減価償却(定額法・定率法・生産高比例法、記帳法) 計算問題 第6問〜第6問

問6

定率法により減価償却を行う。次の資料にもとづき、第1期から第3期までの各期について、(1)期首帳簿価額、(2)当期の減価償却費、(3)期末の減価償却累計額、(4)期末帳簿価額を計算しなさい。

資料

  • 取得原価 ¥1,000,000
  • 償却率 年20%
  • 第1期の期首に取得し、各期とも12か月使用している
  • 定率法による
  • 保証率・改訂償却率による切替は考慮しない
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解答・解説

正答

期 (1)期首帳簿価額 (2)減価償却費 (3)期末累計額 (4)期末帳簿価額
第1期 1,000,000 200,000 200,000 800,000
第2期 800,000 160,000 360,000 640,000
第3期 640,000 128,000 488,000 512,000

判断根拠

定率法では毎期の期首帳簿価額が変わるため、償却額も年々減少します。

期 期首帳簿価額の求め方
第1期 取得原価そのもの(累計額 ¥0)
第2期 第1期の期末帳簿価額
第3期 第2期の期末帳簿価額

前期の期末帳簿価額が当期の期首帳簿価額になります。 取得原価を起点にし続けると誤ります。

計算過程

【第1期】
 期首帳簿価額 = ¥1,000,000(取得原価、累計額 ¥0)
 償却額 = ¥1,000,000 × 20% = ¥200,000
 期末累計額 = ¥0 + ¥200,000 = ¥200,000
 期末帳簿価額 = ¥1,000,000 - ¥200,000 = ¥800,000

【第2期】
 期首帳簿価額 = ¥800,000
 償却額 = ¥800,000 × 20% = ¥160,000
 期末累計額 = ¥200,000 + ¥160,000 = ¥360,000
 期末帳簿価額 = ¥1,000,000 - ¥360,000 = ¥640,000

【第3期】
 期首帳簿価額 = ¥640,000
 償却額 = ¥640,000 × 20% = ¥128,000
 期末累計額 = ¥360,000 + ¥128,000 = ¥488,000
 期末帳簿価額 = ¥1,000,000 - ¥488,000 = ¥512,000

検算

  • 各期とも「期首帳簿価額 - 当期償却額 = 期末帳簿価額」が成立 ✓
  • 償却額の累計 ¥200,000 + ¥160,000 + ¥128,000 = ¥488,000 = 第3期末の累計額 ✓
  • 期末累計額 ¥488,000 ≦ 取得原価 ¥1,000,000 ✓
  • 各期の期末帳簿価額 + 期末累計額 = ¥1,000,000(取得原価)✓

想定される誤り

第1に、毎期とも取得原価 ¥1,000,000 に20%を掛けてしまう誤りです。この場合、各期とも ¥200,000 となります。定率法では各期の期首帳簿価額に掛けるため、本問では償却額が ¥200,000、¥160,000、¥128,000 と変化します。

第2に、期首帳簿価額を前期の期末帳簿価額から引き継がない誤りです。第2期の期末帳簿価額 ¥640,000 が、そのまま第3期の期首帳簿価額になります。

第3に、期末累計額を当期の償却額のみとしてしまう誤りです。累計額は各期の償却額を積み上げた金額です。第3期末を ¥128,000 とすると、第1期・第2期の償却が消えてしまいます。

各期で「期末帳簿価額 + 期末累計額 = 取得原価」が成り立つかを確認すると、これらの誤りに気づけます。


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