重要度:B 論点:プロジェクトマネジメント
問6:EVMによる管理において、ある時点の出来高(EV)が計画価値(PV)を下回っていた。この状態が示すものはどれか。
- A:作業の進捗が計画よりも遅れている
- B:実際に発生したコストが予算を超過している
- C:成果物の品質が目標の水準を下回っている
- D:作業の範囲が当初の計画よりも拡大している
【第6問:正解と解説】
正解:A
・A
正解。EVは完了した作業を金額で表した出来高であり、計画価値PVを下回ることは、その時点で完了しているべき作業が終わっていない、すなわち進捗の遅れを示す。
・B
コストの超過は、EVと実コスト(AC)を比較して判断する。
・C
EVMはコストと進捗を統合管理する手法であり、品質の水準はEVとPVの比較からは分からない。
・D
範囲の拡大はスコープ管理の問題であり、EVとPVの比較が直接示すものではない。
重要度:B 論点:プロジェクトマネジメント
問7:要件と成果物が明確な開発を、契約時に合意した総額で発注する。受注者の実際の原価が見積りを超えても、原則として発注者への請求総額を変更しない契約はどれか。
- A:実際に発生した原価に合意した報酬を加えて支払う実費償還契約
- B:契約時に成果物の総額を固定して支払う定額契約(固定価格契約)
- C:実際に投入した作業時間と材料費に基づいて支払うタイム・アンド・マテリアル契約
- D:サービス品質の目標値と責任範囲を顧客と合意するSLA
【第7問:正解と解説】
正解:B
・A
実費償還契約では、実際に発生した許容原価に合意した報酬を加えて支払うため、原価の増加が発注者の支払額に反映される。
・B
正解。定額契約(固定価格契約)は、合意した成果物を契約時に定めた総額で提供する契約である。仕様変更などの契約変更がない限り、原価超過のリスクは主に受注者が負う。
・C
タイム・アンド・マテリアル契約では、実際に投入した作業時間の単価と材料費などに基づいて支払額を算定する。
・D
SLAはサービス及び合意されたパフォーマンスを特定する合意文書であり、開発成果物の請負価格を定める契約タイプではない。
重要度:C 論点:プロジェクトマネジメント
問8:プロジェクトにおけるステークホルダの説明として、適切なものはどれか。
- A:プロジェクトの費用を承認・負担する経営層やスポンサーなど、資金の提供者だけを指す
- B:プロジェクトの計画立案や開発作業に直接参加するチームメンバーなど、実行担当者だけを指す
- C:完成した成果物を業務で直接利用し、その受入れを行う利用部門の担当者だけを指す
- D:プロジェクトに影響を与える、影響を受ける、又は影響を受けると認識する個人や組織の全体を指す
【第8問:正解と解説】
正解:D
・A
経営層やスポンサーなどの資金提供者はステークホルダに含まれるが、それらの者だけを指す用語ではない。
・B
プロジェクトチームの実行担当者はステークホルダに含まれるが、それらの者だけに限定されない。
・C
成果物を利用・受入れする部門の担当者はステークホルダに含まれるが、それらの者だけに限定されない。
・D
正解。ステークホルダには、顧客、プロジェクトスポンサ、プロジェクトチーム、利用部門、協力会社など、プロジェクトに影響を与える者、影響を受ける者、又は自らが影響を受けると認識する者が含まれる。それぞれの関心、期待及び影響力を把握してマネジメントすることが重要である。
重要度:A 論点:プロジェクトマネジメント
問9:WBSで定義した各作業と、その作業に責任をもつ組織や担当者との対応関係を、マトリックスで示すものはどれか。
- A:OBS
- B:WBS
- C:RAM
- D:EVM
【第9問:正解と解説】
正解:C
・A
OBSは、プロジェクトに参加する組織を階層的に表した組織ブレークダウンストラクチャである。
・B
WBSは、プロジェクトの成果物や作業を階層的に分解した構成であり、作業と責任者の対応を示すマトリックスではない。
・C
正解。RAM(責任分担マトリックス)は、WBSで定義した作業と、それを担当し責任を負う組織又は担当者との対応関係をマトリックスで示す。
・D
EVMは、計画価値、出来高及び実コストを用いて、進捗とコストを統合的に管理する手法である。
重要度:C 論点:プロジェクトマネジメント
問10:検出された不具合を原因別に集計して件数の多い順に並べ、累積の比率を折れ線で重ねることによって、重点的に対策すべき原因を絞り込むのに適した図はどれか。
- A:パレート図
- B:管理図
- C:ヒストグラム
- D:レーダチャート
【第10問:正解と解説】
正解:A
・A
正解。パレート図は件数の多い順の棒グラフに累積比率の折れ線を重ねた図であり、少数の主要な原因が全体の大部分を占めることを可視化して、対策の優先順位付けに役立つ。
・B
管理図は、工程が安定した状態かどうかを、上下の管理限界線とともに時系列で確認する図である。
・C
ヒストグラムは、データの分布の形を区間ごとの度数で表す図である。
・D
レーダチャートは、複数の項目の評価をクモの巣状に表してバランスを見る図である。

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