中小企業診断士 企業経営理論 択一式(初級) 第26問〜第31問|経営戦略の基礎・企業ドメイン

重要度:B 論点:4Cモデル

問26:ファミリービジネスの強みを説明する「4Cモデル」の構成要素として適切なものはどれか。

  • A:企業・顧客・競合・チャネル
  • B:顧客・コスト・利便性・コミュニケーション
  • C:継続性・同族集団・良き隣人であること・自由な行動と環境適応
【第26問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:不適切。企業・顧客・競合は3C分析の要素であり、ファミリービジネスの4Cモデルではない。
・B:不適切。顧客・コスト・利便性・コミュニケーションはマーケティングの4C(買い手視点)であり、ファミリービジネスの4Cモデルとは別概念である。
・C:適切。4Cモデルは継続性(Continuity)・同族集団(Community)・良き隣人であること(Connection)・自由な行動と環境適応(Command)の4要素で、ファミリービジネスの長期志向や結束の強さを説明する枠組みである。【試験対策】ファミリービジネスの4C(Continuity/Community/Connection/Command)を押さえる。


重要度:A 論点:スリーサークルモデル

問27:所有・家族・事業の3つの円の重なりでファミリービジネスの関係者の立場を整理する枠組みを何というか。

  • A:バリューチェーン
  • B:アドバンテージ・マトリクス
  • C:スリーサークルモデル
【第27問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:不適切。バリューチェーンは企業活動を価値連鎖として捉える枠組みであり、ファミリービジネスの関係者整理の枠組みではない。
・B:不適切。アドバンテージ・マトリクスは事業の競争要因を分類する枠組みであり、所有・家族・事業の関係整理ではない。
・C:適切。オーナーシップ(所有)・ファミリー(家族)・ビジネス(事業)の3つの円の重なりで関係者の立場を整理するのがスリーサークルモデルである。事業承継における利害調整の分析に用いられる。【試験対策】3円=所有・家族・事業。事業承継の利害調整の枠組みとして押さえる。


重要度:B 論点:ファミリービジネスの特徴

問28:ファミリービジネスの一般的特徴として適切なものはどれか。

  • A:後継者選定の課題は生じにくい
  • B:所有と経営が分離しており短期志向になりやすい
  • C:非同族企業と比べ意思決定が迅速で、長期的視点に立ちやすい
【第28問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:不適切。ファミリービジネスは後継者選定(事業承継)の課題を抱えやすい。
・B:不適切。ファミリービジネスは所有と経営が一致しやすく、むしろ長期的視点に立ちやすい。
・C:適切。ファミリービジネスは所有と経営が一致しやすく、長期的な視点や機動的な意思決定が可能になりやすい。一方で後継者選定などの課題も抱えやすい。【試験対策】強み(長期志向・迅速な意思決定)と課題(後継者選定等)を両面で押さえる。


重要度:A 論点:ガバナンスの定義

問29:企業経営を規律づけ、株主等のステークホルダーを踏まえて健全な意思決定を促す仕組みを何というか。

  • A:コーポレートガバナンス(企業統治)
  • B:ディスクロージャー(情報開示)
  • C:コンプライアンス(法令遵守)
【第29問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:適切。経営を規律づけ、ステークホルダーを踏まえた健全な意思決定を促す仕組みがコーポレートガバナンス(企業統治)である。経営者の規律づけと持続的な企業価値向上を目的とする。【試験対策】ガバナンス=経営の規律づけ。コンプライアンスやディスクロージャーとの違いを押さえる。
・B:不適切。ディスクロージャーは情報開示を指す概念であり、経営の規律づけの仕組み全体ではない。
・C:不適切。コンプライアンスは法令・規範の遵守を指す概念であり、経営を規律づける仕組み全体を指すガバナンスとは範囲が異なる。


重要度:B 論点:コンプライ・オア・エクスプレイン

問30:コーポレートガバナンス・コードの運用方法として適切なものはどれか。

  • A:原則を実施するか、実施しない場合は理由を説明する「コンプライ・オア・エクスプレイン」で運用される
  • B:法令として一律に強制される規範である
  • C:実施しない場合は罰則が科される強行法規である
【第30問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:適切。ガバナンス・コードは原則主義に立ち、原則を実施するか、実施しない場合は理由を説明する「コンプライ・オア・エクスプレイン」により運用される。【試験対策】「コンプライ・オア・エクスプレイン=実施か、しない理由の説明か」を押さえる。
・B:不適切。ガバナンス・コードは法令として一律強制される規範ではなく、原則主義(プリンシプルベース)に立つ。
・C:不適切。実施しない場合に罰則が科される強行法規ではなく、理由の説明を求める柔軟な運用である。


重要度:B 論点:社外取締役の役割

問31:会社外部の立場から経営を監督・助言し、ガバナンス強化に資するとされる取締役を何というか。

  • A:社外取締役
  • B:監査役会
  • C:執行役員
【第31問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:適切。会社外部の立場から経営を客観的に監督・助言する役割を担うのが社外取締役である。ガバナンス強化に資するとされる。なお、親会社や主要取引先などとの利害関係をもたない社外取締役は、特に「独立社外取締役」と呼ばれる。【試験対策】社外取締役=会社外部からの監督・助言。独立社外取締役はさらに独立性の要件を満たすもの。
・B:不適切。監査役会は監査役で構成される機関であり、社外「取締役」とは役割・位置づけが異なる。
・C:不適切。執行役員は業務執行を担う役職であり、経営陣から独立して監督する立場ではない。



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