1級土木施工管理技士 共通工学 一問一答・四肢択一(全23問)|TS・GNSS・水準測量と出来形測定

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1級土木施工管理技士 第一次検定のうち、TS・GNSS・水準測量と出来形測定の問題です(分野:共通工学・重要度A)。一問一答16問 → 四肢択一7問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

本問題集は2026年10月10日時点の内容で作成しています。技術基準・仕様書等は各問題に示した版・対象によります。試験実施機関が示す法令等の基準日とは異なる場合があります。

一問一答(○×)

難易度:★☆☆

問1:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、TSによる基準点観測は、水平角・鉛直角・距離を1視準で同時に行うことを原則とする。

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正解:○

正解は○です。TSを距離だけの機器とみなさず、角度と距離を合わせて観測します。

根拠:作業規程の準則(本文) 第34条、第37条第2項第1号ロ(PDF17〜19頁)。


難易度:★☆☆

問2:新点X=既知点X+固定したΔXとする独自モデルで、既知点Xを0.100m大きく誤入力すると、新点Xも0.100m大きくなる。

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正解:○

正解は○です。固定した差分を加えるので、単一既知点の入力誤差は同量伝わります。多点網の誤差配分の一般化ではありません。

根拠:A独自の計算モデル M07-1(座標の加算)。


難易度:★★☆

問3:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、基準点観測機器の点検は着手前だけで完了し、観測期間中には行わない。

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正解:×

正解は×です。着手前及び観測期間中適宜点検し、必要に応じ調整します。

根拠:作業規程の準則(本文) 第36条第1項(PDF18頁)。


難易度:★☆☆

問4:ΔH=i+s sinα−pと定義する平面の高低差モデルで、s・α・pが同じなら器械高iの入力を0.010m大きくすると、計算高低差は0.010m小さくなる。

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正解:×

正解は×です。iを加える式なので、計算高低差は0.010m大きくなります。与えたモデル内の判断です。

根拠:作業規程の準則(本文) 第37条第2項第1号イ(PDF19頁);A独自の計算モデル M07-2(同一基準の高さ)。


難易度:★☆☆

問5:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、基準点TS観測の器械高・反射鏡高・目標高は、mm位まで測定する。

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正解:○

正解は○です。準則の観測方法の規定です。器械高を省いてよいという意味ではありません。

根拠:作業規程の準則(本文) 第37条第2項第1号イ(PDF19頁);A独自の計算モデル M07-2(同一基準の高さ)。


難易度:★☆☆

問6:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、基準点GNSS観測では、観測距離等による機器等級・使用周波数の条件を区別する。

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正解:○

正解は○です。10km以上で1級GNSS測量機・2周波という原則と、所定の節点で10km未満にする例外があります。

根拠:作業規程の準則(本文) 第37条第2項第2号イ・ロ(PDF19頁)。


難易度:★☆☆

問7:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、基準点観測値の点検で許容範囲を超えた場合は、再測する。

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正解:○

正解は○です。観測値の点検と再測の規定です。超過を記録するだけで済ませません。

根拠:作業規程の準則(本文) 第37条第2項第1号チ、第38条(PDF19・21〜22頁)。


難易度:★★☆

問8:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、3・4級基準点のTS等の気象補正でも、標準大気圧を用いることは認められない。

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正解:×

正解は×です。3・4級基準点には標準大気圧を使用できる例外があります。

根拠:作業規程の準則(本文) 第37条第2項第1号ヘ(PDF19頁)。


難易度:★☆☆

問9:出来形偏差を観測値−設計値と定義した独自モデルで、観測値が設計値より小さいとき、その偏差は正の値になる。

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正解:×

正解は×です。差の順序から負の値になります。この符号だけで全ての品質適合を判断するものではありません。

根拠:A独自の計算モデル M07-1(比較モデル)。


難易度:★☆☆

問10:GNSSの基本測位では、4個以上の衛星からの距離を同時に知ることで位置を求める。

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正解:○

正解は○です。基本原理を問います。準則の方式別の必要衛星数等を全て4個とする意味ではありません。

根拠:GNSSを使用した測量のいろいろ GNSSを使用した測量の原理;作業規程の準則(本文) 第37条第2項第2号ニ(PDF20頁)。


難易度:★☆☆

問11:GNSS測量で測点間の視通が不要であることは、国土地理院が示す測量方法の特徴である。

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正解:○

正解は○です。衛星電波の受信条件と、測点間の視通は別です。

根拠:三角点の測量方法 GNSS測量・測点間の視通。


難易度:★★☆

問12:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、車載写真レーザ測量の移動取得開始時、GNSS測量機の初期化は仰角15°以上の上空視界を確保できる場所で行うことを標準とする。

