リース〔2027年度版〕(借手:使用権資産・リース負債、短期・少額) 一問一答 第6問〜第10問

問6

【2027年度専用】 通常の借手リース(利子抜き法、短期・少額の賃貸借処理には該当しない)について、年額 ¥360,000 を5回支払う契約、リース料総額 ¥1,800,000、利息相当額 ¥150,000、利息の配分は定額法である。第1回の支払時における(1)リース負債の減少額と(2)支払利息の組合せとして正しいものを1つ選びなさい。

A. (1) ¥330,000 /(2) ¥30,000
B. (1) ¥360,000 /(2) ¥0
C. (1) ¥360,000 /(2) ¥30,000
D. (1) ¥210,000 /(2) ¥150,000

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解答・解説

正答:A

正答理由

①使用権資産・リース負債 = ¥1,800,000 - ¥150,000 = ¥1,650,000
②各期の利息 = ¥150,000 ÷ 5年 = ¥30,000
③各期の元本 = ¥360,000 - ¥30,000 = ¥330,000
リース負債 330,000  /  普通預金 360,000
支払利息    30,000

検算

  • 元本 ¥330,000 + 利息 ¥30,000 = ¥360,000 = 支払額 ✓
  • ¥330,000 × 5回 = ¥1,650,000 = 当初のリース負債 ✓

誤答理由

  • B((1) ¥360,000・(2) ¥0):支払額の全額をリース負債の減少としています。これは利子込み法の処理です。利子抜き法では利息部分を区分します。
  • C((1) ¥360,000・(2) ¥30,000):利息は正しいものの、負債の減少額も支払額の全額としている誤りです。この場合、借方合計が ¥390,000 となり支払額 ¥360,000 と一致しません。
  • D((2) ¥150,000):利息相当額の全額を1回分としています。リース期間5年で割っていない誤りです。

問7

【2027年度専用】 使用権資産 ¥2,400,000(償却期間5年、残存価額 ¥0)について減価償却を行う。当期は12か月使用している。間接法による場合の貸方科目と金額として正しいものを1つ選びなさい。

A. 使用権資産減価償却累計額 ¥480,000
B. 使用権資産 ¥480,000
C. 使用権資産減価償却累計額 ¥2,400,000
D. リース負債 ¥480,000

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解答・解説

正答:A

正答理由

年減価償却費 = ¥2,400,000 ÷ 5年 = ¥480,000

間接法であるため、貸方は使用権資産減価償却累計額です。

減価償却費 480,000  /  使用権資産減価償却累計額 480,000

検算:¥480,000 × 5年 = ¥2,400,000 = 使用権資産計上額 ✓

誤答理由

  • B(使用権資産):金額は正しいものの、直接法の貸方です。問題文は間接法を指定しています。
  • C(¥2,400,000):使用権資産の計上額そのものです。償却期間5年で割っていない誤りです。
  • D(リース負債):リース負債は支払によって減少するものであり、減価償却では動きません。 減価償却は使用権資産に対応します。

直接法・間接法のどちらによるかは問題文に示されます。


問8

【2027年度専用】 短期リースに該当し、賃貸借処理する契約について、決算にあたり次の調整を行う。科目の指定は問題文にない。 正しい組合せを1つ選びなさい。

  • 調整① 支払済みのリース料のうち、翌期に対応する分がある
  • 調整② 当期に対応するリース料のうち、未払いの分がある

A. ①前払費用 /②未払費用
B. ①未払費用 /②前払費用
C. ①前払リース料 /②未払リース料
D. ①使用権資産 /②リース負債

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解答・解説

正答:A

正答理由

科目の指定がない場合、前払部分は前払費用、未払部分は未払費用とします。

(調整①)前払費用 ×××  /  支払リース料 ×××
(調整②)支払リース料 ×××  /  未払費用 ×××

誤答理由

  • B:①と②が入れ替わっています。すでに支払った分のうち翌期に対応するものが前払、当期に対応するのにまだ支払っていないものが未払です。
  • C:これらの科目は問題文で指定された場合にのみ用います。本問は科目の指定がないため、前払費用・未払費用によります。
  • D:使用権資産・リース負債は通常の借手リースで用います。賃貸借処理では計上しません。

科目の指定の有無は問題文から読み取ってください。


問9

【2027年度専用】 通常の借手リース(利子抜き法、短期・少額の賃貸借処理には該当しない)について、次の資料にもとづき、1年目末(第1回支払および1年分の減価償却の後)における(1)使用権資産の帳簿価額と(2)リース負債の残高の組合せとして正しいものを1つ選びなさい。

資料

  • 年額 ¥360,000 を5回支払う契約、リース料総額 ¥1,800,000、利息相当額 ¥150,000
  • 利息の配分は定額法
  • 減価償却:償却期間5年、残存価額 ¥0、直接法
  • 当期は12か月使用している

A. (1) ¥1,320,000 /(2) ¥1,320,000
B. (1) ¥1,320,000 /(2) ¥1,290,000
C. (1) ¥1,440,000 /(2) ¥1,320,000
D. (1) ¥1,650,000 /(2) ¥1,650,000

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解答・解説

正答:A

判断根拠

使用権資産とリース負債は別々に減りますが、この契約では1年目末の金額が一致します。

項目 減少の理由 金額
使用権資産 減価償却(1,650,000 ÷ 5年) 330,000
リース負債 元本返済(360,000 - 30,000) 330,000

