電源→66kV母線→送電線→送電線の末端の順に接続された三相系統がある。基準容量10MV·Aで、電源の百分率リアクタンスは4.0%、送電線の百分率リアクタンスは6.0%である。送電線の末端で三相短絡が生じたとき、短絡中の66kV母線の線間電圧〔kV〕の値として、最も近いものはどれか。ただし、短絡前の母線電圧は66kVとし、抵抗分と負荷電流は無視する。

  1. 66.0
  2. 39.6
  3. 26.4
  4. 22.9
  5. 15.2
【第12問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。

短絡電流は電源の%Z(4.0%)と送電線の%Z(6.0%)の直列(合計10.0%)を流れます。

母線から短絡点までの部分の電圧が母線に残るので、

母線電圧=66×6.0/(4.0+6.0)=39.6kV

1:誤り。短絡中も母線電圧が下がらないとしています。電源の%Zによる電圧降下が生じます。

2:正しい。

3:誤り。電源側の%Zの比(4.0/10.0)を掛けています。母線に残る電圧は、母線から短絡点までの%Z(6.0%)に比例します。

4:誤り。相電圧を答えています。問われているのは線間電圧です。

5:誤り。電源側の%Zの比を掛け、さらに相電圧にしています。


重要度:A 難易度:★★☆

問13:次の文章の空欄(ア)〜(ウ)に当てはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
百分率インピーダンス%Zは、(ア)を流したときにインピーダンスで生じる電圧降下を、(イ)に対する百分率で表したものである。また、三相短絡容量は、基準容量に(ウ)を掛けて求められる。

  1. (ア)定格電流 (イ)定格相電圧 (ウ)100/%Z
  2. (ア)定格電流 (イ)定格線間電圧 (ウ)100/%Z
  3. (ア)短絡電流 (イ)定格相電圧 (ウ)%Z/100
  4. (ア)定格電流 (イ)定格相電圧 (ウ)%Z/100
  5. (ア)短絡電流 (イ)定格線間電圧 (ウ)100/%Z
【第13問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。

1:正しい。%Z=(定格電流×Z)/定格相電圧×100、三相短絡容量=基準容量×100/%Z です。

2:誤り。%Zは、1相分のインピーダンスの電圧降下を定格相電圧で割った値です。

3:誤り。%Zの定義に使うのは定格電流で、短絡容量は基準容量に100/%Zを掛けます。

4:誤り。三相短絡容量は基準容量×100/%Z です。%Z/100を掛けると小さな値になってしまいます。

5:誤り。%Zの定義に使うのは定格電流と定格相電圧です。


重要度:A 難易度:★★★

問14:66kVの電源母線(三相短絡容量400MV·A)に、定格容量15MV·A、定格電圧66kV/6.6kV、自己容量基準の百分率インピーダンス9.0%の三相変圧器が接続され、変圧器の二次側に6.6kV母線がある。この6.6kV母線に設置する遮断器の定格遮断電流を、8kA、10kA、12kA、16kA、20kAの候補から選ぶ。6.6kV母線の三相短絡電流以上で、最も小さい定格遮断電流〔kA〕はどれか。ただし、基準容量を10MV·Aとし、百分率インピーダンスはすべてリアクタンス分とし、短絡前の6.6kV母線の電圧は6.6kVとする。

  1. 8
  2. 10
  3. 12
  4. 16
  5. 20
【第14問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

電源側:%Zs=10/400×100=2.5%、変圧器:%Zt=9.0×10/15=6.0%、合計8.5%

In=10×10⁶/(√3×6.6×10³)≒874.8A

Is=874.8×100/8.5≒10,291A≒10.29kA

これ以上で最も小さい候補は12kAです。

1:誤り。変圧器の9.0%を換算せずに%Z=11.5%とすると短絡電流は約7.6kAとなり8kAを選んでしまいますが、正しい短絡電流(約10.3kA)を遮断できません。

2:誤り。短絡電流は約10.3kAで、10kAでは遮断できません。端数を切り捨てて選ぶ誤りです。

3:正しい。短絡電流約10.3kA以上で最も小さい候補です。

4:誤り。電源側の%Z(2.5%)を加えずに変圧器だけ(6.0%)で計算すると約14.6kAとなり16kAを選んでしまいます。

5:誤り。定格電流の計算で√3を落とすと約17.8kAとなり20kAを選んでしまいます。


重要度:A 難易度:★★☆

問15:66kVの電源母線(三相短絡容量1,000MV·A)から、2台の三相変圧器T1・T2を並行運転して6.6kV母線に供給している。T1は定格容量10MV·A・自己容量基準の百分率インピーダンス7.5%、T2は定格容量5MV·A・自己容量基準の百分率インピーダンス6.0%である。基準容量を10MV·Aとしたとき、6.6kV母線から電源側をみた百分率インピーダンス〔%〕の値として、最も近いものはどれか。ただし、百分率インピーダンスはすべてリアクタンス分とする。

  1. 20.50
  2. 10.75
  3. 5.62
  4. 4.62
  5. 4.33
【第15問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

電源側:%Zs=10/1,000×100=1.0%

T1:7.5%(10MV·A基準のまま)、T2:6.0×10/5=12.0%

T1とT2は並列:7.5×12.0/(7.5+12.0)≒4.615%

合計:1.0+4.615≒5.62%

1:誤り。並列の2台を直列として足し合わせています。

2:誤り。並列の2台を平均しています。並列は逆数の和の逆数で合成します。

3:正しい。

4:誤り。電源側の%Z(10/1,000×100=1.0%)を加えていません。

5:誤り。T2の6.0%を基準容量10MV·Aに換算せずに並列合成しています。T2は6.0×10/5=12.0%です。

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