問1
次の資料にもとづき、材料の購入原価を求めなさい。
必要資料
- 購入代価:520,000円
- 引取費用:18,000円(外部への支払額。実際額を購入原価に含める)
- 内部材料副費の予定配賦:なし
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解答・解説
正答
- 購入原価:538,000円
計算過程
| 順 | 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 購入代価 | 所与 | 520,000 |
| 2 | 引取費用(実際額) | 所与 | 18,000 |
| 3 | 購入原価 | 520,000+18,000 | 538,000 |
購入原価 = 購入代価 + 引取費用 = 520,000+18,000 = 538,000円
解説
引取費用は材料を引き取るために外部へ支払った費用であり、実際にかかった金額をそのまま購入原価に加えます。予定の率で計算するのではありません。
本問では内部材料副費の予定配賦がないため、購入原価は購入代価と引取費用の合計になります。
Validation(検証)
| 検証項目 | 確認 |
|---|---|
| 購入原価から引取費用を差し引くと購入代価に戻るか | 538,000-18,000=520,000 一致 |
| 引取費用を実際額で加えているか | 予定の率を用いていない |
| 内部材料副費の扱い | 予定配賦がないため加算なし |
この検証の限界:加算と減算の往復は、どの金額を加えるべきかを取り違えていても成立します。仮に引取費用ではない金額を加えても、差し引けば元に戻ります。加えた金額が購入原価に含めるべきものかを、資料の項目名に戻って確かめる必要があります。
問2
次の資料にもとづき、(1)予定配賦する内部材料副費の金額と、(2)材料の購入原価を求めなさい。
必要資料
- 購入代価:640,000円
- 引取費用:なし
- 内部材料副費:購入代価を基礎として、予定配賦率5%で予定配賦する
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解答・解説
正答
- (1) 予定配賦する内部材料副費:32,000円
- (2) 購入原価:672,000円
計算過程
| 順 | 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 予定配賦額 | 640,000×5% | 32,000 |
| 2 | 購入原価 | 640,000+0+32,000 | 672,000 |
購入原価 = 購入代価 + 引取費用 + 予定配賦した内部材料副費 = 640,000+0+32,000 = 672,000円
解説
配賦の基礎は購入代価と示されているので、購入代価640,000円に予定配賦率5%を掛けます。
内部材料副費について購入原価に含めるのは予定配賦額です。実際発生額ではありません。本問では引取費用がないため、購入原価は購入代価と予定配賦額の合計になります。
Validation(検証)
| 検証項目 | 確認 |
|---|---|
| 予定配賦額の逆算 | 32,000÷640,000=5% 一致 |
| 購入原価から予定配賦額を差し引くと購入代価に戻るか | 672,000-32,000=640,000 一致 |
| 購入原価に含めた内部材料副費 | 予定配賦額(実際額ではない) |
この検証の限界:率の逆算は、配賦の基礎を取り違えていても成立します。購入数量基準の問題で購入代価に率を掛けた場合でも、その金額を購入代価で割れば率に戻ります。基礎が購入代価か購入数量かを、問題文に戻って確かめる必要があります。
問3
次の資料にもとづき、(1)購入代価、(2)予定配賦する内部材料副費の金額、(3)材料の購入原価を求めなさい。
必要資料
- 購入数量:3,000kg
- 購入単価:400円/kg
- 引取費用:30,000円(外部への支払額。実際額を購入原価に含める)
- 内部材料副費:購入数量を基礎として、予定配賦単価12円/kgで予定配賦する
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解答・解説
正答
- (1) 購入代価:1,200,000円
- (2) 予定配賦する内部材料副費:36,000円
- (3) 購入原価:1,266,000円
計算過程
| 順 | 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 購入代価 | 3,000kg×400円 | 1,200,000 |
| 2 | 予定配賦額 | 3,000kg×12円 | 36,000 |
| 3 | 購入原価 | 1,200,000+30,000+36,000 | 1,266,000 |
解説
(1) 購入代価は購入数量と購入単価の積です。
(2) 配賦の基礎は購入数量と示されているので、購入数量3,000kgに予定配賦単価12円/kgを掛けます。購入代価1,200,000円に率を掛けるのではありません。
(3) 購入原価は3つの要素の合計です。引取費用30,000円は実際額、内部材料副費36,000円は予定配賦額で、加える金額の決め方が異なる点に注意します。
Validation(検証)
| 検証項目 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 購入原価の内訳合計 | 1,200,000+30,000+36,000 | 1,266,000 一致 |
| 購入原価から3要素を順に差し引く | 1,266,000-36,000-30,000 | 1,200,000(購入代価に一致) |
| 予定配賦額の逆算 | 36,000÷3,000kg | 12円/kg 一致 |
| 引取費用と内部材料副費の区別 | 実際額30,000/予定配賦額36,000 | 別の決め方 |
この検証の限界:逆算はいずれも、用いた基礎が正しいことを前提にしています。仮に購入代価1,200,000円に3%を掛けて36,000円を得ても、同じ金額になります。数値が偶然一致することがあるため、基礎の記述を問題文で確かめる必要があります。本問は購入数量基準です。
問4
次の資料にもとづき、(1)予定配賦する内部材料副費の金額と、(2)材料副費差異の金額および有利差異・不利差異の別を求めなさい。
必要資料
- 購入代価:1,500,000円
- 内部材料副費:購入代価を基礎として、予定配賦率4%で予定配賦する
- 内部材料副費の実際発生額:68,000円
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解答・解説
正答
- (1) 予定配賦する内部材料副費:60,000円
- (2) 材料副費差異:8,000円の不利差異
計算過程
| 順 | 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 予定配賦額 | 1,500,000×4% | 60,000 |
| 2 | 材料副費差異 | 60,000-68,000 | -8,000 |
| 3 | 有利・不利の判定 | 負なので不利差異 | 8,000円の不利差異 |
材料副費差異 = 予定配賦額 - 実際発生額 = 60,000-68,000 = -8,000円
解説
(1) 配賦の基礎は購入代価なので、1,500,000円に4%を掛けます。
(2) 差異は「予定配賦額-実際発生額」で求めます。実際発生額68,000円のほうが予定配賦額60,000円より多いので、値は負になります。負は不利差異です。
解答では金額だけでなく、有利差異か不利差異かも必ず示します。材料副費差異勘定では借方に記入することになります。
Validation(検証)
| 検証項目 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 差異の絶対値 | 68,000-60,000 | 8,000 一致 |
| 符号 | 60,000-68,000=-8,000 | 負 |
| 符号と有利・不利 | 負 → 不利差異 | 一致 |
| 有利・不利と記入側 | 不利差異 → 材料副費差異は借方 | 一致 |
| 予定配賦額の逆算 | 60,000÷1,500,000 | 4% 一致 |
この検証の限界:符号と記入側の対応を確かめても、予定配賦額そのものを誤って計算していれば誤りは見つかりません。誤った予定配賦額から差異を求めても、引き算と符号判定は形として成立します。予定配賦の基礎と率を問題文に戻って確かめる必要があります。
また差異の絶対値だけを求めて有利・不利を書き添えない解答は、符号の判断をしていないため不完全です。金額と有利・不利の別は必ずそろえて示してください。