電験三種(第三種電気主任技術者)「機械」のうち、論理回路と論理式の問題です(大分類:情報(情報伝送及び処理)・重要度A)。一問一答4問 → 五肢択一8問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:2入力のNAND回路の出力は、入力がともに1のときだけ0になる。
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正解:○
NANDはANDの否定なので、ANDが1になる(ともに1)ときだけ0です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問2:2入力の排他的論理和(XOR)回路の出力は、2つの入力が等しいときに1になる。
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正解:×
XORは2つの入力が異なるときに1、等しいときに0です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:NAND回路だけを組み合わせて、AND、OR、NOTを含む任意の論理回路を構成することができる。
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正解:○
NANDは万能ゲートです(例:入力をまとめたNANDでNOT、NANDの出力をNOTでAND)。NORも同様です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:半加算器では、2つの1ビットの入力の和(S)をAND回路で、桁上げ(C)をXOR回路で求める。
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正解:×
和SはXOR、桁上げCはANDで求めます(1+1=10:S=0、C=1)。
五肢択一
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:論理式 ¬(A+B) と等しいものとして、正しいものはどれか。ただし、+は論理和、・は論理積、¬は否定を表す。
- ¬A・¬B
- ¬A+¬B
- A・B
- ¬(A・B)
- A+B
【第5問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
ド・モルガンの定理:(A+B)の否定=¬A・¬B
1:正しい。
2:誤り。(A・B)の否定に等しい式です。
3:誤り。
4:誤り。¬A+¬Bに等しく、(A+B)の否定とは異なります。
5:誤り。否定していない式です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問6:次の真理値表で表される論理関数Xの積和形の論理式として、正しいものはどれか。ただし、¬AはAの否定(NOT)を表す。(¬Bも同様)
(真理値表)A=0、B=0のときX=1/A=0、B=1のときX=0/A=1、B=0のときX=0/A=1、B=1のときX=1
- ¬A・B+A・¬B
- A・B+¬A・¬B
- A+B
- A・B
- ¬A・¬B
【第6問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
X=1となる行(0,0)と(1,1)の積項¬A・¬BとA・Bの和をとります(一致回路)。
1:誤り。XORの式で、X=1となる行が逆です。
2:正しい。
3:誤り。(0,0)でX=0になります。
4:誤り。(0,0)の行が含まれていません。
5:誤り。(1,1)の行が含まれていません。
重要度:A 難易度:★★☆
問7:論理式 X=A・B・C+A・B・¬C+A・¬B・C を簡単にしたものとして、正しいものはどれか。ただし、¬AはAの否定(NOT)を表す。(¬B、¬Cも同様)
- A・B
- A・C
- A+B・C
- A・B+A・C
- B+C
【第7問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
A・B・C+A・B・¬C=A・B(C+¬C)=A・B
A・B・C+A・¬B・C=A・C(B+¬B)=A・C(A・B・Cは2回使える)
X=A・B+A・C
1:誤り。A・¬B・Cの項(A=1、B=0、C=1でX=1)が抜けています。
2:誤り。A・B・¬Cの項(A=1、B=1、C=0でX=1)が抜けています。
3:誤り。A=0、B=1、C=1でX=1になってしまいます。
4:正しい。
5:誤り。A=0のときにもX=1になってしまいます。
重要度:A 難易度:★★☆
問8:図の論理回路の入力A、B、Cが、時刻t₁〜t₄で次のように変化した。出力Xの値の組み合わせとして、正しいものはどれか。
(入力の変化)t₁:A=1、B=1、C=0/t₂:A=1、B=0、C=0/t₃:A=0、B=1、C=1/t₄:A=0、B=0、C=0
(論理回路の構成)入力AとBが2入力のAND回路に入り、その出力と入力Cが2入力のOR回路に入る。OR回路の出力がXである。

- t₁:1 t₂:1 t₃:1 t₄:0
- t₁:1 t₂:0 t₃:0 t₄:0
- t₁:0 t₂:0 t₃:1 t₄:0
- t₁:1 t₂:0 t₃:1 t₄:1
- t₁:1 t₂:0 t₃:1 t₄:0
【第8問:正解と解説】
正解:5
正解は5です。
X=A・B+C
t₁:1・1+0=1、t₂:1・0+0=0、t₃:0・1+1=1、t₄:0・0+0=0
1:誤り。t₂はA・B=0、C=0なのでX=0です(ORとANDを取り違えた値)。
2:誤り。t₃はC=1なのでX=1です。
3:誤り。t₁はA・B=1なのでX=1です。
4:誤り。t₄はすべて0なのでX=0です。
5:正しい。
重要度:A 難易度:★☆☆
問9:図は半加算器の論理回路である。入力A=1、B=1のときの出力S(和)とC(桁上げ)の組み合わせとして、正しいものはどれか。
(論理回路の構成)入力AとBは、それぞれ分岐して、XOR回路とAND回路の両方に入る。XOR回路の出力がS、AND回路の出力がCである。

- S=0、C=1
- S=1、C=0
- S=1、C=1
- S=0、C=0
- S=10、C=0
【第9問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
S=1 XOR 1=0、C=1 AND 1=1(1+1=10₂)
1:正しい。
2:誤り。SとCが逆です。
3:誤り。XORは入力が等しいと0です。
4:誤り。ANDは入力がともに1なら1です。
5:誤り。Sは1ビットの出力です。
重要度:A 難易度:★★☆
問10:1ビットの全加算器に、入力A=1、B=1と下位からの桁上げ入力Cin=1を加えた。出力S(和)と上位への桁上げCoutの組み合わせとして、正しいものはどれか。
- S=0、Cout=1
- S=1、Cout=1
- S=1、Cout=0
- S=0、Cout=0
- S=1、Cout=2
【第10問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
1+1+1=3=11₂なので、S=1、Cout=1
1:誤り。A+Bだけを考えた値です(下位からの桁上げを加えていません)。
2:正しい。
3:誤り。合計3なので桁上げが出ます。
4:誤り。
5:誤り。桁上げは1ビットです。
重要度:A 難易度:★☆☆
問11:論理回路に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 組合せ回路の出力は、現在の入力だけでなく過去の入力にも依存する。
- Dフリップフロップは、クロックに関係なく、常にD入力の値をそのまま出力する。
- フリップフロップは、電源が入っている間も情報を保持できない。
- フリップフロップは、1ビットの情報を記憶できる順序回路である。
- 半加算器は、記憶機能をもつ順序回路である。
【第11問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
1:誤り。過去の入力(状態)にも依存するのは順序回路です。
2:誤り。クロックが入ったときのD入力の値を記憶して出力します。
3:誤り。電源が入っている間は状態を保持します。
4:正しい。
5:誤り。半加算器は組合せ回路です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問12:論理式 X=¬A・B+A・¬B で表される論理回路として、正しいものはどれか。ただし、¬AはAの否定(NOT)を表す。(¬Bも同様)
- 一致(XNOR)回路
- NAND回路
- NOR回路
- OR回路
- 排他的論理和(XOR)回路
【第12問:正解と解説】
正解:5
正解は5です。
A、Bが異なるとき(0,1)(1,0)だけX=1になるので、XORです。
1:誤り。一致回路はA・B+¬A・¬Bです。
2:誤り。NANDは(1,1)以外で1です。
3:誤り。NORは(0,0)のときだけ1です。
4:誤り。ORは(1,1)でも1です。
5:正しい。
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