測量士補|標高計算・往復平均・水準網の調整

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「標高計算・往復平均・水準網の調整」の問題集です。一問一答4問、五肢択一6問。各問題の「正解・解説を見る」を開いて答えを確認してください。

このページの略称:準則=作業規程の準則(国土交通省告示)

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★1

問1 ○×

水平視準・鉛直標尺の直接水準測量では、高低差を「前視読定値−後視読定値」で求めます。

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正解:×

誤りです。高低差は後視−前視です。共通の視準線の高さを使うと器械高が差で消えます。
根拠:計算で検証:同じ視準線高から2標尺の地盤高を引く幾何

重要度:A 難易度:★1

問2 ○×

A→Bの高低差をhAB=HB−HAと定義すると、Bの標高はHA+hABです。

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正解:○

正しいです。A→B方向の高低差を既知のA標高へ加えます。
根拠:計算で検証:高低差の定義

重要度:A 難易度:★1

問3 ○×

同じ2点の高低差を逆方向で表すときは、元の方向の高低差の符号を反転します。

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正解:○

正しいです。HB−HAに対して逆方向はHA−HBです。
根拠:計算で検証:高低差の定義

重要度:A 難易度:★1

問4 ○×

既知標高を固定する調整では、閉合差を消すため両端の既知標高を変更します。

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正解:×

誤りです。指定された既知標高は固定条件です。観測値や新点標高を調整します。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第69・70条 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
計算で検証:既知点固定の観測方程式の定義

五肢択一

重要度:A 難易度:★2

問5 正しいもの

補正不要の直接水準測量で、A標高40.000 m、後視1.425 m、前視2.075 mです。水平視準・鉛直標尺とし、Bの標高を0.001 m位で答えてください。

  1. 40.650 m
  2. 43.500 m
  3. 39.350 m
  4. 38.575 m
  5. 37.925 m
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正解:3

正解は3です。hAB=1.425−2.075=−0.650 m、HB=40.000−0.650=39.350 mです。
根拠:計算で検証:同じ視準線高から2標尺の地盤高を引く幾何
計算で検証:高低差の定義

選択肢1:誤りです。前視−後視の逆符号を加えています。
選択肢2:誤りです。両読定を足して40.000+1.425+2.075としています。
選択肢3:正しいです。後視−前視をA標高へ加えます。
選択肢4:誤りです。40.000−1.425と後視だけを引いています。
選択肢5:誤りです。40.000−2.075と前視だけを引いています。

重要度:A 難易度:★2

問6 正しいもの

同精度の往復観測で、往A→Bは+1.238 m、復B→Aは−1.242 mでした。A→B方向の平均高低差を0.001 m位で答えてください。

  1. −0.002 m
  2. +2.480 m
  3. +1.238 m
  4. −1.240 m
  5. +1.240 m
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正解:5

正解は5です。復路を+1.242 mに変換し、(1.238+1.242)/2=+1.240 mです。
根拠:計算で検証:高低差の定義
計算で検証:逆方向の符号反転と同重量最小二乗平均

選択肢1:誤りです。逆方向の観測値をそのまま足して2で割っています。
選択肢2:誤りです。方向をそろえた和を2で割っていません。
選択肢3:誤りです。往路だけを使っています。
選択肢4:誤りです。B→A方向の平均を答えています。
選択肢5:正しいです。方向をそろえて平均します。

重要度:A 難易度:★3

問7 正しいもの

既知A=80.000 m、B=81.200 mを固定します。A→Bの3区間は距離1、2、3 km、観測高低差は順に+0.502、+0.401、+0.303 mです。各区間の分散は距離に比例し、閉合差を距離比例で補正します。第2区間へ加える補正を、mm単位の整数で答えてください。

  1. +2
  2. −2
  3. −6
  4. −3
  5. −12
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正解:2

正解は2です。閉合差=1.206−1.200=+0.006 m。第2区間の補正は−6×2/(1+2+3)=−2 mmです。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第69条第1項(PDF p.36) https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
計算で検証:閉合差の定義と望まれる和との差
作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第70条第1項第一号 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
計算で検証:Σpivi²最小、Σvi=−f、pi=1/Liの拘束付き微分
作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第69・70条 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
計算で検証:既知点固定の観測方程式の定義

