基本情報技術者 技術要素 択一式(応用) 第21問〜第25問|セキュリティ

重要度:A 論点:セキュリティ

問21:無線LANの通信やファイルの暗号化で広く利用されているAESに関する記述として、適切なものはどれか。

  • A:暗号化と復号に異なる鍵の組みを用いる公開鍵暗号方式の一つである
  • B:暗号化と復号に同じ鍵を用いる共通鍵暗号方式の一つである
  • C:データの改ざんを検知するために用いるハッシュ関数の一つである
  • D:通信相手の本人確認のために用いるディジタル署名の方式である
【第21問:正解と解説】

正解:B

・A
AESは公開鍵暗号方式ではない。公開鍵暗号方式の代表例にはRSAがある。

・B
正解。AESは暗号化と復号に同じ鍵を用いる共通鍵暗号方式であり、処理が高速なため大量のデータの暗号化に適している。

・C
ハッシュ関数の代表例はSHA-256などである。AESは復号して元に戻せる形でデータを暗号化する方式である。

・D
ディジタル署名は公開鍵暗号の技術を応用した仕組みであり、共通鍵暗号方式であるAESとは異なる。


重要度:B 論点:セキュリティ

問22:PKI(公開鍵基盤)における認証局の役割として、適切なものはどれか。

  • A:利用者の秘密鍵を預かって保管し、紛失した場合に再発行する
  • B:通信の当事者に代わって通信データを暗号化し、盗聴を防止する
  • C:Webサーバの脆弱性を定期的に診断し、結果を管理者へ通知する
  • D:公開鍵とその所有者の対応を確認し、ディジタル証明書を発行する
【第22問:正解と解説】

正解:D

・A
利用者の秘密鍵を預かって再発行することは、認証局の基本的な役割ではない。秘密鍵を紛失した場合は、通常、新しい鍵ペアを生成して新しい証明書の発行を受ける。なお、運用方針によっては、暗号化用の秘密鍵を認証局又は別の鍵管理機関が保管し、鍵回復を行う場合もある。

・B
通信データの暗号化は通信を行う当事者間で行うものであり、認証局の役割ではない。

・C
脆弱性診断はセキュリティ検査を行う事業者などの業務であり、認証局の役割ではない。

・D
正解。認証局は公開鍵の所有者を審査・確認した上で、公開鍵と所有者を結び付けるディジタル証明書を発行し、公開鍵が本物であることを保証する。


重要度:A 論点:セキュリティ

問23:WebサイトへのアクセスにHTTPSを用いることによって実現できることとして、適切なものはどれか。

  • A:通信内容を暗号化して盗聴された場合の情報漏えいを抑え、サーバ証明書によって接続先サーバの正当性を確認する
  • B:Webサーバ内に保存されているファイルを暗号化し、サーバ管理者以外の利用者から閲覧できないように保護する
  • C:Webアプリケーションへ送られる入力内容を検査し、脆弱性を悪用する攻撃をサーバ到達前に自動遮断する
  • D:利用者のPCに侵入したマルウェアを常時監視し、感染ファイルを検知して自動的に隔離・駆除する
【第23問:正解と解説】

正解:A

・A
正解。HTTPSはTLSによって通信内容を暗号化し、通信データの完全性を保護する。また、サーバ証明書を検証することで接続先サーバの正当性を確認できる。暗号化は盗聴行為そのものを止めるのではなく、取得された通信内容の解読を困難にする。

・B
HTTPSが保護するのは通信経路上のデータであり、サーバ内に保存されたファイルの暗号化は別の対策として行う必要がある。

・C
攻撃の内容を検査して遮断するのはWAFの役割であり、通信の暗号化だけでは防げない。

・D
マルウェアの検知や駆除はウイルス対策ソフトの役割であり、HTTPSの機能ではない。


重要度:C 論点:セキュリティ

問24:共通鍵を用いるメッセージ認証符号(MAC)を通信に利用する目的として、適切なものはどれか。

  • A:通信の内容を経路上の第三者に盗み読みされないように秘匿する
  • B:送信者が後になって送信した事実を否認できないようにする
  • C:改ざんの有無と、鍵を共有する相手からの送信であることを確認する
  • D:通信経路上で失われたパケットを検出して自動的に再送する
【第24問:正解と解説】

正解:C

・A
内容を読み取られないようにするのは暗号化の目的であり、MAC自体は内容の秘匿を行わない。

・B
否認防止はディジタル署名で実現するものであり、共通鍵を用いるMACでは送信者を第三者に証明できない。

・C
正解。MACはメッセージと共通鍵から生成する符号であり、受信側で検証することで、改ざんの有無と、鍵を共有する正当な相手からの送信であることを確認できる。

・D
パケットの損失の検出や再送は、TCPなどの通信プロトコルが担う機能である。


重要度:C 論点:セキュリティ

問25:電子文書にタイムスタンプを付与する目的として、適切なものはどれか。

  • A:文書を作成した個人が誰であるかを後から特定できるようにする
  • B:その時刻に文書が存在し、以降改ざんされていないことを証明する
  • C:文書の閲覧をあらかじめ許可された特定の利用者だけに制限する
  • D:文書の保存期限が経過したときに文書を自動的に削除できるようにする
【第25問:正解と解説】

正解:B

・A
文書にディジタル署名を付与すると、対応する秘密鍵を使用した署名者と、署名後に文書が改ざんされていないことを確認できる。ただし、署名者が文書の内容を最初に作成した人物であることまで証明するものではない。タイムスタンプは、その文書が特定の時刻に存在していたことなど、時刻に関する証明を行うため、Option_Aは適切ではない。

・B
正解。時刻認証局が付与するタイムスタンプによって、その時刻に文書が存在していたこと(存在証明)と、その後に改ざんされていないこと(非改ざん証明)を第三者に示せる。

・C
閲覧の制限はアクセス制御や暗号化によって実現するものである。

・D
保存期限に応じた自動削除は文書管理システムの機能であり、タイムスタンプの目的ではない。


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