電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、ブリッジ回路とΔ-Y変換(抵抗)の問題です(大分類:直流回路・重要度B)。一問一答3問 → 五肢択一3問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:平衡しているホイートストンブリッジでは、検流計をつないだ枝を導線で短絡しても、ほかの枝に流れる電流は変わらない。
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正解:○
平衡しているとき、検流計の両端は同じ電位なので、その枝には電流が流れません。両端の電位が等しいため、その枝を短絡しても開放しても、ほかの枝の電流は変わりません。
重要度:B 難易度:★★☆
問2:Δ結線の抵抗をY結線に変換するとき、Y結線の1つの抵抗は、その端子につながるΔ結線の2辺の抵抗の和を、3辺の抵抗の和で割った値になる。
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正解:×
Y結線の1つの抵抗は、その端子につながるΔ結線の2辺の抵抗の「積」を、3辺の抵抗の和で割った値です。例えばRa=RabRca/(Rab+Rbc+Rca)です。
重要度:B 難易度:★★☆
問3:各相の抵抗がRのY結線を、等価なΔ結線に変換すると、Δ結線の各辺の抵抗はR/3になる。
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正解:×
等しい抵抗RのY結線は、各辺3RのΔ結線と等価です。R/3になるのは逆向き(各辺RのΔ結線をY結線に変換した場合)です。
五肢択一
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:図のブリッジ回路で、検流計Gの指示が0になった。抵抗Rx〔Ω〕の値として、正しいものはどれか。
(回路の構成)点Aと点Bの間に電池Eを接続する。点Aと点Cの間にR1=8Ω、点Aと点Dの間にR2=4Ω、点Cと点Bの間にR3=6Ω、点Dと点Bの間にRxを接続し、点Cと点Dの間に検流計Gを接続している。

- 3.0
- 5.3
- 6.0
- 12.0
- 32.0
【第4問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
検流計の指示が0のとき、点Cと点Dは同じ電位で、ブリッジは平衡しています。
平衡条件は対辺の抵抗の積が等しいことなので、R1×Rx=R2×R3
Rx=R2×R3/R1=4×6/8=3.0Ω
1:正しい。
2:誤り。R1×R2/R3として、組み合わせを取り違えた値です。
3:誤り。R3と同じ値とした誤りです。
4:誤り。R1×R3/R2として、対辺の組み合わせを取り違えた値です。
5:誤り。R1×R2の積だけの値です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問5:9Ωの抵抗3個をΔ結線にした。この回路をY結線に等価変換したとき、Y結線の1相分の抵抗〔Ω〕の値として、正しいものはどれか。
- 27.0
- 9.0
- 6.0
- 4.5
- 3.0
【第5問:正解と解説】
正解:5
正解は5です。
等しい抵抗RのΔ結線は、各相R/3のY結線と等価です。9/3=3.0Ω
(公式で、Ra=(9×9)/(9+9+9)=3Ω)
確認:端子間の抵抗は、Δでは9Ωと18Ωの並列で6Ω、Yでは3+3=6Ωで一致します。
1:誤り。Y結線からΔ結線へ変換するときの値(3倍)です。
2:誤り。変換前と同じ値とした誤りです。
3:誤り。Δ結線の2端子間の合成抵抗(9Ωと18Ωの並列)です。
4:誤り。9Ωの半分とした誤りです。
5:正しい。
重要度:B 難易度:★★☆
問6:図の回路で、電池から流れ出る電流〔A〕の値として、最も近いものはどれか。電池の内部抵抗は無視する。
(回路の構成)点Aと点Bの間に起電力E=10Vの電池(+側が点A)を接続する。点Aと点Cの間に2Ω、点Aと点Dの間に4Ω、点Cと点Bの間に4Ω、点Dと点Bの間に2Ω、点Cと点Dの間に2Ωの抵抗を接続している。

- 0.71
- 3.33
- 3.57
- 3.75
- 5.00
【第6問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
対辺の積が2×2と4×4で等しくないので、このブリッジは平衡していません。
点Bを基準に、点C・点Dの電位をVc・Vdとして電流則を立てます。
点C:(10−Vc)/2=Vc/4+(Vc−Vd)/2
点D:(10−Vd)/4+(Vc−Vd)/2=Vd/2
これを解くと Vc=40/7≒5.71V、Vd=30/7≒4.29V
電池の電流=(10−Vc)/2+(10−Vd)/4=15/7+10/7=25/7≒3.57A(合成抵抗2.8Ω)
(点A・C・Dの三角形をΔ-Y変換して求めても同じ結果になります)
1:誤り。点Cと点Dの間の2Ωに流れる電流です。
2:誤り。点Cと点Dの間の抵抗を取り去った(開放した)ときの電流です。
3:正しい。
4:誤り。点Cと点Dの間を短絡したときの電流です。
5:誤り。起電力を2Ωで割った値です。
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