選択肢1:誤りです。補正の符号を反転しています。
選択肢2:正しいです。閉合差の負値に距離比2/6を掛けます。
選択肢3:誤りです。全閉合差を1区間だけへ配っています。
選択肢4:誤りです。第2区間を総距離から除いて、−6×2/(1+3)としています。
選択肢5:誤りです。−6×2の後に総距離6で割っていません。

重要度:A 難易度:★2

問8 正しいもの

独立・不偏の2本の直接水準路線が同じ新点の標高25.006 m、24.998 mを与えました。距離は順に1 km、3 km、観測条件は同等、既知標高誤差は無視します。距離の逆数を重量とした標高を0.001 m位で答えてください。

  1. 25.004 m
  2. 25.002 m
  3. 25.000 m
  4. 25.006 m
  5. 24.998 m
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正解:1

正解は1です。重量比3:1より(3×25.006+24.998)/4=25.004 mです。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第70条第1項第一・二号(PDF p.36) https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第70条第1項第一号 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
計算で検証:重量付き目的関数の微分

選択肢1:正しいです。短い路線の重量を大きくします。
選択肢2:誤りです。異重量を無視した単純平均です。
選択肢3:誤りです。距離そのものを重量にして比1:3で平均しています。
選択肢4:誤りです。短い路線だけを採用しています。
選択肢5:誤りです。長い路線だけを採用しています。

重要度:A 難易度:★2

問9 組み合わせ

正しい記述の組を選んでください。補正vは調整値−観測値です。
ア:固定両端の単一路線で距離比例補正の和は閉合差の負値です。
イ:直接水準と渡海が混合する平均では1/σ²を重量とします。
ウ:独立な複数路線の同一新点の重量付き平均ではΣpv=0です。また、単一路線の距離比例配分では各区間のpiviが等しくなります。
エ:同等条件の直接水準は長い路線ほど大きい重量を与えます。

  1. ア・イ
  2. ア・ウ・エ
  3. イ・エ
  4. ア・イ・ウ
  5. ア・イ・ウ・エ
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正解:4

正解は4です。ア・イ・ウは正しく、エは誤りです。直接水準の重量は距離の逆数です。ウの単一路線ではpi=1/Li、vi=−fLi/ΣLなのでpivi=−f/ΣLです。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第70条第1項第一号 https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
計算で検証:Σpivi²最小、Σvi=−f、pi=1/Liの拘束付き微分
作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第70条第1項第一・二号(PDF p.36) https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
計算で検証:最小二乗の正規方程式

選択肢1:誤りです。ウも正しいです。
選択肢2:誤りです。エを除き、イを含めます。
選択肢3:誤りです。エは逆で、ア・ウも正しいです。
選択肢4:正しいです。拘束条件・混合路線重量・正規方程式に一致します。
選択肢5:誤りです。エの重量が逆です。

重要度:A 難易度:★2

問10 誤っているもの

準則第67条の補正計算について、誤っている説明を選んでください。

  1. 1・2級では標尺補正及び正規正標高補正を行います。
  2. 2級の標尺補正は、水準点間高低差70 m未満の場合に限り行います。
  3. 1級では正規正標高補正の代わりに、実測重力による正標高補正を用いることができます。
  4. 2級の標尺補正量は、20℃における標尺改正数で計算します。
  5. 高低差に補正を加える定義で、観測+75.000 m・標尺補正+0.003 mなら補正後は+75.003 mです。
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正解:2

正解は2です。2級の標尺補正は水準点間高低差70 m以上の場合です。
根拠:作業規程の準則(令和7年3月31日改正・4月1日施行) 第67条第1項第一号(PDF p.35) https://www.gsi.go.jp/common/000258734.pdf
同 付録6 計算式集(令和7年版) 水準測量1.1 標尺補正計算(PDF p.34) https://www.gsi.go.jp/common/000258740.pdf

選択肢1:正しい説明です。第67条の基本規定です。
選択肢2:誤った説明です。条件は70 m以上です。
選択肢3:正しい説明です。1級に認められる置換です。
選択肢4:正しい説明です。指定温度の改正数を使います。
選択肢5:正しい説明です。指定された補正の符号で加算します。


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