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正解:○

正解は○です。準則第501条の対象を限定しています。全てのGNSS方式に一律に適用する値ではありません。

根拠:作業規程の準則(本文) 第501条第2項第2号(PDF137頁)。


難易度:★★☆

問13:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、直接水準測量の標尺は、往路・復路でも同じ位置のままとし、測点数を奇数にする。

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正解:×

正解は×です。2本1組の標尺を往路・復路で交換し、測点数は偶数とします。

根拠:作業規程の準則(本文) 第64条第2項第3号(PDF33頁)。


難易度:★☆☆

問14:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、直接水準測量では、前視・後視の視準距離を等しくする。

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正解:○

正解は○です。できる限り両標尺を結ぶ直線上にレベルを設置するという規定と合わせて確認します。

根拠:作業規程の準則(本文) 第64条第2項第5号(PDF33頁)。


難易度:★★☆

問15:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、簡易水準測量を含め、直接水準測量は全て例外なく往復観測を行う。

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正解:×

正解は×です。往復観測の規定は簡易水準測量を除きます。

根拠:作業規程の準則(本文) 第64条第2項第2号、第69条(PDF33・36頁)。


難易度:★☆☆

問16:直接水準測量で前視・後視の視準距離を等しくすることは、視準軸誤差や球差・気差の影響を低減する方法である。

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正解:○

正解は○です。前視と後視に共通する距離依存の影響を、高低差の計算で小さくする方法です。大気の状態等が異なる場合の気差や、標尺の沈下などを含むすべての誤差がゼロになる保証ではありません。

根拠:

京都大学防災研究所技術室 福嶋麻沙代 一等水準測量:3-1.a・b、冊子50/PDF3

https://dptech.dpri.kyoto-u.ac.jp/gihoh/gihoh07/fukusima.pdf

四肢択一

難易度:★☆☆

問17:Xが北、Yが東、北から時計回りの方向角θ、水平距離dを用いる独自の平面モデルで、ΔX=d cosθ、ΔY=d sinθとする。既知点(1000.000,2000.000)mからθ=90°、d=32.000mの新点座標はどれか。測地等の補正は不要とし、mmまで示す。

  1. (1000.000,2032.000)m
  2. (1032.000,2000.000)m
  3. (1000.000,1968.000)m
  4. (968.000,2000.000)m
【第17問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。正しい。ΔX=0、ΔY=32.000mを既知座標に加えます。

根拠:作業規程の準則(本文) 第21条、第41条;A独自の計算モデル M07-1(平面のベクトル);A独自の計算モデル M07-1。

1:正しい。ΔX=0、ΔY=32.000mを既知座標に加えます。

2:誤り。90°は東方向で、北方向のXに32mを加えません。

3:誤り。東への距離をYから引いています。

4:誤り。北方向のXから距離を引いています。


難易度:★☆☆

問18:水平視準線と直立した標尺による直接水準の独自モデルで、既知標高46.250m、2据付の後視は順に1.480m・0.920m、前視は0.735m・1.265mとする。最終点標高=既知標高+後視合計−前視合計とし、誤差補正は不要とする。mmまでの標高はどれか。

  1. 45.850m
  2. 46.650m
  3. 48.250m
  4. 48.650m
【第18問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。正しい。46.250+(1.480+0.920)−(0.735+1.265)=46.650mです。

根拠:A独自の計算モデル M07-3(標尺と水平視準線);作業規程の準則(本文) 第64条第2項、付録6の5水準測量;A独自の計算モデル M07-3。

1:誤り。後視合計から前視合計を引く順序が逆です。

2:正しい。46.250+(1.480+0.920)−(0.735+1.265)=46.650mです。

3:誤り。前視の合計だけを加える計算ではありません。

4:誤り。後視合計だけを加えず、前視合計を引きます。


難易度:★★☆

問19:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、基準点TS観測の読定について正しいものはどれか。

  1. 水平角は正反観測をせず、距離だけを正反観測する。
  2. 水平角も距離も、1視準2読定を1対回と呼ぶ。
  3. 水平角は1視準1読定で正反観測を1対回とし、距離は1視準2読定を1セットとする。
  4. 距離の1セットは、1視準1読定だけである。
【第19問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。正しい。角と距離で観測の単位を区別します。