計算過程

【計上額】
 使用権資産・リース負債 = ¥1,800,000 - ¥150,000 = ¥1,650,000

【使用権資産】
 年減価償却費 = ¥1,650,000 ÷ 5年 = ¥330,000
 1年目末 = ¥1,650,000 - ¥330,000 = ¥1,320,000

【リース負債】
 各期の利息 = ¥150,000 ÷ 5年 = ¥30,000
 各期の元本 = ¥360,000 - ¥30,000 = ¥330,000
 1年目末 = ¥1,650,000 - ¥330,000 = ¥1,320,000

検証

  • 減価償却費 ¥330,000 × 5年 = ¥1,650,000 = 計上額 ✓
  • 元本 ¥330,000 × 5回 = ¥1,650,000 = 当初のリース負債 ✓
  • 各期利息 ¥30,000 × 5回 = ¥150,000 = 利息相当額 ✓

誤答理由

  • B((2) ¥1,290,000):¥1,650,000 - ¥360,000 = ¥1,290,000。支払額の全額でリース負債を減らした誤りです。減るのは元本部分 ¥330,000 のみです。
  • C((1) ¥1,440,000):¥1,800,000 ÷ 5年 = ¥360,000 を償却額とし、¥1,800,000 - ¥360,000 とした場合の金額です。リース料総額を計上額とした誤りであり、利子抜き法の計上額は ¥1,650,000 です。
  • D(¥1,650,000):当初の計上額そのものです。減価償却も元本返済も反映していない誤りです。

想定される誤り

第1に、支払額 ¥360,000 の全額でリース負債を減らしてしまう誤りです。利子抜き法では元本部分 ¥330,000 のみが負債の減少です。

第2に、リース料総額 ¥1,800,000 を基礎に減価償却してしまう誤りです。償却の基礎は計上額 ¥1,650,000 です。

第3に、使用権資産とリース負債が常に一致すると考えてしまうことです。本問では減価償却費と元本返済額がいずれも ¥330,000 であるため一致しますが、これは計算の結果です。

「元本返済額 × 回数 = 当初のリース負債」「減価償却費 × 期間 = 計上額」を確認すると、これらの誤りに気づけます。


問10

【2027年度専用】 少額リースに該当し、賃貸借処理する契約について、次の資料にもとづき、(1)当期の費用として計上する支払リース料と(2)決算整理仕訳の組合せとして正しいものを1つ選びなさい。科目の指定は問題文にない。

資料

  • 会計期間:2027年4月1日から2028年3月31日まで
  • 2027年12月1日に、同日から12か月分(2027年12月から2028年11月まで)のリース料 ¥120,000 を普通預金口座から支払い、全額を支払リース料として処理した
  • 当期に対応する月数は4か月である

A. (1) ¥40,000 /(2) 前払費用 ¥80,000 を借方、支払リース料 ¥80,000 を貸方に計上する
B. (1) ¥120,000 /(2) 決算整理は不要である
C. (1) ¥80,000 /(2) 前払費用 ¥40,000 を借方、支払リース料 ¥40,000 を貸方に計上する
D. (1) ¥40,000 /(2) 前払リース料 ¥80,000 を借方、支払リース料 ¥80,000 を貸方に計上する

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解答・解説

正答:A

判断根拠

支払時に全額を費用としているため、決算で翌期に対応する分を資産へ振り替えます。

手順 内容 金額
① 1か月あたり(120,000 ÷ 12か月) 10,000
② 当期分(4か月) 40,000
③ 翌期分(120,000 - 40,000) 80,000
④ 翌期分を前払費用へ振替 80,000

計算過程

①1か月あたり = ¥120,000 ÷ 12か月 = ¥10,000
②当期分(2027年12月〜2028年3月=4か月)= ¥10,000 × 4か月 = ¥40,000
③翌期分(2028年4月〜11月=8か月)= ¥120,000 - ¥40,000 = ¥80,000
前払費用 80,000  /  支払リース料 80,000

検証

  • 当期 ¥40,000 + 翌期 ¥80,000 = ¥120,000 = 支払総額 ✓
  • 当期4か月 + 翌期8か月 = 12か月 = 対象期間 ✓
  • 振替後の支払リース料 = ¥120,000 - ¥80,000 = ¥40,000 = 当期の費用 ✓

誤答理由

  • B(¥120,000・調整不要):支払額の全額を当期の費用としています。翌期に対応する8か月分まで当期の費用にしてしまう誤りです。
  • C((1) ¥80,000・前払 ¥40,000):当期分と翌期分が入れ替わっています。当期に対応するのは4か月分 ¥40,000 です。
  • D(前払リース料):金額は正しいものの、科目の指定がない場合は前払費用を用います。前払リース料は問題文で指定された場合にのみ使用します。

想定される誤り

第1に、支払額の全額を当期の費用としてしまう誤りです(誤答B)。当期に対応する月数は問題文に示されています。

第2に、当期分と翌期分を取り違える誤りです(誤答C)。12月から3月までの4か月が当期分です。

第3に、科目の指定がないのに前払リース料を用いてしまう誤りです(誤答D)。指定がなければ前払費用です。

「当期の費用 + 翌期以降に対応する額 = 支払総額」を確認すると、金額の誤りに気づけます。


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