本社工場会計(工場会計の独立) 仕訳問題 第1問〜第5問

以下の各問は、北都産業株式会社(本社)と岩見沢工場についてのものである。同社は工場会計を独立させている。各問に示された勘定の配置と使用可能勘定科目にしたがって仕訳しなさい。金額の単位は円とする。

問1

勘定の配置:工場元帳には、材料勘定・買掛金勘定・本社勘定が設けられている。

使用可能勘定科目(工場元帳):材料、買掛金、本社

取引:岩見沢工場は、材料300,000円を掛けで購入した。工場側の仕訳を示しなさい。

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正答(工場側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
材料 300,000 買掛金 300,000

計算過程
購入代価300,000円をそのまま材料の受入額とする。

解説
材料勘定と買掛金勘定は、いずれも工場元帳に設けられている。借方・貸方の両勘定が同一の元帳にそろうため、照合勘定は用いず、工場元帳のなかで直接記帳する。掛け代金の債務は工場元帳の買掛金勘定に記録される。

貸借一致の確認:借方合計300,000円=貸方合計300,000円。


問2

勘定の配置:工場元帳には、材料勘定・買掛金勘定・本社勘定が設けられている。本社元帳には、現金勘定・工場勘定が設けられている。

使用可能勘定科目(工場元帳):材料、買掛金、本社
使用可能勘定科目(本社元帳):現金、工場

取引:問1で生じた買掛金300,000円を、本社が現金で支払った。工場側・本社側の両方の仕訳を示しなさい。

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正答(工場側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 300,000 本社 300,000

正答(本社側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
工場 300,000 現金 300,000

計算過程
支払額300,000円を、工場側・本社側で同額のまま記帳する。

解説
債務である買掛金は工場元帳に、支払手段である現金は本社元帳にある。勘定が元帳をまたぐため、双方で照合勘定を用いる。工場側では買掛金の減少を借方に記入し、相手勘定を本社勘定とする。本社側では現金の減少を貸方に記入し、相手勘定を工場勘定とする。工場側で本社勘定を貸方に記入した金額は、本社側で工場勘定の借方に記入される。

貸借一致の確認:工場側 借方300,000円=貸方300,000円。本社側 借方300,000円=貸方300,000円。


問3

勘定の配置:工場元帳には、材料勘定・本社勘定が設けられている。本社元帳には、現金勘定・工場勘定が設けられている。材料勘定は工場元帳にのみ設けられている。

使用可能勘定科目(工場元帳):材料、本社
使用可能勘定科目(本社元帳):現金、工場

取引:本社は材料500,000円を現金で購入し、材料を岩見沢工場へ直接届けさせた。工場側・本社側の両方の仕訳を示しなさい。

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正答(工場側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
材料 500,000 本社 500,000

正答(本社側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
工場 500,000 現金 500,000

計算過程
購入額500,000円を、工場側・本社側で同額のまま記帳する。

解説
材料が工場へ直接届けられているため、材料の受入は工場元帳に記録される。一方、代金の支払に用いた現金は本社元帳にある。勘定が元帳をまたぐため、工場側は相手勘定を本社勘定とし、本社側は相手勘定を工場勘定とする。工場側で本社勘定を貸方に記入した金額が、本社側で工場勘定の借方に記入される。

貸借一致の確認:工場側 借方500,000円=貸方500,000円。本社側 借方500,000円=貸方500,000円。


問4

勘定の配置:工場元帳には、材料勘定・仕掛品勘定・本社勘定が設けられている。

使用可能勘定科目(工場元帳):材料、仕掛品、本社

取引:岩見沢工場は、材料420,000円を直接材料として消費した。工場側の仕訳を示しなさい。

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正答(工場側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕掛品 420,000 材料 420,000

計算過程
直接材料としての消費額420,000円を、そのまま仕掛品へ振り替える。

解説
直接材料費は仕掛品勘定へ集計する。材料勘定と仕掛品勘定は、いずれも工場元帳に設けられているため、照合勘定を用いず工場元帳のなかで直接記帳する。この取引では本社元帳への記帳は生じない。

貸借一致の確認:借方合計420,000円=貸方合計420,000円。


問5

勘定の配置:工場元帳には、仕掛品勘定・本社勘定が設けられている。本社元帳には、製品勘定・工場勘定が設けられている。

使用可能勘定科目(工場元帳):仕掛品、本社
使用可能勘定科目(本社元帳):製品、工場

取引:岩見沢工場は、当月に完成した製品700,000円を本社へ引き渡した。工場側・本社側の両方の仕訳を示しなさい。

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正答(工場側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
本社 700,000 仕掛品 700,000

正答(本社側)

借方科目 金額 貸方科目 金額
製品 700,000 工場 700,000

計算過程
完成品原価700,000円を、工場側・本社側で同額のまま記帳する。

解説
完成にともない仕掛品勘定から原価が振り替えられるが、製品勘定は本社元帳に設けられている。振替先が別の元帳にあるため、工場側では相手勘定を本社勘定とし、仕掛品の減少を貸方に記入する。本社側では製品の受入を借方に記入し、相手勘定を工場勘定とする。工場側で本社勘定を借方に記入した金額が、本社側で工場勘定の貸方に記入される。

貸借一致の確認:工場側 借方700,000円=貸方700,000円。本社側 借方700,000円=貸方700,000円。


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