中小企業診断士 経済学・経済政策 択一式(初級) 第96問〜第102問|財政・租税・所得再分配

重要度:B 論点:財政赤字とクラウディングアウト

問96:国債の大量発行が利子率を上昇させ、民間投資を抑制する現象を何というか。

  • A:ビルトインスタビライザー。政府の資金需要が金利を押し上げ民間投資を締め出す。
  • B:クラウディングアウト。政府の資金需要が金利を押し上げ民間投資を締め出す。
  • C:リカードの中立命題。政府の資金需要が金利を押し上げ民間投資を締め出す。
【第96問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:ビルトインスタビライザーは景気を自動安定化する仕組みで、民間投資の締め出し現象ではない。
・B:正解はBです。国債発行→金利上昇→民間投資抑制がクラウディングアウトである。【試験対策】財政拡大の効果を打ち消す現象として頻出。
・C:リカードの中立命題は公債と課税の等価性の議論で、金利上昇による投資抑制の現象ではない。


重要度:B 論点:平均税率の計算

問97:所得500万円に対し税額が50万円のとき、平均税率は何%か。

  • A:20%。平均税率=所得500÷税額50÷5=20%。
  • B:50%。平均税率=税額50÷所得500×500=50%。
  • C:10%。平均税率=税額50÷所得500×100=10%。
【第97問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:平均税率は税額を所得で割る比率で、この計算は分子分母や係数が誤っている。
・B:平均税率は税額÷所得×100で求め、10%が正しい。
・C:正解はCです。平均税率=税額÷所得×100=50÷500×100=10%。【試験対策】平均税率は税額の所得に対する割合。


重要度:B 論点:限界税率の計算

問98:所得が400万円から500万円へ100万円増えたとき、税額が40万円から60万円へ増えた。この所得増分に対する限界税率は何%か。

  • A:20%。限界税率=税額の増分20万円÷所得の増分100万円×100=20%。
  • B:10%。限界税率=税額の増分20÷所得500×100/…=10%。
  • C:12%。限界税率=税額60÷所得500×100=12%。
【第98問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正解はAです。限界税率=税額の増分÷所得の増分×100=20÷100×100=20%。【試験対策】限界税率は増分どうしの比。平均税率と混同しない。
・B:限界税率は増分どうしの比で、分母を所得総額にするのは誤り。
・C:税額と所得の総額の比は平均税率であり、追加所得にかかる限界税率ではない。


重要度:B 論点:再分配によるジニ係数改善度

問99:当初所得のジニ係数が0.55、再分配所得のジニ係数が0.38のとき、再分配による改善度は何ポイントか。

  • A:0.93。0.55+0.38=0.93。
  • B:1.45。0.55÷0.38≒1.45。
  • C:0.17。0.55−0.38=0.17。値が大きいほど再分配で格差が縮小したことを示す。
【第99問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:改善度は差で求めるもので、加算ではない。
・B:改善度は差で求めるもので、除算ではない。
・C:正解はCです。改善度=当初−再分配後=0.55−0.38=0.17。【試験対策】改善度は差で求める。小数表示とポイント表示の取り違えに注意。


重要度:B 論点:消費税の逆進性

問100:消費税の所得に対する負担の性質として正しいものはどれか。

  • A:累進的とされる。所得が高い人ほど所得に対する負担割合が高くなる。
  • B:比例的とされる。所得にかかわらず所得に対する負担割合が一定になる。
  • C:逆進的とされる。低所得者ほど所得に占める消費の割合が高く、所得に対する税負担割合が高くなりやすい。
【第100問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:消費税は所得が高い人ほど所得比の負担が高くなる累進的な税ではない。
・B:低所得者ほど消費割合が高いため、所得比の負担率は一定ではなく逆進的になる。
・C:正解はCです。消費税は低所得者ほど所得比の負担が重く逆進的とされる。【試験対策】逆進性=低所得者ほど所得比負担が重い。累進・比例と区別。


重要度:B 論点:公債発行の負担

問101:国債の中立命題が成り立つ場合、減税を国債発行で賄ったときの総需要への効果として正しいものはどれか。

  • A:家計が減税分をすべて消費に回すため、総需要は乗数倍に増加する。
  • B:家計が減税分を投資に回すため、総需要は減少する。
  • C:家計が将来の増税を見越して減税分を貯蓄に回すため、総需要は増加しない。
【第101問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:中立命題下では減税分が貯蓄に回るため、消費すなわち総需要は増加しない。
・B:中立命題は総需要が変化しないとするもので、減少するとは説かない。
・C:正解はCです。中立命題下では減税分が貯蓄に回り総需要は増えない。【試験対策】リカードの中立命題=減税と公債は総需要を変えない。


重要度:B 論点:累進課税と再分配

問102:累進課税が持つ機能として正しいものはどれか。

  • A:所得再分配の機能のみを持ち、景気安定化の機能は持たない。
  • B:所得再分配とビルトインスタビライザーの両方の機能を持つ。
  • C:ビルトインスタビライザーの機能のみを持ち、所得再分配の機能は持たない。
【第102問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:累進課税は高所得ほど重い課税で税収が景気変動し、安定化機能も持つ。
・B:正解はBです。累進課税は所得再分配と景気自動安定化の両機能を持つ。【試験対策】累進課税が2つの機能を兼ねる点が頻出。
・C:累進課税は高所得者ほど重く課税して格差を縮小する再分配機能も併せ持つ。



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