根拠:作業規程の準則(本文) 第37条第2項第1号ハ〜ホ(PDF19頁)。

1:誤り。水平角は正反で1対回です。

2:誤り。対回とセット、読定数を混同しています。

3:正しい。角と距離で観測の単位を区別します。

4:誤り。距離は1視準2読定です。


難易度:★☆☆

問20:平面直角三角形の独自モデルで、斜距離40.000m、天頂角30°とする。水平距離=斜距離×sin(天頂角)を用い、気象・曲率・投影等の補正は不要とする。mmまでの水平距離はどれか。

  1. 34.641m
  2. 40.000m
  3. 80.000m
  4. 20.000m
【第20問:正解と解説】

正解:4

正解は4です。正しい。40×sin30°=20.000mです。

根拠:A独自の計算モデル M07-4(三角形の辺の定義);A独自の計算モデル M07-4。

1:誤り。天頂角にcosを用いた値です。

2:誤り。斜距離をそのまま水平距離としません。

3:誤り。sin30°で割る式ではありません。

4:正しい。40×sin30°=20.000mです。


難易度:★★☆

問21:国土地理院の令和7年版作業規程の準則による場合、適当な記述はいくつあるか。
ア:基準点観測値が許容範囲を超えたら再測する。
イ:直接水準測量では、前視と後視の視準距離を等しくする。
ウ:簡易水準測量も、例外なく往復観測を行う。

  1. 2個
  2. 3個
  3. 0個
  4. 1個
【第21問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。アは正しい。第38条によります。 イは正しい。第64条の観測方法です。 ウは誤り。往復観測は簡易水準測量を除く規定です。

根拠:作業規程の準則(本文) 第37条第2項第1号チ、第38条(PDF19・21〜22頁);作業規程の準則(本文) 第64条第2項第5号(PDF33頁);作業規程の準則(本文) 第64条第2項第2号、第69条(PDF33・36頁)。

1:正しい。適当な記述は2個です。

2:誤り。適当な記述は2個です。

3:誤り。適当な記述は2個です。

4:誤り。適当な記述は2個です。


難易度:★★☆

問22:TSの水平角観測を、電子補正を考慮しない経緯儀と共通の基本幾何で扱う。同じ目標の正反読定値を同一方向に換算して平均する。この平均で相殺する軸の不整正の影響を「消」、平均だけでは相殺しないものを「残」としたとき、視準軸/水平軸/鉛直軸の組合せはどれか。

  1. 消/消/残。
  2. 残/消/消。
  3. 消/残/消。
  4. 消/消/消。
【第22問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。正反観測は視準軸と水平軸の不整正の影響を相殺します。一方、鉛直軸が鉛直でないことの影響は、正反の平均だけでは相殺されません。整準や機器の補正機能の確認を不要にする意味ではありません。

根拠:SJC Institute of Technology Surveying Practice 18CVL57 Laboratory Manual(Experiment 8(a), THEORY、PDF39(冊子32)、両面読定による不整正影響と残る鉛直軸誤差)。

1:正しい。視準軸・水平軸の不整正と、鉛直軸の傾きを区別します。

2:誤り。視準軸は相殺する側で、鉛直軸は残ります。

3:誤り。水平軸は相殺する側で、鉛直軸は残ります。

4:誤り。鉛直軸の傾きは平均だけでは相殺しません。


難易度:★★☆

問23:直接水準測量で2本の標尺を交互に用い、同じ標尺を出発点と終点に立てる偶数回の据付けとした。各標尺の零点誤差が観測中に一定であるとき、この方法で相殺を図る対象はどれか。

  1. 各標尺の一定な零点誤差
  2. 観測中に変化する標尺の沈下
  3. 標尺を傾けたまま読む誤差
  4. 転倒して移動した水準点の変位
【第23問:正解と解説】

正解:1

正解は1です。各標尺を後視・前視で同じ回数用いるため、一定な零点誤差は高低差の合計から相殺されます。標尺の傾きや観測中の沈下まで、偶数回という条件だけで消えるわけではありません。

根拠:

京都大学防災研究所技術室 福嶋麻沙代 一等水準測量:3-2.b、冊子51/PDF4

https://dptech.dpri.kyoto-u.ac.jp/gihoh/gihoh07/fukusima.pdf

選択肢ごとの確認:

1:正しい。一定な零点誤差の寄与の正負が対応します。

2:誤り。時間変動する沈下は別の対策が必要です。

3:誤り。標尺は鉛直に保持します。

4:誤り。水準点の変位は偶数回の据付けでは消えません。

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