重要度:C
問6:電子契約書について、締結日までに文書が存在し、その後内容が変更されていないことを確認できるようにしたい。追加する仕組みとして、最も適切なものはどれか。
- A:信頼できる時刻認証サービスによるタイムスタンプ
- B:文書の作成者によるデジタル署名を付与する仕組み
- C:サーバの時刻をNTPで同期する仕組み
- D:文書の閲覧履歴をアクセスログに記録する仕組み
【第6問:正解と解説】
正解:A
・A
正解。タイムスタンプは対象データと信頼できる時刻情報を結び付け、ある時刻までの存在と、その後の改ざんの有無を確認するために利用される。
・B
デジタル署名は署名者と改ざんの有無を確認できるが、署名時点の時刻を第三者として証明するものではない。
・C
時刻同期はログなどの時刻の正確性を支えるが、文書の存在時刻と完全性を証明する仕組みではない。
・D
閲覧履歴は操作の記録であり、文書がある時刻に存在したことの暗号学的な証明にはならない。
重要度:B
問7:チャレンジレスポンス認証で、盗聴された過去の正常な応答を再送するリプレイ攻撃を防ぐための方法として、最も適切なものはどれか。
- A:応答の有効期間を長く設定し、期間内であれば同じ応答の再送を受け入れる。
- B:サーバの現在時刻をそのままチャレンジとして用い、応答は翌日まで有効とする。
- C:初回認証で使用したチャレンジを保存し、2回目以降の認証でも同じ値を使用する。
- D:認証のたびに予測困難な新しいチャレンジを生成して応答を検証する。
【第7問:正解と解説】
正解:D
・A
同じ応答を長期間有効にすると、盗聴された応答をそのまま再送するリプレイ攻撃が成立してしまう。
・B
時刻は第三者にも予測しやすい値であり、応答の有効期間が長ければ再送攻撃の余地が残る。
・C
同じチャレンジを使い続けると、過去に取得された応答を再送される可能性がある。
・D
正解。毎回異なる予測困難なチャレンジを用いれば、過去の応答を別の認証で再利用しにくくなる。
重要度:B
問8:電子申請システムで使用している職員の署名用秘密鍵が漏えいした疑いがある。最優先で行う対応として、最も適切なものはどれか。
- A:同じ秘密鍵を使い続け、署名時のパスワードだけを変更する。
- B:秘密鍵を全職員へ配布し、漏えいした人物を特定する。
- C:該当する証明書を失効させ、新しい鍵ペアと証明書へ更新する。
- D:証明書の公開鍵だけを削除し、秘密鍵はそのまま署名に利用する。
【第8問:正解と解説】
正解:C
・A
署名時のパスワード変更だけでは、漏えいした秘密鍵による不正署名を防げない。
・B
秘密鍵の共有は被害を拡大し、署名者を特定できなくする。
・C
正解。秘密鍵の漏えい又はその疑いがある場合は、関連する証明書を失効させ、鍵ペアを更新して新しい証明書へ移行する。
・D
公開鍵は署名検証に必要であり、秘密鍵を継続利用することが問題である。
重要度:C
問9:長期間利用してきた暗号方式について、安全性低下の指摘が増え、推奨暗号リスト上の位置付けも見直された。組織の対応として、最も適切なものはどれか。
- A:互換性の維持を優先し、現行方式の利用継続を前提にシステム更改まで見直さない。
- B:推奨方式への移行計画を作成し、鍵や既存データの再保護を段階的に進める。
- C:鍵長を変えずに鍵の変更頻度を上げれば、方式自体の弱点も解消できる。
- D:新規に保存するデータだけを新方式で暗号化し、既存データは従来方式のまま残す。
【第9問:正解と解説】
正解:B
・A
危殆化した方式を長期間使い続けると、解読されるリスクが高まる。互換性を考慮しつつ計画的な移行が必要である。
・B
正解。技術動向や推奨状況を確認し、十分な安全性を持つ方式・鍵長へ計画的に移行する。既存データは重要度や保存期間に応じて、再暗号化などの再保護を検討する。
・C
鍵の更新は鍵漏えいへの備えとしては有効だが、暗号方式自体の弱点は解消できない。
・D
保存期間が長い既存データほど将来の解読リスクにさらされるため、必要に応じた再保護の検討が必要である。
重要度:C
問10:営業担当者のノートPCには全ディスク暗号化が設定されている。この対策が最も直接的に効果を発揮する場面はどれか。
- A:ログインした状態のまま離席し、第三者に端末を直接操作された。
- B:共有フォルダのアクセス権誤設定で、他部門から機密ファイルを閲覧された。
- C:電源断状態のPCが盗難に遭い、記憶装置を取り外して読み取られようとした。
- D:ログイン中にマルウェアが動作し、開いているファイルを外部へ送信した。
【第10問:正解と解説】
正解:C
・A
ログイン済みの端末では復号された状態でデータへアクセスできるため、離席時の対策は画面ロックなど別の手段が必要である。
・B
アクセス権の設定誤りによる閲覧は正規の経路を通るため、全ディスク暗号化では防げない。
・C
正解。全ディスク暗号化は、端末の紛失・盗難時などに、認証を経ず記憶装置から保存データを読み取られるリスクを低減する。
・D
ログイン後に動作するマルウェアは復号済みのデータへアクセスできる場合があり、全ディスク暗号化だけでは防げない。

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